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2011年2月18日金曜日

日本で電子書籍が一般化するための基本EPUB3素案が公開されました

電子書籍というのはiPhoneやiPad、GALAXY TabなどのAndroidスマートフォンで見ることができるデジタル化された本のことです。

電子書籍が思うほど広まらない理由の一つに、規格がバラバラだということがあります。

たとえばDVDならどれを購入してもどんなDVDプレーヤーでも見ることができますが電子書籍はiPhone用、Android用、パソコン用などと細かく分かれています。
さらにそれぞれでデーターの形式が違うために、購入しても特定の機器の特定のアプリでしか見ることができません。

iPhoneでは見られるのにAndroidではいつまでたっても出版されないといったことが日常的に起きています。

ひとつの規格ができて、それにみんながあわせればDVDの用に自分の好きなプレーヤーでみることができます。

その代表的な規格として期待されている一つがEPUBです。

海外で作成された規格なので、まだ日本語をうまく扱えません。
アメリカやヨーロッパでは十分なので、すでに大量のEPUB形式の電子書籍が出まわり日本だけ取り残された状態です。

※規格以上に出版社の利己主義が大きな障害になっています。
本は出版社のものでも執筆者のものでもなく読者のものだということを思い起こしていただけたら幸いです。


さてEPUBで期待されるのは第三版となるEPUB3.0といいます。
日本語が扱えるようになるだけではなく縦書きや、ルビなどにも対応させようとしています。
※そのためにむしろ、調整が難航してしまっていて出版社のわがままが電子書籍の日本での流通を阻害していると感じます。

あれこれとやりとりがあり、年内にまとめようという方向で進んでいます。
内部的な調整がある程度進み、こういうものになっていますというまとめがパブリックドラフトとして公開されました。

海外では関係者がまとめあげ、それをこのように一般公開して広く意見を求め、修正が必要なのかどうかをさらに検討するということが行われています。
見習いたい習慣ですね。



関連リンク:
idpf EPUB3.0
日本の取組みが中途半端なのが英語サイトしかないことを見てもあきらかです。
※日本語独自の特殊な書籍の体裁にあわせたいというのに、英文ではそのようなものは表現できません。(英語にルビとか縦書きとかありませんから)

関連記事:
IDPF、次期電子書籍ファイルフォーマット規格「EPUB 3」の公開ドラフト版をリリース

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