お財布携帯は日本のお家芸。
ドコモの携帯電話利用者のおよそ25%が利用しています。
そしてお財布携帯の元になる技術は日本はじめアジアで普及していてSONYが開発してFelicaとして実用化したものです。
海外では現金から小切手になりクレジットカードへと移行し、これからお財布携帯が発展するはず。
いよいよ日本発の技術が世界の経済基盤になれる日が来るのか。
android 2.3でNFCというFelica似の技術に対応し、auの一部機種では早速搭載が始まっています。
iPhone5でも、NFC対応がうわさされていますし、標準画面にE-WALLET(電子財布)というアイコンが表示された画像なども出回っています。
違う名称なので、日本発の技術とビジネスモデルは誰かにとられてしまったのだろうか。
NFCはSONYがPhilipsと共同で国際規格にしたもので、ちょうどCDと同じです。
世界中で使われれば、フィリップスとソニーに利益がもたらされる。
FeliCaとは国際規格になったNFCは若干違うためそのままでは利用できずに変更がいるようで、利用している企業には負担が増えそうです。
たとえばSUICAを運用しているJRでは対応が夏以降になるなど送受信器の対応含め大きな負担があるようです。先行者利益より負担がのしかかってしまうのは仕様策定の中に十分なきぞん利用者保護をもりこめなかったのでしょう。
しかしこれでNFCというおサイフケータイ技術が世界中で使えるようになりそうです。
携帯電話のローミングのように、スマートフォンをかざせば海外のどこでも交通機関に乗れたり、ショッピングやレジャーを楽しんだり食事ができるととても便利で楽しくなりそうです。なにより海外では偽札が横行していますから、偽札を見分ける習慣がない日本人にはデジタルマネー化はありがたいことです。
気になるのは、中国の動きですね。
Philipsが共同提案者なので、一番面倒なヨーロッパ諸国は大丈夫そうですが、CDやDVD、ブルーレイディスクでも特許料支払いを逃れるために独自仕様をつくりあげてしまいました。
デジタルマネーが複数規格に分離してしまうと利便性や日本の優位性が失われてしまいます。
少々気の毒なのはソフトバンクでしょうか。
ようやく先日販売にこぎつけたaifonにベターっと貼るタイプのおサイフケータイもどきシール。
売り始めた途端に、内蔵すると言われてしまっては開発費の元が取れないかもしれません。
発表になったとき、とても懐疑的に感じたシール方式ですが現状のおサイフケータイよりもあるいはいいのかもしれません。機種変や故障時、おサイフケータイは大変に不便です。
手続きにかなりの時間が掛かります。
シール式ならはがして張り替えれば済みそう。
※貼り替えられるタイプではなさそうですが。
見た目や質感で言うと、絶対内蔵して欲しい。
シール貼るなんてダサすぎ。
iPhoneにカバーしていたら剥がされてもすぐには気づかない。
悪用される危険性もあるし、それ以前にやはりかっこ悪い。
iPhoneにも、AndroidとおなじNFCが搭載されるとおサイフケータイがいい気に進み、さらにネットなどでの支払いも楽に安全にできるようになりそうです。
日本にようやく入り始めたPayPalですが、本格的な利用に至る前に、NFCに世代交代になるかもしれません。
これからの要注目はSUICAなどの交通機関系プリペイドとedyなどのプリペイドカードがどうなるのか。海外のVISAやMASTERがNFCに対応したらあっという間に市場を奪われてしまうかもしれません。
ハードウェアがNFCで決着しつつある中、これからの1~2年は、そのハードウェアで決済手段として何が生き残るのか金融界の正念場になりそうです。
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