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2011年2月20日日曜日

国宝など50余点が修復ミスでピンチ

修復ミスト表現するのはかわいそうですが、国宝腹部重要文化財などの修復に近代的手法として取り入れられた合成樹脂の利用があだとなり破壊が進んでいるそうです。

問題の合成樹脂は「ポリビニルアルコール」と呼ばれるもので、古い絵を修復する用途で、昭和20年代から40年代にかけて各地で使われました。しかし、数十年たって細かいひびが入るなど劣化し、各地の文化財では絵の表面が剥がれて元どおりに修復できなくなったり、変色したりする被害が相次いで報告されています。東京文化財研究所の調査記録によりますと、この合成樹脂は国宝や国の重要文化財の修復にも使われ、その数は国宝が17、重要文化財が39のあわせて56に上っています。
ポリビニルアルコールと言われる特殊な合成樹脂
特徴は合成樹脂なのにお湯に溶ける
扱いやすいため様々なことに多用されています。

昭和20年代というと敗戦から海外技術に飛びついていた時代。
まともに検証もせず(あるいはできないまま)新技術を次々と導入し、様々な公害や薬害被害などを生み出していた時代です。

いまなら経験も積み、加速テスト(紫外線や温度、酸素などの条件を悪化させて数十年の変化を短期間で試験的に見る方法)もできてきて、致命的なことにはなりにくいのですが、このころのものは今からでも検証が必要ですね。




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