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2011年4月17日日曜日

原発汚水対策へのゼオライト利用への懸念 #jishin #hukko

ゼオライトセレクト 大粒 500g「☆」

ゼオライトセレクト 大粒 500g「☆」
価格:472円(税込、送料別)


上の写真は一般的に使われているゼオライトの例で園芸で土の変わりに使ったり土壌改良材に使ったりします。



こちらは、そのまま浄水器に使われている例。
家庭用品を各種作っているアイリスオーヤマの浄水器のフィルター。

ゼオライトは一種のセラミックで多孔質(たくさんの小さな穴が開いている)。
形状は様々でこんなのもあります


整形して好きな形状にできるのも魅力

さて、金属粒子を吸着しやすい性質に注目して福島第一原子力発電所での何万トンも出ている放射能で汚染された大量の水から放射性物質を除去するのに利用しようとしているそうです。
効果がどこまであるかわからないという指摘もありますが、そんなことよりも大きな問題があります。

それは、ゼオライトは多孔質でとてもかさばります。
隙間に微量の放射性物質を九錫してくれるわけですが体積の大半は隙間(空気)であり、残りの大半もゼオライトです。放射性物質の占める割合はごく微妙。放射能を除去するためにゼオライトを使えば水のままよりは濃縮できますが、さりとて放射性物質そのものに比べれば何千倍、何万倍もかさを増やしてしまいます。
多孔質の中に放射性物質を取り込んでしまうので始末に終えない高レベル放射性物質(の廃棄物)が大量に出来上がってしまいます。
乾燥させても重要は軽くなってもかさは減りません(体積は変わらない)。

水に溶けたままで半透膜などで分離するならば、汚染物質はごく少量残るだけで済、破棄の問題も割に軽いのですが、ゼオライトのようなかさばるものを使ってしまえば、次はそのゼオライトに始末に窮することになります。
福島第一原子力発電所の原発事故では発生直後から先を考えない、場当たり的な対処の中でも常に悪い方を選んできましたが、今回もかなり悪い選択です。

そのまま半透膜で除去する方がましです。

また、納豆などのネバネバ成分を活用した水質浄化剤が複数の会社で開発されています。
こうしたものを使えば、吸着したものを焼却すれば放射性物質だけ分離することも可能です。
燃焼や蒸発する温度がまるで違うからです。

御用学者に頼るしかないのならば、せめて実行したあとどうなるのかを提示させ、その処理が可能なのかと処理方法を含めて提示させるべきです。
タンクも下手に作れば、タンク自体が巨大な放射能汚染物となり数年後に後始末に作業する人が大量被曝を余儀なくされます。あとさき考えない、また時間がかかりすぎる手段ばかり採用されているのが実に残念です。

また矢板が使われたと聞いて安心したのですが、出水口に打ち込んだだけのようで驚くほかありません。
海に面する全体に打ち込まなければ、いずれ汚水が迂回して大量に流れることになるのは誰でも分かることです。
費用を考えているのかもしれませんが、全体から見れば取るに足らない額ですし、放置すれば比較にならないほど多額の費用がかかることは経験してきたのに、生かせないのが不思議です。

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