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2011年4月1日金曜日

プルトニウムばかり言うマスコミの不思議

福島第一原子力発電所でプルトニウムが土壌から検出された。
放送を見ているとマスコミの取材はプルトニウム一辺倒。
これほどお馬鹿な事はないと呆れながら見続けています。

ここに一袋100枚あたり、95枚の50円玉と5枚の100円玉があるとします。
何袋あるかわかりませんが、全部を混ぜて東京ドーム内に均等にばらまきました。
ぱっと見てすぐ見つかるほどはありません。

およそ何袋ばらまかれたでしょう。

算数でとくなら東京ドームを一定の広さにしきり、その中に何枚コインがあるかを拾い集め。仕切りの数だけにするとおおよそのそかれた数がわかる。
たとえば、1000区画に区切って、そこに3枚みつかればおおよそ全体では3,000枚で30袋ばらまかれた。
このとき、100円玉か50円玉かを区別しません。
もし100円玉だけ拾うように言われたら、ひとつの区画で100円だを見つける可能性がほとんどありません(平均して0.15枚落ちていることになります)

そうです、3,000枚もばらまいたのに100円だけを探していると「無い!」という結論になるわけです。


さて、プルトニウムの話しに戻しましょう。
プルトニウムは放射性ヨウ素と違い毒性がとても強く半減期も人類に採っては無限と言ってもいい長さです。そして放射性ヨウ素は金属のくせに空気中に気化(蒸発)して飛んでいきます。
プルトニウムは、ヨウ素と違い千度をはるかに超える高温にならないと気化しないので、今回の事故では外に漏れてこないつもりになっていた放射性物質でした。
それが漏れでたので大騒ぎしています。
※※2011/04/01 23:42twitterでご私的いただき修正しました。
※※ヨウ素はハロゲン族元素であって金属ではございません。

さて、はじめに書いた意味不明の問題。
じつは燃料棒と言われる放射能が漏れた元なんですが、この中にはウランが95%くらいでプルトニウムは5%くらい(実際はもう少しウランが多いでしょう)含まれています。

100円玉がプルトニウムで50円玉がウランです。
両方共とても重い元素でヨウ素と比較すればおなじようなものです。
毒性はプルトニウムがウランの2倍以上と言われています。

さて、だからプルトニウムが問題でプルトニウムだけ検査すればいいということのようにマスコミの皆さんの追求は聞こえますし、報道ではそのようにしか言っていないように聞こえます。

上記の例でわかるように100円玉だけ探しているとばらまいた数が少なければ発見されません。
区別せず探せば3枚も落ちているのにゼロ枚、つまりありません!という報告になります。
そのありませんという報告を聞かせたいのがマスコミなんだろうと、勝手に解釈したくなります。
一見、政府や東電をやりこめているようで、じつは助け舟を出している。
実際、5箇所で土のサンプルを取ったら3箇所しかプルトニウムは発見されず、それで納得しています。

人間にとっての毒性がたいさないウランをあわせて分析したら、あるいはどちらかしかできないなら、より量が多く発見される確率の高いウランを調査するのがこういう時は当然でしょう。
50円玉と100円玉の例を見ればわかりますし、学業優秀な人ばかりが集まるマスコミや東京電力の方々がそんな簡単すぎることがわからないはずもありません。

あえて、発見率が低いプルトニウムに目を向けさせている。
そんなふうにしか報道見ていて感じられません。

ウランも日本では普通には存在しませんし、そのウランが見つかれば一定の比率でプルトニウムもそこにあると推測できます。なぜならそれほど差がない存在だからです。
※あくまで拡散し始めた今の段階の話です。
※生物濃縮などが始まるとかなり変わってくるでしょう。


そしてプルトニウムだけしか存在しないならいいのですが、比率から言うと同時にウランがその19倍以上あるわけで、毒性はプルトニウムだけに比べ両方足すと10倍にはねあがります(ウランはプルトニウムの半分の毒性として)。
話半分といいますが1/10になってしまっています。


恐怖心を煽ろうと言うつもりは毛頭なくて、いまの検出範囲なら多分大差ないのですが、海中にはないといったとき100円玉だけ探しているから無いだけ。という可能性をしっかりと頭に入れて受け止めるべきです。本当に全くないのかもしれませんし20倍も汚染がひどくならないと見つけられないだけかもしれません。
そして検出はプルトニウムはウランより難しいようです。

外部にはもれないはずが放射線管理区域外に基準値の一万倍とか平常時の原発の炉心周辺の水の数万倍の強度の放射線を出す水が数千トンもあるらしい。地下水も汚染していて、それも微弱ではなく数万倍も基準値を上回っている。
ある日突然でたのではなく、3,11からジョジョに出てきて汚染が蓄積した可能性もあります。プルトニウムに目を向けさせるように、科学的な目でチェックすrべきことをチェックしないから、あえてありませんとなるだけのほうほうがとられていると言われても多分あとから反論できないでしょう。

できない理由いろいろありますが3週間もありましたから日本に設備や人間が足りなくても周辺の放射線調査を海外に技術支援願ってやってもらうことは可能だったはずです。
海洋汚染が発見されても大学教授まで出演して海の水で拡散するから大丈夫と連呼しています。
完全なる湾内でなくともそんなことはありえません。
潮流があり、その外にまではそう簡単に拡散しません。
現実に、放水口から330メートル離れている同じ場所で計測している放射性ヨウ素の量が減ることはなく日増しに増えています。

原発への注水量はタービン建家地下の大量の放射線を出す水の発見以降危険ぎりぎりの千に減らされています。流出する量は減っているはずなのに、汚染濃度が高まるのは拡散するとすれば合理的な説明ができません。
発見されていないルートからの流出量が増えているか、流出する放射能の量が増大しているかのいずれかです。大気中への流出は計測されていて徐々に減っていますからそれが原因というのはおかしいです。半減期も8日しかありませんから初期のものはかなりなくなっています。
あるとすれば、ヨウ素はとても水に溶けやすいので放射性ヨウ素を溶かした水が海に流れ込んでいるということで、その場合、残念なことにウランやプルトニウムも含まれているでしょう。
ヨウ素に比べ圧倒的に少ないのと、そもそも計測していないから発見されていなのと、ヨウ素が空中に漂うほど軽いのに対してプルトニウムやウランは水の20倍も比重が重いので、あっという間に沈んでいまいますから、拡散ではなくて海底に堆積してしまっているおそれが高いでしょう。
事実がどうなのかは周囲でのウランの検出と海底でのウランの検出を丹念に続けるしかありません。見つからなくて幸いで、見つかった場合、可及的すみやかに最低でも放水口付近に沈殿池を設けるべきでしょう。あるいは水俣湾で行われたように海を隔離して汚染された汚泥の拡散を早期に防止するべきでしょう。今から検査始めれば十分間に合うはずです。


くりかえしますが、今こうなっているとかいう話ではなく、こうなっている可能性の話と、それをチェックしない場合の危険性の話です。対応している暇はないというのは、原発関係者の話で政府にははるかに大勢人間がいますし、海外からも援助の声がかけられ続けています。
リスク管理とは起き得るリスクを正しく推測し、発生させない手立てを準備するのは当然ですが。それで起きないことにするのではなく、万一の発生を予想して、その場合どうしたら検知できるかを事前に考え検知手段を準備し、かつ検出された場合の対策も準備しておくことです。

原子炉建屋にカバーを被せるという耳目を集める話が登場していますが、汚染水流出こそが現段階では大きなリスクであり現実化しているリスクです。
適当にカバーなどという話でごまかすのではなく、汚染水の検出をもっと真剣に行うべきで、それには海側から順に一定間隔で数メートルはボーリングして汚染状況を確認していくべきで、その後は簡易センサーをその穴に入れ継続的に放射線数値を測るなどすれば、海への流出経路を推測できるデータが得られます。

3週間にわたり常に後手後手にまわりつづけていますが、そろそろ先手を取らないと間に合わないほど汚染を広めてしまう段階です。逆に言えばまだ間にあうちに手をうってほしい。


ついでに書けば、汚染拡散防止のためにまくという土壌を固定するための樹脂散布は事態を悪化させると予想しています。

あの樹脂の用途はひとつです。
土埃をたてないようにする!

つまり、いまある土を風で舞い上がらないように樹脂で固めて舗装したような状態にします。
舗装より簡単で安上がりで良い方法です。

さて、問題はその上で大量の釣りボコリは来ないという前提があることです。

花粉症のもとであるスギ花粉などは地元ではあまり問題にならないとも言います。
地面があると一旦落ちた花粉はあまり舞い上がらない。
ジェットエンジン付きの航空機ではないので花粉は地面に舞い落ちる。
都市部で問題になるのは全面舗装されていて舞落ちた花粉も風でなんども舞い上がり続けるからともいいます。

福島第一原子力発電所で今土に落ちている放射性物質はそんなには多くないし、時間と共に崩壊して減っていく。問題なのは新たに揮発する放射性ヨウ素で、そのまま飛んでいくのは良いとして地面に落ちる分を気にするなら、簡易舗装してしまったら、むしろ再び飛散させやすくしてしまいます。なんのためにやろうとしているのか、イマイチ不明な処置で、やっていると見せるパフォーマンスならば危険性ますのでやらないほうがいい。

代案は、ゴミ埋立場などで地下水脈汚染を防止するために敷く特殊なシートを全面に敷き詰めること。敷き詰める前に若干の作業として地面にわずかな高低差をつけておくこと。そして霧状に散水できる園芸用などの散水器を設置して常時霧状に散水し続けること。高低差を利用して水を集め簡易タンクに水中ポンプで集める。その水をトレンチなどの水と共に使用済燃料プールにポンプアップする。

高低差をつけるのを難しく考えることはなく1/100程度の勾配で十二分です。100米につき1メートルの高低差。ちょっとした建築用重機があればすぐ終わります。

汚染水は沸騰させても、放射性ヨウ素などは蒸発せず水に残るので、この方法でも汚染は広がらず水分だけが冷却用に使われ蒸発します。汚染排水処理に数年間は使える方法です。

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