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2011年5月8日日曜日

暴走しかけたトラックのエンジンとブレーキで例えてみよう

トラックが知らない道を暴走しかけています。
道の雰囲気からしてそう遠くない先が街中のようです。
道は運悪く曲がりくねった急な下り坂で視界も悪いし道幅も狭い。
その割に街が近いだけあって車とはよく行き交います。

なにはともあれ一刻も速く止めるべきでしょうか。

止めるとしたらどうすればいいでしょう。

状況無視して自動車、とりわけトラックの構造がよくわからないとするとエンジンを真っ先に止めるのが正しく見えるかもしれません。エンジンがかかっていては、さらに加速してしまいそうに感じるでしょう。

まずはエンジンを切る!

それからブレーキを思い切り踏むこむ。



ここで少し構造に詳しい方だと「ばか!」と叫ぶかもしれません。

トラックは荷物を積んで走るためとても重くて乗用車のようなブレーキではなかなか止まれません。
そこで排気ブレーキといい、自動車の排気ガスを利用してブレーキを強化しています。
なので、止まる前にエンジンを止めてしまうとかえってブレーキが効かなくなり大変危険な状態になります。それは、ブレーキだけではなくハンドルにも言えます。重い車中のために簡単には自動車の向きを変えることができません。そのため動力を使いハンドル操作を補助しています。

自動車だけではなく航空機なども含めて、多くのエンジンを搭載する装置は動力を止めてしまうと制御不能になってしまいます。

また、下り坂の見通しが悪いところにトラックが突然止まっていればあとから来た車が衝突してしまうかもしれません。なんとかハンドルを切って衝突をまぬがれても登ってくる自動車と正面衝突になるかもしれません。
止めるとすれば前後の自動車運転手が止まっていると分かり安全に回避できる場所を選ばないとよりひどい事故の原因になってしまいます。

もしも止める場所を選べないときは、十分泊まれる距離まで離れたところに三角信号を置き、さらに発煙筒などでしらせつつハザードランプも点滅させなくてはなりません。
そしてできるだけ早く、レッカー車なりを呼んで移動させるような手配をすることも必要になります。


トラックであれば、多くの方はこんな長い文章を見るまでもなく分かりきっていることだと思います。

エンジンを切るのは最後。
構造を知らないと先にエンジンを止めなくてはいけないと思いつきますが期待と真逆の効果になります。


はい、このたとえは何度か書いてきた原発についても同じです。

暴走したトラックに対するようにエンジン止めろというのは、むしろとても危険です。
どうなるかというと福島第一原子力発電所の原発と同じ状態になります。

もちろん、冷却器も補助発電機もなんともないので全く同じ訳はありませんが、主要な電源をうしなうという結果においては変わりません。冷却装置があっても十分な電気がなくては冷やせません。

トラックもエンジン切っては止まりにくくなってしまい、場合によってはハンドルさえ操作できなくなってしまうのと似ています。安全な場所を見つけ、そこにしっかり止めてからはじめてエンジンを切ります。

原発で言うなら停止できる程度にまで冷えるにはなんだかんだで最低半年もかかるのです。
その後も3〜10年はかなりの冷却が必要です。
その間、なにがあっても電源が途絶えてはいけません。

電源の充分な確保も出来ていない状態でメインの電源を止めてしまえば、もしも送電線が切れたらそれだけで危険な状態に陥るおそれもあります。福島のように鉄塔が倒れてしまえば、迂回して電線を張るにはかなりの日数が必要になります。
複数の異なる発電所から異なる電線の経路(変圧所も)で電源を確保しないうちはわざわざ福島を再現するようなことになってしまいかねません。

できれば長期間(10年とか廃炉にするならそれ以上)電源が必要なので主お規模で安全性の高い発電所を2〜3近くのより安全な場所に建設するくらいの準備が先にないと、それらができるまでわざわざ福島の原発と同じような状態に正常な原子をシステムをあっかさせてしまうことにるという危険性をしてきしているだけです。








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