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2011年5月13日金曜日

土壌の放射能汚染と農業の回復策

土壌の放射能汚染が深刻化しています。
福島第一原子力発電所から300キロメートルも離れた
神奈川県で放射能を吸収しにくいと言われる
お茶の葉から570ベクレルの放射能を検出
しかも半減期の短い放射性ヨウ素ではなく
放射性セシウムだったことはショックです。

NHKの報道では地下水汚染にはなりにくい。
なぜならば、粘土質の土壌では土と強く結びついて
水で流れなくなるから。

これはとても悲しい情報です。
一般の土地は火山灰や砂が多いのが日本の特徴です。
関東平野は関東ローム層と呼ばれる富士山の火山灰で覆われている。
粘土質など殆どありません。

しかし、農地は別で長年端正込めて手入れして
保水性の良い粘土質の土壌になっています。
なので、都市部では地下水がセシウムで汚染され
農地にはセシウムがしっかり定着して
半減するのに30年ですから90年、180年とまたないと
作物を安心して作れなくなってしまう。

ここまでは起きてしまった事故による現実です。

ではどうするのか。

土の上下を入れ替えるといった子供だましは無理です。
農地は必要な深さまでたがやかされています。
入れ替えて深い土に代えたら作物は育たない。
放射能だけがいつまでも残ってしまう。

表土を取り去るのが良かったのですが
2ヶ月も放置してしまいましし事実上梅雨が始まっていて
雨水で染みこんでしまいますから表面だけ削るという方法は
手遅れになりました。


※農地ではなく宅地などなら5~10cmくらい
表土を捨てれば住むかもしれません。
地盤が沈下しているので削る倍以上盛土が必要
困ったことに盛り土した地域は自身の被害が
甚大ということが東日本大震災でわかっていますので
若干対応が難しくなっています。

以前住んでいた川口の一部では基礎を高くつくり
浸水に備えていましたがそういう工法を
発展させることになるのかもしれません。



では、解決策は
農業の後継者不足や小規模農地といった問題も含め
汚染地域の利用方法を変えるしか無いでしょう。
一番大切な土が汚染されてしまったこともあり
コンクリートの建物を作り外気と遮断し
換気は十分なフィルターを通す。

水耕栽培に変え、水ももちろんフィルターを通す。
日本の河川は急峻なので放射能は海まで
早く流れていくでしょうから長期間必要なのは
空気のフィルター程度でしょう。

屋上は太陽光発電パネルで覆う。
風力発電機も設置する。

LED照明による水耕栽培にすることで
多くの野菜を短期間で育成でき何毛作もできますから
イニシャルコストはかかってもそれさえまかなえれば
売上で返却可能。

露地栽培やビニールハウスと異なり
天候に左右されにくく安定した出荷が可能で
農家にも消費者にも好ましい状態になります。


農業の順工業化と自然エネルギー発電を同時にすることで
多くの問題を同時に解決できます。









玉川大学農学部の渡辺博之教授の研究されるLED照明を使った
水耕栽培はLEDを水冷することで照度と耐久性をアップし
また光の周波数(色)を最適化することで生育を早め
味を良くし、かつ有効成分を変化させることもできる。

技術を無意味に海外に頼って失敗を重ねていますが
必要とされている技術はほとんどが国産のほうが進んでいます。
ただ舶来崇拝が残っているようで外国産だと安心し
国産だと実績を求める。
原発事故のように世界的にも例のないことで
実績などあるはずありませんから、技術を正しく評価する
能力が求められています。



まとめると

  • 汚染土壌の処理は諦める(時間の解決を待つ)
  • 十分な厚さの鉄筋コンクリートの密閉工場を建設する
  • 換気は十分なフィルターを通す(1号炉でも使われましたね)
  • 水耕栽培とLEDを照明で生育する
  • 建物屋上は太陽パネルを設置する
  • 風力発電装置を設置する

多少の雨や無風が続いても発電がゼロにはなりません。
人間の生産活動には発電が不安定では困りますが
植物の栽培には若干効率が落ちるだけで問題ありません。
つまり自然エネルギーで十分なわけです。
自然エネルギーのマイナス面ばかり強調する学者や
評論家が目立ちますが用途が間違っているだけ。
火力などを都市部に回し農村部は植物栽培工場に変え
自然エネルギー(太陽光発電、風力発電など)を
エネルギー源にLED照明で水耕栽培すれば
マイナス面は相互に相殺できすぐ実用化できます。

日本だけで資金が足りなければ海外にも出資を
求めればよいでしょうが、税金や消費税は
道路や高速鉄道をこれ以上つくるよりも
こうしたものに使うほうが生き金になります。

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