枝野さんらしくない発言

小佐古さんの辞任会見が波紋を広げる中枝野官房長官がらしくない発言をされている。
いわく、水道水については小佐古さんが上限上げるように進言した。

枝野さんだから多分事実なんでしょう。
すくなくとも、そう報告されているのでしょう。

あえて、そう言うのは小佐古さんの信用を毀損したいのだろうか。
弁護士さんらしい戦術としてだろうか。

後者だとしたらミスだと思う。
なぜなら、水道水は10倍に制限上げろと主張するほどの人が、児童の制限は緩すぎるというなら、それはほんとうに危険過ぎるということになってしまう。
そんな恐ろしいことを言わないで欲しい。

政府も東電もなんちゃら委員会だか院だかも、マスコミもお偉い学者も評論家諸氏も
信じるに足る人がいないし、さんざん原発を作ってきた自民党が今更何を言うという感じで
ゆいいつ信じたい頑張っている政治家さんが疲れていても失策は犯さないで欲しい。
不安をこれ以上増やさないで欲しい。

実際問題として東京都知事や副知事じゃないが飲み水がなくなったらどうしようもないから基準は国際基準の最低ではなく高い方を取れというのは現実的。そして児童は保護するために安全値を採用しろ、危険性が少しでもあれば児童の人数ならば退避可能だから戦略的にも合理的。
学者先生のほうが合理的なことを言っていて政治家が、まして弁護士が墓穴掘ってどうするのでしょう。

枝野さんには色々言う人も多いが、最後までやり抜いて欲しい。
学者さんと刺し違えるなんて、海江田さんや蓮舫さんにおまかせになればいいのに。

制限値そのものはくどいですが、わたくしにはわかりません。
わかるのは、事故が起きる前に世界的に存在した取り決めの数値だけです。
それと比較して言っていることに無理がないのかと、全体の整合性が取れているのか。
数値を都合で上げ下げしてしまわないかだけです。

そうした観点で、児童の制限値はおかしい。
放射線規制地域内、ぶっちゃけ事故後の原発作業員より児童の許容量がゆるいなんてミス以外の何者でもなくて、そんなものは謝罪して修正すればすむことで、固執する理由も価値もない。
NHKのかぶんでさえ、この矛盾だけは取り合わないのが不思議でならない。

もしかして、もっとおおきな誤謬の発見につながるとでも言うのだろうかと邪推してしまうじゃないか。






経歴など拝見すると単なる御用学者の域を出て、広範囲に原子力〜放射能システム全体を研究し、かつ、国際機関でも規制の策定など具体的な活動をされているようで、水道の件踏まえても逆に一貫性があって信頼できそうなんだが、なぜここまで潰そうとしなくてはならないのか、むしろそちらに興味がわき危険を感じてしまう。


いずれにしろ、せめて枝野さんくらいまっとうなことをまっすぐ言い続けて欲しい。
誰も期待できない共同正犯ばかりの中で、誰かを頼るしかないんだから。
ちゃんと寝て、政権は切り捨ててでも日本を守ってください。
期待し続けています。