楽天

知っておきたい助成金・給付金

2011年5月12日木曜日

神奈川県のお茶から570ベクレルの放射能

昨夜のニュースでショックだったのが南足柄郡のお茶から570ベクレルもの放射能検出というニュース。
とても控えめに分かりにくく報道されていた印象があります。

南足柄郡でなぜ発見されたか。
これが一番大切なところ。
東京でさえまともな農水産物についての放射能検査はしていない。
まして神奈川県です。

事故を起こした原子炉から300キロメートルも離れています。

ということで、安全とされ検査もしてもらえない。

風評被害を恐れた農家が自主検査。
ところが、運の悪いことに基準値を超えていた。
風評被害ではなく、問題になった野菜と違い
根から(土から)放射能を吸収しにくく
影響が出ないと無視されていたお茶から放射能が検出されてしまった。

気の毒なことに出荷自粛(自粛ってずるいですね)と
自主回収(自分で回収しろって)という指示になった。

海外では日本からの輸入品について放射能汚染の危険性から
検査を求めていますが風評被害だと日本では政府も
マスコミも諸外国をなぜか非難してきた。
狂牛病など日本ではアメリカの牛肉を一斉に禁止
輸入には全品検査を求めてまだ日も浅いのに。

そして検査はというと一部の地域で抜き取り検査を
二週間とか一週間に一回やるだけ。

たまたま自主検査してくれ発見されたものの
模試結果を隠蔽しようと思えばできないわけでもなく
この農家の方には感謝しなくてはいけない。


原子炉も穴が開いてダダ漏れ状態であることを
二ヶ月たって認めたけれど給水量からして
容易に想定できる話の上
爆発直後から指摘され続けた障害状況

日本人らしいといえばらしいのだけれども
同じことを続けて追求することができない
多くの人がもう収束し解決したかのような
気分に浸っているようですが
実際には問題を正面から見つめないことで
核心をつかむことができないまま二ヶ月
表面的なことしかしてきていません。

いまになって、建屋そのものを水槽にするという
はじめから考えてよかったことを言い出しましたが
建屋の密閉性さえ未チェックのためそれもできない
放射能汚染された水が膨大な量流出し続け
昨日も新たな高濃度汚染水の海洋汚染を発見していますが
大量の水漏れが続いている中、水槽化は無理です。

問題の本質、どこまで壊れているかを明確にする
という基本に立ち返り調査を優先し
冷却担当とはとは異なる人材を当てていかないと
何時まで経っても堂々巡りが続きます。

そして梅雨の季節が来ました。
20メートル上空といった空の検査ばかりのため
地表面の放射能汚染が分かっていません。
地表はあえて計測せずに土の中(地下)の汚染だけを
計測してきたので、地表の放射能量は不明。
それが雨で流され、風では予測でいない地域
すなわち下流域や地下水脈がつながる地域へ
放射能汚染を広げ食べられる作物が水産物が
無くなる可能性があります。

政府や都知事・副知事が安全と言われているのは
放射能事故にさいして非難する間の数日から数週間
やむなく被爆しても仕方が無いと諦めざるをえない数値
一年間もその数値にさらされてOKとは国際機関は
まったくそのような指標を示してはいません。


ところで話を戻し300キロメートル離れたお茶畑で
木ノ葉であるお茶、それも新芽部分から
570ベクレルもの放射能が検出され
大量に出て比較的短い間に無害化する放射性ヨウ素ではなく
放射性セシウムという長期間危険な放射能だというのは
実にショッキングで悲しいことです。

30年経っても570ベクレルは275ベクレルにしか減りません。
30年間もこれほど大量の放射能を摂取し続けた例は
これが世界初になりそうです。

飲み水、食べ物がなくなると副知事が反対しようとも
食べ続けて誰もいなくなってしまうよりも
本当に食料としていいのかどうかを全品抜き取りではなく
計測していかないと日本にいる人の生命の安全を
保証できない状態になってしまいます。

0 件のコメント:

コメントを投稿