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2011年5月7日土曜日

福島の家畜は救えなかったのだろうか

原発事故からまもなく二ヶ月
原発周囲では人間は避難させられたものの何故か家畜はそのまま置かれることとなり食用にさえならないままいたずらにやせ衰えてから殺されていく。
日曜朝のトリコというアニメがあるけれど、彼は食べないものは殺さない主義。
アニメの中でさえそうした筋は通されている。

3.11東日本大震災が発生した直後の原発事故。
立て続く建家の爆発の中では家畜へのケアーよりも人命最優先だったのは当然のこと。
ただその先のことを考えた時の行動は正しかったのだろうか。

今からでも救えるものもあるだろうし、再発の可能性が消えたわけでもない中で見直す必要のある一つ。

昨年、九州では宮崎県を中心に口蹄疫の発生により甚大な被害が出て種牛までも殺処分するしかないところまで追い込まれた。
28万8643頭が処分されたと言われる。

そう、不幸なことではあるけれど国内に30万頭近い家畜が生活できる空きが存在している。
奇しくも東京都知事選が4月に戦われ当時の宮崎県知事である東国原英夫さんも参戦されていた。
宮崎の口蹄疫に対処し今目の前で福島の惨状を見ているはず。

家畜を輸送するのが大変なことはわかるけれど農家にとっては大切な資産であり、一度失えばなかなか回復できない時間を要する存在でもある。
ひとつの国の中で、人間さえ避難を余儀なくされ家畜の面倒を見れなくなった農地の家畜がいて、かたや家畜を大量処分を余儀なくされたところがある。そこで家畜の一部なりと受け入れることができなかったのか。
そのための調整を農水省や東国原英夫さんのような自由の身になった人が行うことができなかったのか。

誰がなにをしなかったのがいけないというよりも、国全体の状況を見れば飼育できなかった地域があり、十二分に離れた地域に家畜を失った農場がある。近郊ではすぐに受け入れるのは不可能だし、なにより地震と津波のダブルパンチでよその家畜を受け入れるどころではなく、自分のところの家畜をどう活かすかを考えなくてはならないとき。
なぜ、避難している農家自身が交渉しなければならず、いたずらに獣医が殺すためだけに現地入りするような事態にしてしまったか、人災に近いものを感じてしまう。

口蹄疫のような伝染病は今後も起きるだろう。
そうしたときに避難させる方法を考える必要もあるだろう。
産地が相互に支援できる仕組みを作ればかなり改善できる。
農協が資金出して畜舎に少しの余分を作ってもいいだろうし転廃業する設備を買取温存することもできる。
離島など土地として利用できないところでも、配合飼料で育てるなら問題はないかもしれない。
急には無理でも、そうした臨時の施設を各地に確保するだけでも将来の被害を縮小できる。
費用は保険のような形で農家から徴収するのが妥当なのかもしれない。
自分の産業を守るのは自分のお金でやるしかない。


今もまだ活きている家畜をすくい出して移送できないのだろうか。

ダッシュ村ではいち早く家畜や犬まで避難させて皆無事だという。
テレビ局の企画に過ぎない設備でさえできたことが、国や自治体でできなかったのはなぜなんだろう。

責任追及しても始まらないけれど、次の悲劇を防ぐためにも、今まだ生き残っている命があれば救えるかもしれない。方策を考えてみたらどうなのだろう。あるいは、移送するコストを掛けては割りに合わないという計算があるとすれば、そういうものははじめに公開しタイムテーブルを設定しか維持するべきだろう。すなわち、何日後までに戻れる状態にならなければ家畜は殺すしかないとはじめに宣言するべきだったはずだ。そうであればもっと個人でも救うための移送を考え、状態の改善を履かれた可能性は少なくない。

全てが曖昧なまま進んでいるのが事態を悪い方向で集結させる原因になっている。
事故そのものは被害がひどすぎて状況さえ把握できない規模のものであることは3・13までには判明していたはず。
一切の通信が遮断され電源も失い計測器も一切動かず冷却系も失われている。

普通ならば爆発するしかない状態で、その場合いつ爆発するかも含め危険な範囲を明示するべきだった。
また、腰だめの数字でも良いからこのくらいの確率でこの規模に抑えられるというのを何パターン化現実の危険に応じて作り公開すれば退避もできるし被害も小さく抑えられる。

2ヶ月もたとうとする今も、計測さえ不十分なままで強引に適切だという解説をしようとする。
地表20メートルで呼吸する人間もいないし地面に這いつくばって呼吸をする人間もいない。

上空の放射能汚染の数値も成人の呼吸する高さも子供の呼吸する高さも地表も、そして土の表面も浅い層も深い層も、なにより地下水も重要だし川の状況も無視できず海は水深ごとに観測しなければ無意味だし海底の状況も重要。そしてそれ以上い人間を基準に考えるならばプランクトンや小魚から底生魚を中心に回遊魚まで放射能の測定が必要でいつかやれば良いものではない。それでは汚染のカクダイ状況が把握できず、汚染除去や食用制限などに必要なデーターが失われてしまう。









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