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2011年3月28日月曜日

ベクレルとシーベルトを分かりやすく言ってみるテスト

ベクレルにシーベルトとなんとも分かりにくい表現が多用される311以後の日本。
分かりにくいけれどある意味仕方ないこの二つをなんとか分かりやすくしてみたい。

これも多分分かりやすいとはいけないけれど電球を思い出して欲しい。
蛍光灯でもいいし裸電球でもLEDも何でも結構です。

電球は一般にワットという単位で区別しています。
消費する電力で明るさと直接関係ないんですけど長く使われていていわかりやすいのと、電気代というお金に直結するのでそのまま使われ続けている。
そしてベクレルはこのワットに近いものです。
電球そのものの明るさをワットで表示するように放射性物質が出す放射能の量をあらわしています。
なので、結構重要な数字です。

しかし、たとえば100ワットの蛍光灯でも10メートも高さのある広大な講堂の天井につけても一つでは暗くてなにも見えません。40ワットの裸電球でもスタンドにつけて手元に於けばらくらく読書できます。
※蛍光灯よりちらつかないので眼にやさしいです。

自分の手元の明るさが照明としては重要ということで、こういう時はワットでは表せないのでルックスといった明るさを表す単位が使われます。
労働安全衛生法などでも働く場所の最低限の明るさはワットであらわしても意味が無いのでルックスでこれ以上の明るさが必要と定めています。

放射線の場合もベクレルでは自分が受ける影響についてはわかりません。原発の中の原子炉の中の燃料棒の中で何兆ベクレルあろうが何ペタ・ベクレルあろうが遮蔽されているので関係ないし漏れてしまっても、220キロも離れていると放射線が弱まって届かないので問題ありません。
逆に数百ベクレルでも体に直接付けていれば問題ありますし、飲み込んでしまえば全部を受け止めてしまいますからかなりの問題です。
そういう直接の影響を表現するのがシーベルトという単位で照明のルックスのようなものです。


多少は分かりやすくなったでしょうか。
そしてニュースを見ていて問題なのは、福島第一原子力発電所での大事故で原子炉内ではなくタービン建家で放射線が強い水が溜まっていると言う騒動が起きていますが、シーベルトという単位で表現されています。これっておかしくて測る場所でシーベルトは変わるので水面なり水中で計測しているのか、水からどれくらい離れているかがとても大切な情報になりますが、そこをはずしてひたすらシーベルトと言い続けるところを見ると、取材されている方もまだベクレルとシーベルトの意味がつかめていないか、実際に使えるところまで理解が進んでいないようです。
本来なら水を採取してベクレルで報告しなくてはなりませんが、放射線が強すぎてそれは不可能なのでシーベルトを計測しました、水面すぐを測りましたとか、10メートル離れた入り口での数値なので水が放射能元だとすれば推定で××シーベルトが水面では発生していると思われますなどと報道されるべきものです。報告がそうなっていないので、それを正さないといけないでしょう。

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