平成18年に出版された『Q&A災害時の法律実務ハンドブック』が無料で公開されました。東日本大震災支援のためです。
関連リンク:
新日本法規出版株式会社
Q&A形式で173項目
iPhoneアプリなどでも様々なものが無料で公開されていますが表面的なものが多く参考程度でした。
法律の解釈や適用は弁護士でも賛否両方に分かれることからもわかるように、単純ではありませんが、いろいろな立場の人に使える災害時の法律的な疑問への回答がのっていて弁護士に相談する前などに見ておくと良さそうです。
たとえば、家のブロック塀が倒れて隣の家を傷つけたらどうなるのか。
大規模すぎる揺れで最大75センチも沈下し水平方向には数メートルもズレでしまったわけですし、津波でごっそり持って行かれ家の跡形もなく境界もわからないわけですが、そんな時の考えなどかなり具体的なことが満載です。
借家の人なら震災で壊れて立ち退きを求められたらどうなるか。また、マンションの場合、賃貸の人などがいたらどうなるのかなど、今回は大きな災害は免れましたが、マンションの理事長をやらせていただいていると気になって仕方ないものもありました。
行方不明の財産相続など、実にやりきれない話ですが、放置して土地がなくなったりしないためにも事務的にこなさなくてはいけないことなども見えてきます。
災害の時は賠償しなくてもいい的な記述は逆に、東電さんにも当てはまるとこまるなとか思いながら全編一気にん読んでしまいました。
六法全書読んでも、場合別には書かれていないので、特殊な事態での解釈は参考になりました。
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