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知っておきたい助成金・給付金

2011年3月31日木曜日

エイプリルフール

明日はエープリルフール。
毎年IT業界ではどんな仕掛けをして利用者の予想をうまく裏切るか、必死に考えアイディアと技巧を凝らす年一回の祭典のような日です。わたくしがいた会社でも運営部門の反対を押し切って、毎年サーバーに過負荷がかかるいたずらをしてくれたものです。

毎年日付が変わる直前の3月末日は夕方から準備と待機で翌日まで一睡もできないまま障害対応の緊急体制を敷いていました。

7時間半ほどで日付が変わりますが、ことしは自粛するのか、はたまた例年どおり強行するのか。
問題児の多いドワンゴあたりは、大ヒンシュク買いそうなことをしでかしそうですが、そんな期待を裏切るのか、はたまたこんな時でもやらかすのか。3.11では、ありえないことをtwitter上でやらかして大騒ぎになりましたが。



福島第一原子力発電所事故の東電責任の範囲はどうなるのか #jishin


孫正義さんまでがこんなことを言うとは思いませんでした。
情報源にtwitterは功罪相半ばすると言われる所以ですね。

関連リンク:
電気事業連合会 原子力損害賠償法
記事中の引用はこちらからさせていただいています
法令から引用すると法律用語で分かりにくいですから

この法律、特に記者の方に読み込んでいただいて本気の質問をしていただきたいのです。
多分承知していてミスリードしているだろうとしか思えない優秀な記者も多いので。

さて、なんでこんなことから書き始めるかというと、日本の保険始め契約書にほとんど必ず入っている一文があります「地震・津波・噴火・台風・水害など自然災害は保証の対象外

原子力災害は、天災や社会的動乱の場合を除いて
さすがですね、電気事業連合会のサイトでも安心ですよと書きつつしっかりと免責事項を明示してあります。
そして記者の方が突っ込まなければいけないのに、一切触れないのもここ。
事故発表の真っ先に東電や安全院が口にしたのは「地震により」「津波により」あれこれどうでも良いツッコミが3週間記者から続き「津波により」ばかりになってきました。

記者なら津波のせいにするなとか想定外のはずがないではなく、まず開口一番、これは天災ではくて東電が保証責任を負いますよね!でなくてはならないのに、3週間も継続して事象であったり津波であったりとほしょする必要がない土壌を作るお手伝いをされているように見え続けています。


法律の中では上限なしでの保証となっています、ただし天災ならつまり並が原因なら保証対象外。


原子力事業者に無過失・無限の賠償責任を課すとともに、その責任を原子力事業者とする。

原発事故の責任、つまり福島第一原子力発電所の大事故の責任は法律「原子力損害賠償法」で東京電力に賠償責任があると明示されています。ただし、天災ではないことが重要です。天災だったら報奨しないのと法律の書き方としては同じ意味ですね。


金額が出て皆さん勘違いするのは1,200億円という数字でしょう。
これは、原子力損害賠償法で賠償を間違いなく実行できるよう原子量事業者つまり東電とか東北電力とかは保険会社と保険契約を結ばなければならず(必須の義務(その保険金額が1,200億円という意味です。ですから、すでに支払い済みの保険料をもとに保険会社から東電に天災でなければ1,200億円が(上限で)支払われるわけです。そう、東京電力が手にできる保険金です。


賠償責任の履行を迅速かつ確実にするため、原子力事業者に対して原子力損害賠償責任保険への加入等の損害賠償措置を講じることを義務付ける。(賠償措置額は原子炉の運転等の種類により異なりますが、通常の商業規模の原子炉の場合の賠償措置額は現在1200億円

東電がもらうお金を、東電が支払うお金と勘違いするというとても人がいい勘違いです。
東電の懐が痛むことなく1,200億円は出るというふうに読み替えるべきでしょう。


天災の時の面積と同時に保険金を越える、つまり1,200億円を超える賠償が必要なときは国が支援できると明示されています。
賠償措置額を超える原子力損害が発生した場合に、国が原子力事業者に必要な援助を行うことを可能とすることにより被害者救済に遺漏がないよう措置する。
読み方によりましては、東電は損害賠償保険に入っていてその保険金である1,200億円を支払う。それを越える場合、つまり自腹部分は国が必要なら支援する。ひらたくいうと税金で面倒みるってことを法律できちんと書いているんですね。

この法律読めば天災だから賠償責任ないし、賠償責任を無理に認める場合にも保険会社が支払うだけであとは国が税金で面倒見るから東電は安泰だと海外の投資家が判断してもおかしくないですね。昨日は連日のストップ安で取引が成立しなかった東京電力の株式が東証の取引が終わる瞬間に4,000万株もとても安く買い取られています。もしも天災で賠償責任なしとか天災と認めないが保険金と税金だけで対応となったら、4,000万下部も買った人は濡れ手に粟ですね。




まとめますと福島第一原子力発電所の史上最悪な原発事故の賠償の責任は天災としてしまったkら誰も負わない(記者の皆さん、天災じゃないでしょじゃなくて責任を負うと言質とってください)。
責任を負う場合は東京電力の責任で保険会社から1,200億円東電に保険金が入り、その保険金で賠償する(ここまで身銭は切らない)。
1,200億円で足りない分は国が税金で支援し損害賠償の上限はないというのが前政権の時からずっとあって現政権の先生方も成立や改正・延長に関わっていらっしゃる。

じっくりと東京電力の会見、なかでも会長や副社長の会見聞いていますと地震と津波が原因であることに徹底してこだわります。損害賠償責任がなくなりますから。
そして原発を廃炉にするとなるとそれは全額自社負担ですから、なかなか明言しなかったですね。評論家は1兆円という切りの良い数字を適当に言っていたりしますが、その程度では無理でしょうね。発電に要する経費とほとんど変わらない経費が冷却が終わるまでの何年間も掛かり続けます。運転要員は常駐させ続けなくてはなりませんから人件費は減らない。
自分で発電していた電力で冷やしていましたが、今度は電力を消費するので電気代相当が追加でかかってしまう。
廃炉にするための危険な作業を行うための人件費や設備費が追加で係る。
かりにまるでそうすれば解決のように評論家が軽く口にする石棺にしても数千億円の建築費用が一機あたりで必要で、しかも定期的に解体して造り直さなければならない。
石棺で有名なチェルノブイリも2015年までの建て替えが必須です。
どう考えても4から6基原子炉と汚染してしまった大量の表土を処分するには1兆円程度では当面でも足りませんし、地球がなくなるまで管理が継続で必要です。なぜなら最も大量に存在するウランの半減期は45億年もあって太陽系の寿命が尽きる頃にようやく放射能の量が半分になる程度だからです。

燃料棒と漏れでたウランとプルトニウムだけを別容器で管理するとしてもセシウムなどの関係で120年くらいは石棺などで封じ込めなくてはならないでしょう。
※セシウムの放射能半減期は約30年で120年経つと1/16に減ります。1/100に減るのを待つと210円ほどかかります。その間の維持費や建て替え費用、新たに発生する放射性は器物の処分費用などが掛かり続けます。

東電国有化を軽く言われる方もいますが、こうした費用を税金としてそのまま国民全部に肩代わりさせようという話になりかねませんので十分考えなくてはなりません。いずれにしても税金か電気代という形で国民負担になるだけというのが放置した場合の結果なので、特別立法などで東電の報酬上限を年収500万円にするとか退職金の上限を1,000万円にするとか、それを過去50年さかのぼって適用し、一定以上の役職者は返済義務付けるとかなど従来は免責されてしまったことを求めませんと国有化に期待されるような効果はなにもなくて、尻拭いのすべてが税金に回るだけという期待と裏腹の結果に終わります。

ところで、東京電力の社員だから全て悪というのもおかしくて東京電力という企業の問題なのか原発を導入した人間たちの問題なのか、そしてそれを明確にリストアップし証明できるのかなど責任を求めるにしてもイメージ上の東電というものはおそらく存在しないものでその懐の実態は都民だったり泣きをみている福島の人だったり、あるいは日本人全員になってしまいます。

存在する他の原発も閉鎖しようと思えば一箇所あたり兆円単位のお金が必要で電気が足りなくなるだけという簡単なものではないことも十分理解する必要があります。これ以上の追加建設するという発想は理解しにくいですが、同様に単純に廃止できるという発想も理解できません。54基もの原発がありますから一基超安く見積もって1兆円でも54兆円の現金が必要で多分数百兆円から千兆円に届く経費が30年とかの期間で掛かってきてしまいます。国民一人赤ちゃんでも100歳超えたご老人でも1千万円とかの負債を背負いこむようなことになりかねません。経済の停滞どころか日本が破産しかねません。
中には破産したほうがいいという意見もあるかもしれませんが個人の問題ではなく、自国で食料も燃料もまかねない国が破産したらどうなるのか、真剣に考えなくてはなりません。



ところで、個人的には石棺があまりに考えがない発想だとおもうだけでガラスなどを工夫すれば一回の建築で必要な期間持たせられるだろうとは思います。巨大な建築物になりますから、その上部を太陽光パネルにしたり大量の風力発電機を設置したりすれば、電力不足をまかなえて、電力料金を逆に下げ国際競争力を取り戻す元にできる可能性もあります。送電線などインフラがすでにあるので、そういった発電の転換まで同時に考えてしっかり計画して行えば、絶望ではなくリスクが高くトータル経費で考えると割高になると結論が出そうな原子力発電を置き換えつつ膨大な廃炉経費を生み出すのが現実的でしょう。

2011年3月30日水曜日

単三乾電池で単二や単一乾電池を代用する人はご注意ください #jishin

3.11東日本大震災直後に秋葉原でさえ乾電池が消えてなくなりました。
特にもはやほとんど使われない単一電池はあっというまにきえました。

しまいこんである非常用の懐中電灯やラジオ付き懐中電灯などを取り出すと電池はもう残っていませんし、ふるいのでほとんどが単一乾電池。普段でも買いにくくなっているので困っているひとが多いと思います。友人からもすぐに聞かれたのが何とかならないかという電池の悩みでした。

単二乾電池は太さ以外単三乾電池と同じです。なので紙などを乾電池の長さに合わせて帯状に切りぐるぐる巻きつけてセロテープで止めてあげればとりあえず代用になります。

その時同じ手法でもできるのですが、単一乾電池なら諦めて懐中電灯を買い直すように勧めました。なんといまごろ、単三乾電池を単一乾電池の代用にする方法というのが比較的良く見られるサイトに公開されていて焦っています。
できる限り単三乾電池で単一乾電池の代用にするのはやめてください、とても危険です!

単に乾電池の代用にするなら太さが足りないだけなので、一時しのぎならまず問題は起きません。
しかし、単一乾電池となるとそうは行きません。
長さも足りないので金属で足りない長さを補うしかなくなります。

見つけたサイトでは、あろうことかパチンコの玉や一円玉で代用する方法を紹介しています。
試せばわかりますがなかなかうまく使えません。

接触不良を起こしているのです。

それだけなら不便なだけでたまには使えるからいい。

それなら一生懸命記事を書いたりしません。

乾電池は直流で電圧も1.5Vと低いですが、簡単に火花を出すことができます。
リード線をプラスとマイナス極につなぎ、反対側は被覆を1センチメートルくらい剥がして、触れ合わせてみると火花が散ります。キャンプなどでマッチやタイターを忘れたときの緊急の着火方法としてつかえるくらいです。

接触不良を起こしているところではこうした火花が見えるかどうかは別にして頻繁に飛んでいます。
細い単三乾電池を単一乾電池の太さにするのにたくさん紙も巻きつけています。
そんなところで火花が散ったらいずれ着火して火事などの原因になります。
使っているときにもえればまだマシで、くすぶった状態でおいておいた間に火が起きて燃え上がるおそれもあります。かなり危険ですから単三電池を単二電池の代用にしてもいいですが、単一電池の代用にはしないでください。すぐ火がつくとか必ず家事になるようなことはありませんが危険です。そのまましまってしまうと事故にもなりかねません。

サンヨーのエネループではセットが販売されていて単三電池を単二と単一電池の代わりにできるプラスチックのスペーサーが付いています。見るとわかりますが、こういうものは単一乾電池に変えるときはバネなどを使い接触不良が起きないようにしています。

関連リンク:
問題の記事 単3電池を単1や単2に変換するスペーサーを自作できます #jishin




↑ボッタクリですから買わないでください。
平時なら100円ショップでこんなモノは販売されています。
つまり一般的な価格はひとつ100~500円くらい2個入りでも千円したら高いです。

↑セット品の一般的な価格です。
充電池本体と充電器、それにスペーサーが付いています。
災害用の備蓄にかわれるときはこういうセットがオススメです。
わたくしは、エネループがない頃から充電池使い続けているのバラでいろいろ買っていますが、スペーサー買うよりは本体変え変えたほうがいい場合もあります。


全生産量に対して単二や単一という大きなサイズの電池は各5%ほどしか生産されていないそうです。

店頭に並ぶ商品で単一や単二乾電池を使うものはすごく少なくて、大型のおもちゃの一部やガスレンジなど時代に乗り遅れた設計のものがほとんど。数年前まで圧倒的に使われていた単三乾電池さえも徐々に主役を単四乾電池に譲りつつあります。

懐中電灯は昔のものは大きいばかりで暗いし重いしすぐ電池がなくなります。
LED電球式の最新式がいいですが、一時的に品薄・品切れなので落ち着くのを待ちましょう。



スペーサーとしてはこの写真が分かりやすいですね。
ご覧のように、マイナス側はそのままにしてプラス側にバネ入れて長さを足している、これが一般的なスペーサーの構造です。
値段もこれくらいが普通の価格です。



2011年3月29日火曜日

大量建家外漏水対策への対処方法:福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所の原発大事故は新たな局面を迎えてしまいました。
それは、原子炉から原子炉外にプルトニウムが流出し、また、1,000ミリシーベルトを越える放射線を出す大量の水が3つのタービン建家と屋外の放射線管理区域外にあるトレンチ(日本語では塹壕の意味)に限界寸前までたまっています(溢れて、残ったのがそれだけかもしれません)。

復水器に戻すというアイディアだったようですが復水器では回収しきれない容量であったり、すでに満水であったりして同処理するかで悩んでしまっている状態です。

■問題点
高濃度放射性物質を含んだ1万トン以上の水の処理
蓄えられるタンクはない

■既知の事実
建家の天井や壁が吹き飛んでいる
使用済み燃料棒がプールに沈められ冷却が必要
冷却水が蒸発し空中に燃料棒が出て溶出したと考えられる
個体のヨウ素やセシウムは蒸発して大気を激しく汚染する
水に溶解したヨウ素やセシウムは煮沸しても水中に残り蒸発はほとんどしない
使用済燃料某内部では放射性物質の核分裂はこの先も続き大量の水を蒸発させる

■放射能汚水の対処方法
海水を注入してきた建家上部の使用済燃料プールに放射能汚染された水をポンプアップする

理由:すでに放射能で汚染されたプールであり、そこにに放射性物質が増えても事態は悪化しない(量が増えるので少しは悪化します)。
タンクなどに貯めれば、1万トンの水は永遠に1万トンのままですが、冷却プールに戻せば使用済み燃料棒の膨大な熱エネルギーで蒸発し水分はなくなり、放射性物質だけがプールに残ります。

膨大すぎる水を処理するにはおそらく可能な唯一の対処方法です。

■具体的な方法
仮設水槽を準備します(容量は大きいほどいい)
水のたまったところにできるだけ多くの水中ポンプを投入し仮設水槽に汚染水を移します。
仮設水槽の水を中国から寄贈された巨大ポンプ車で使用済燃料棒プールに注水します。

高濃度放射線源を大量に扱うので、ポンプ車は再利用できなくなる可能性があります。
消防車両はこうした用途には使うべきではないでしょう。

仮にダダ漏れしていても、巨大な水の循環環境をつくれますから、汚染の拡大を最小限に留められます。


並行して地表にはゴミ埋立処分などで利用する土壌汚染防止用のシートを全面に敷く。
水はすべて水中ポンプで回収しプールに戻す。

巨大ポンプ車が壊れないよう連続運転はさける。

2011年3月28日月曜日

蒸留器や浄水器販売にご注意を

半分冗談めかして書いた水道水は蒸留すれば良いという話。
なんとアコギな商売している人がいるとの情報が入りました。

蒸留器を販売しているそうですが浄水器ともども危険なのでやめましょう。
浄水器に付いては書いたあとで専門家も同じことを異口同音に書いていました。

結論を言えば浄水器は効果がないものがほとんどで、効果のある浄水器と蒸留は、出来上がった水は安全性が高まりますが、ふるい集められた放射性物質が怖い。
1トンの水に100ベクレル分の放射性物質があったとしましょう。
これを蒸留したり浄水して、フィルターや煮詰まったものが1グラムになったとすれば1トン(1t)は1,000キログラムで1,000,000グラム。つまり100万グラムです。
これを1グラムに濃縮できれば100万倍に濃縮されることになります。

もしも放射性物質がはじめ100ベクレルなら100万倍は1億ベクレルになり、福島第一原子力発電所のタービン建家などで作業員が近づけなくなったという汚染水と同レベルの強烈な放射線源となります。

1トンは極端に感じるかもしれませんが風呂桶に3~4杯前後です。
ほんとうに効果の高い浄水器で蒸留したら大変な濃度になってしまうし、蒸留すれば現実にそれくらいに濃縮されてもおかしくありません。

お金を騙し取られるどころか、万一効果があっても濃縮してしまうと命に直接関わりますから危険過ぎることはやめましょう。


粉ミルクを数回溶かす程度のこととして書いたのですが、そういう危険な商品を本気で売りまくる人がいたのには驚きました。下水に流すのも被害を広げるだけなので絶対にしないでください。
それに高確率で自宅の配管内にとどまり被爆するのは自分ということになりますし、そんなに高濃度にしてしまったものを持ち歩いたりしたら、被爆量は大変なことになります。

1トンが1リットルでも十分に詰めてしまえば同じことになります。
猪瀬副知事だったかきれいな水で二倍に薄めればベクレル値は半分になると朝まで生テレビでいっていましたが、まさにその逆も真ということです。



危険性を示すために極端な例を書いています。
東京で高性能な浄水器を使っても今の量ならすぐには問題でないと思いますが、含まれる放射性物質の量を計算してみると本当に浄水できた場合、そのフィルターは大変危険なものになりえるので、お使いの場合はゆっくり計算してみてください。業務用などで一ヶ月に100トンなどという水道水を蒸留している場合は、メーカーに相談されたほうが良い数値になります。今までは目づまりを心配すればよく、フィルターの定期交換で済んでいましたが、放射性物質が濾過できる場合には真剣に危険性を計算してみるべきです。

アイディア:放射能防護服

放射線が強すぎて作業ができない、できても健康被害が不安。
数分しか作業できず効率が全く上がらない。

放射線防護服と一般に言われているものはタイベックス製の単なる作業服でCPUなどをつくる工場のクリーンルームで着用するものと大差ない。
放射線をシャットする機能は事実上なく、放射能(放射線を放出する微粒子)が人間に直接付着するのを防ぐ機能しかありません。

では、諦めるのしか無いのでしょうか。
そこで考えてみました。

条件は放射線の多くが遮断できて、かつ、短時間で生産可能なこと。
ある程度の量産が可能なことです。

宇宙服が使えないかと思いましたが無重力で使う前提なので100キロを軽く超えていてとても地上での作業には使えません。

放射能には大きく分けてα線、β線、ガンマ線、X線があります。

α線は紙一枚で防げるので何でも着ていれば大丈夫そうです。
β線がプラスチックやアルミニウムで遮断できり。
ガンマ線は分厚い50cm以上のコンクリートか10cm以上の鉛の板が必要。

シーベルトやベクレルといった放射線の強さは言われますが放射線の種類が公開されないのでなにを遮蔽したらよいかわかりませんがα線はウランの漏洩試験も追求されるまで使用としなかったので考えていないようで、β線とガンマ線のなにがどれだけ放出されているかが問題になります。

50cm以上の厚みのコンクリートなど体につけて行動するのは無理です。
ロボット操作にしたいところですが、放射線が強いところでは精密機器はほとんど使えません。
311東日本大震災の少し前にtwitterでロシアの原発がスイッチだらけなのは合理的な設計かもしれないと指摘したのはまさにこの部分です。

完全を期すと何も出来ないのは間違いないので少しでも減らす方法を考えてみました。

アルミニウムやプラスチック、水が放射線を遮蔽するのに良いようで、これらをsy具に扱えて大量に入手でき加工も出来る素材を考えてみました。

答えはボンカレーなどレトルトパウチ食品に使うフィルムです。
フィルムとアルミ箔がかさり合わせてできています。
溶着といい、加熱することで接着することができ水でも油でもニクでも野菜でも漏れないように保存できます。
アウトドア用の防水ジャケットをなどを作るような要領でレトルトパウチ用のフィルムをさらに複数重ね合わせ、できればあいだは空気ではなく水を少量入れて服の形にすればタイベックスのように放射能のホコリを付着させないだけというのより一歩踏み込んで、若干ですが放射線を減少させてくれそうです。

作業性を落としますが軽量化のためにもボディー部分をヘリウムなど入れ風船のようにふくらませるのも少しでも効果はあります。放射線発生源からの距離の二乗に反比例して放射線は弱まりますから空気中に浮遊している放射性物質が多少でも遠ざかれば、単位時間に受ける放射線もわずかですが減ります。

なくすには程遠いですが、さりとて今よりは良さそうです。
今後原子炉の解体をするにしろ、なにをするにも強烈な放射線の中で作業が必要になります。
他の原子炉を廃炉に持ち込むならばさらに多くの被爆者を産まないように、放射線を少しでも遮蔽し作業してくれるひとを守る方法を考案する必要があります。

また、造血器が集中する体幹部分はできるだけ多くの遮蔽材で守るようにするなどの工夫も必要です。

思いつきレベルで、何%ゲラせるのかわかりませんが、気休め以上の効果は期待できますし生産することはそれほど難しくありません。



また、時間はかかっても遠隔から操作できる高放射線下での作業アクチュエーターなどの開発と実戦配備も必要で、完成すれば実績が出せますから海外への販売も可能でしょう。
広く試作機などを公募して実戦テストしてみるべきときです。

LED電球を買うときの大切な注意ポイント

節電のためにはLED電球に買えるのが簡単。
そういう事は数年前から書き続けてきたのですが、変な形で一気に進みそうです。

さて、LED電球はまだ過渡期の商品。
寿命目一杯使うというより、良い商品が出たら買い換えるくらいの余裕を持って買いたい商品です。

白熱灯(電球)を交換すると劇的な効果があります。
蛍光灯だと効果があまりでないだけではなく暗くて使いにくい場合があります。

LED電球最大の問題はチラツキです。
灯りをつけても肉眼ではわからないのですが疲れやすくなるなど長時間使う場所では問題になることがあるので、選ぶときは注意が必要です。

簡単な選び方はLED電球を点灯させておき、デジカメでねらってください。
液晶モニターで見ると大丈夫な製品は明るいままですが、問題のある製品はチラついて見えます。

原因はLEDではなくて、電源部分の問題です。
AC(交流)を直流に変え電圧も下げてLEDを光らせているのですが、ここで手抜きというかおしかして知らないのか、安定化電源を使っていない製品があります。
値段の高い安いに関係ないので厄介です。


日本ではこれから一気にLED電球が人気浴びて売られるようになるので、上質な電源が不足して、明滅してしまうような照明にはあまりむかないLED電球が人気浴びて売られるようになるので電球がこれからむしろ増えるだろうと予想できます(そういう電源なら入手できるから)。


購入時はできるだけデジカメのモニターで確認してみましょう。
多分同じメーカー品でもロットが違うと部品が違うなどの問題が出るので買う都度確認したほうが無難でしょう。LED電球(照明)については、規格がないので当分のあいだいろいろなものが売られ続けます。数年もすればかなり良いものに変わるはずなので、とりあえず安いLEDに付け替えて将来交換するというのが現実的かもしれません。

LED電球特有の問題には別に懐中電灯のように電球の真正面しか明るくできないという特殊事情があります。
白熱電球でも蛍光灯でも、他の多くの電球も全体をまんべんなく照らすという特徴があり、ある意味それが不便でロスが大きい部分なのですが、LEDは明るく出来る範囲が狭いという問題があります。徐々に改善したものが開発されつつありますが市場に出回っているもののほとんどは電球の正面しか明るくならないということを頭に入れておいてください。
廊下などに付けると明るい部分と暗い部分がいままでより目立つようになります。

スポット照明もより狭い範囲しか照らせなくなっ問題が出るかもしれません。
またお風呂場などで使われる完全密封方の装置では使えないものがほとんどです。
※改善されたタイプも出回り始めています。

逆に蛍光灯よりとても優れている部分もあります。
電源の良質なものを選べば、蛍光灯のように明滅しませんから疲れにくくなります。
また、節電のためにこまめにスイッチのオンオフをすると蛍光灯ではむしろ消費電力が増えます。
けしている時間が最低30分できれば1時間以上続く場合でなければ消さないほうがいいです。
明かりをつけるときに大電流を使ってしまうことと、電球の寿命が一回のオンオフで一時間分くらい縮むからです。
LED電球にはそうした問題は余り無い(こまかくいうとノイズの発生など問題皆無ではないですが)ので、トイレなどこまめにオンオフしたいところには省エネでとても向いています。
また、玄関灯などつけっぱなしにする場合には消費電力が低く、虫を集めてしまう紫外線をださないので蛍光灯よりもはるかに向いていますし白熱灯に比べると圧倒的に優れています。
※明るい範囲が狭いと防犯という観点では若干微妙です。





明滅するかどうか確認していませんが、メーカー品の半額近くで変えるので安いLEDランプにとりあえず変えて、より良い商品が出る数年後に見直すというのもひとつの選択肢です。
マンションなどの集合住宅の共有スペースをこうしたものに変えると大幅に省エネ=節電になります。理事長させていただいているマンションでも提案済みですが、全体での調整が必要で導入まで時間がかかるのがマンション運営の課題です。



LEDランプをいち早く市場投入したのは東芝です。
原発問題で買い控えなど起きなければいいのですが。


これから起きる技術革新は


  • 広い範囲を照らせるようになる
  • 温度があまり上がらなくなる
  • 小さくなる
  • 価格がさらに下がる
  • 調光機能(照明の明るさを変えられる)
  • 電磁ノイズ防止

などで、根本的に既設の照明器具を使わず新設や交換できるようになるともっと安くて快適な照明器具になると期待できます。

現行のLEDランプのほとんどはシャンデリアなど調光機能のある電気器具では使えません。
電圧を変えているものが多いのですが電圧が下がると暗くなるのではなく点灯できなくなります。

ベクレルとシーベルトを分かりやすく言ってみるテスト

ベクレルにシーベルトとなんとも分かりにくい表現が多用される311以後の日本。
分かりにくいけれどある意味仕方ないこの二つをなんとか分かりやすくしてみたい。

これも多分分かりやすいとはいけないけれど電球を思い出して欲しい。
蛍光灯でもいいし裸電球でもLEDも何でも結構です。

電球は一般にワットという単位で区別しています。
消費する電力で明るさと直接関係ないんですけど長く使われていていわかりやすいのと、電気代というお金に直結するのでそのまま使われ続けている。
そしてベクレルはこのワットに近いものです。
電球そのものの明るさをワットで表示するように放射性物質が出す放射能の量をあらわしています。
なので、結構重要な数字です。

しかし、たとえば100ワットの蛍光灯でも10メートも高さのある広大な講堂の天井につけても一つでは暗くてなにも見えません。40ワットの裸電球でもスタンドにつけて手元に於けばらくらく読書できます。
※蛍光灯よりちらつかないので眼にやさしいです。

自分の手元の明るさが照明としては重要ということで、こういう時はワットでは表せないのでルックスといった明るさを表す単位が使われます。
労働安全衛生法などでも働く場所の最低限の明るさはワットであらわしても意味が無いのでルックスでこれ以上の明るさが必要と定めています。

放射線の場合もベクレルでは自分が受ける影響についてはわかりません。原発の中の原子炉の中の燃料棒の中で何兆ベクレルあろうが何ペタ・ベクレルあろうが遮蔽されているので関係ないし漏れてしまっても、220キロも離れていると放射線が弱まって届かないので問題ありません。
逆に数百ベクレルでも体に直接付けていれば問題ありますし、飲み込んでしまえば全部を受け止めてしまいますからかなりの問題です。
そういう直接の影響を表現するのがシーベルトという単位で照明のルックスのようなものです。


多少は分かりやすくなったでしょうか。
そしてニュースを見ていて問題なのは、福島第一原子力発電所での大事故で原子炉内ではなくタービン建家で放射線が強い水が溜まっていると言う騒動が起きていますが、シーベルトという単位で表現されています。これっておかしくて測る場所でシーベルトは変わるので水面なり水中で計測しているのか、水からどれくらい離れているかがとても大切な情報になりますが、そこをはずしてひたすらシーベルトと言い続けるところを見ると、取材されている方もまだベクレルとシーベルトの意味がつかめていないか、実際に使えるところまで理解が進んでいないようです。
本来なら水を採取してベクレルで報告しなくてはなりませんが、放射線が強すぎてそれは不可能なのでシーベルトを計測しました、水面すぐを測りましたとか、10メートル離れた入り口での数値なので水が放射能元だとすれば推定で××シーベルトが水面では発生していると思われますなどと報道されるべきものです。報告がそうなっていないので、それを正さないといけないでしょう。

津波への新たな指針が欲しい

東日本大震災で女川の映像を見ると20メートルを越える高さの並に襲われた部分もあるようです。
堤防が各所で決壊しています。
地盤沈下も激しく、大きいところでは70センチも沈下しています。

堤防が壊れ津波を防ぐ手段が失われ、かつ、地盤沈下で水面より低くなってしまった土地が広がっている。

そのなかで、警報の基準は変更がないまま。
現地でもそれどころではないでしょうが二次災害を防ぐには避難基準や避難場の確保と明示をしておかないといけない状況です。

国土地理院などが計測できていますから現地でやらなくても、東京などにある政府関連機関で暫定的な指針を作れば二次災害を防止できるはずですが、起きるまでまたやらないのでしょうか。
ハザードマップを作り配布するだけなんですが。

この時の基準は別に1000年に一度の地震対応ではなく、従来の基準で十分で堤防の喪失、これも衛星写真ですぐわかりますね。それと地盤沈下、これはすでに数値が公開されています。これらから津波の予想高さごとの避難推奨マップを作って欲しいというだけのことです。
余震が続きますから可及的速やかに。

復水器に超高濃度放射性物質を含む廃液を入れても大丈夫!?

福島第一原子力発電所の第一、第二、第三原子炉で原子炉建屋の外にあるタービン立てやとう発電する部分の底に高濃度の放射線を含んだ水が溜まっていると大問題になっています。
15センチだった水深が今朝のニュースでは1.5メートルと10倍になっているということでちょっと漏れているという量ではないようです。

作業ができないため復水器に1.000ミリシーベルト以上(計測器が1,000ミリシーベルトまでしか測れないので1,000かもしれないし10,000あるかもわからない。それ以上ということは作業員の皆さんが病院に行かれていなのでないはず・・・)の高濃度放射線を含む大量の水を戻す作業をしていると報道されています。

復水器のどこに戻しているのか報道されていないのが気になって仕方ありません。
復水器には2つあり、ひとつは原子炉からくる高温高圧の蒸気とそれが温水に戻ったものがある、いわば原子炉の延長部分。ここに戻すのであれば原子炉に戻るので仕方なさそうです。そのような作業をするとき原子炉に戻すと言わないで復水器に戻すと普通言うのかなというのが気がかりな点。

復水器にはもうひとつ、高温の蒸気を温水に戻すために冷却するための大量の海水をいれるタンクがあります。一般に復水器のタンクというとこちらではないよねと確認したいだけです。
ここは海と直結です。
ここに入れたら海に垂れ流し。
誰でもやるわけはありませんが、海洋汚染が進んでいますがそのレベルが高すぎるように感じます。大気の汚染度や水道水の取水口の汚染度ははるかに桁が小さく、海洋汚染の濃度が高すぎます。どこから汚染しているかわからないといいますが海と直結しているタービン建屋内に1,000シーベルトを超える高濃度の放射線を発する放射性物質を含んだ水が大量にあります。建家の底だけでタンク内には入っていないとするのは期待論に過ぎなくて調査が難しいのでしていないだけなら諦めるしか無いのですが、排水口の途中で検査するくらいはできないのでしょうか。人手不足なのはよくわかるのですが、毎回それで後手後手に回っています。場合によっては排水口をコンクリートなど流して封鎖するべき状況かもしれません。
復水系と言われる冷却経路が使えなくなってしまいますが、復水系の水温を下げる方法は別途考えるしかない状態かもしれません。

もう一段冷却系、つまり海水と汚染水を隔てる装置を準備しないと間に合わないんじゃないのか、そういう準備を別にすすめるべきだろうなというのがニュースを見ていて感じる懸念です。
復水系だけが無事というのは期待しすぎでないことを祈るというのは、無責任な態度でしょう。

転載:女川の映像

涙でまともに映像が見えませんでした。
海抜20メートル地点でさえ自動車が流され建物にぶち当たっている。

2011/03/27公開でしょうか
道路からは瓦礫がどかされているので、当時の状況は想像するしかありませんが半月あまりたってまだ一面の瓦礫。


関連リンク:
http://alfalfalfa.com/archives/2824145.html
ツイートたどってみつけました

2011年3月27日日曜日

稼働中原発の停止をもとめるって!?

原子力発電所について建設反対は普通に理解できる。
では、稼働中の原子力発電所についてもおなじかというと、素直にウンといいにくい。

おそらく停止をいう人のほとどは、まるでパソコンの電源を切る用にオフにしたらそれで全てが解決と思い込まされているのではないかと心配になる。
福島第一原子力発電所の原発大惨事(事象というのはあまりに現実を反映せず事故というほど軽くもない)を正面から見据えていればさすがにわかるとおもうのですが、停止ってできないのです。
つまり100%不可能なことを求めているおかしな行為に実はみえています。

止められるくらいであれば福島第一原子力発電所の6基の原発はもう何の問題もないはずです。
現実に3台は点検のために停止していたのに大惨事を巻き起こしている真っ最中です。
残り稼働中の3基も緊急停止した後の大惨事なのです。

つまり、停止なんてできない。
停止を求める人の大半は、何らかの利益を代表している人に踊らされているだけかも知れません。
できないと、不可能と、目の前でみせつけられていることを要求するなんて幼稚園児以下です。

電気がいるから稼動させておいたほうがいいという、当たり前の論理を検討する以前にできないことをしろと騒ぐだけではモンスター××でしかなくなってしまいます。現実的でない。

逆に見た目だけ停止した場合のことを考えてみましょう。
とりあえず発電できなくなります。
そして福島第一原子力発電所をみるとわかるように、電力がなくなると経過はどうであれ水素爆発を起こし炉心は溶融し大量の放射性物質を空中や海に撒き散らし始め手が打てなくなります。
即時停止を求めるとはそういう大惨事だけを望んでいるということです。

では、電気を何処かから持ってくれば良いのでしょうか。
発電機を止め電力不足の中、街一つ分くらいの電力を常時24時間365日一瞬の休みもなく数百年は提供し続けなければなりませんから、安全を守るためには複数ので電源を確保し複数の電線を張り巡らさなければなりません。

政治家の中にさえ、こんな分かりきったことさえ理解していないのか、すぐに止まると主張するんおは驚くべきことに見えます。いろいろな意見はありますが政治家になるにはかなりの頭脳と記憶力と忍耐力に説得力、そして資金力があり人望もそれなりになくてはいけません。
そういう人がそんなにアタマが悪いはずがありません。

仮に今まで原発について表面的な知識しかなかったとしても、福島第一原子力発電所の大惨事をきちんとテレビの報道だけでも見ていれば停止すると表現することがどれほど自殺行為なのかわかるはずです。

いうならば、急な下り坂で荷物を積み過ぎたトラックに危険だからエンジンをすぐ止めろといっているようなものです。そんなことをすれば排気ブレーキが効かなくなりあっという間に大暴走し大事故を引き起こすでしょう。
やるべきことは、速度を落とさせつつも周囲の交通の妨げにならないようにさせ、安全に退避でき、かつ、積荷を移設できるよう他のトラックを止められるだけのスペースを先に確保し、そこまで誘導して安全に停車させる。それまでは周囲をパトカーなどで囲み他の車を近づけないなどの安全策も必要でしょう。
そういう順序立てた正しい手順を踏まえてこのようにしなさいと主張するならばわかるのですが、ただ単にトラック運転手にエンジン切りなさいとヒステリックに叫んで本当にエンジン切ってしまったり急な坂道の途中に止めて放置されたりすれば、その道路は通行止めのままとなり復旧の目処も立たなくなってしまいます。

何かを主張するときはなにが可能でなにはどのように無理なのかを調べ上げ、対応策を考え準備した上でいわなければ、何の解決にもなりません。

とくに原子力発電所については止められないことが白日のもとにさらされたわけで、不可能なことを無理強いして本当に止めらたら、時限爆弾を抱えてしまうことになるだけです。
しかも、原発側は口が裂けても止められなのがわからないんですかとか、止められないんですよとは言えませんよね。

運を祈りながらできる補強工事などを行わせる。
停止するにはどういう事をすれば可能性があるのかを研究させる。
不足する電力を新たに確保する。
など、事前に行うべきことが山積しています。

経済的にも技術的にも止められない相手に、ただお前の責任だから止めろというのでは子供の喧嘩にしかなりません。できないと分かっている相手に、できないことを求めるのが愚行です。

今最悪の選択肢が見かけ上の停止をさせることであると言い切っても大丈夫でしょう。
地震や津波で壊れれば、運転中でも見かけ上の停止中でも同じです。
運転を続けていれば自分で発電した電力でとりあえず安定しています。
その間に対策を冷静に話しあって考える、すくなくとも福島第一原子力発電所では、いやでもその方法を見つけなくてはならないのですから、止めると決めるのが先決などという理屈も成立しません。
相手を追い詰めてもなにも良いことはなく、むしろ危険な状態に追い込むだけです。

原発は物事がわかる頃には稼動していて選択肢がありませんでした。
止められないことは実に簡単に分かったので賛否を言う事自体の虚しさばかりがめについていました。誰の目にも明らかな大事故・大惨事が起きているのに、まだわからないというのは不思議に感じます。

文明開化後のエネルギーの歴史は血の歴史

日本ほど循環再生をうまく行い文明的で文化的な国は歴史上なかった。
日本のように木を燃料とすると山を燃やし尽くしあっというまに、国土を広大な砂漠に変えてしまう。
日本は奇跡的に千数百年にわたり循環再生できるものだけで運営され、それでいて大都市は当時の世界最大規模の人口を誇るほど栄えた。

バラ色だけではなく、それを維持するには士農工商の制度を徹底し代々親の職をそのまま継ぐのがあたりまえで、次男以降は生活さえままならず、個人の適性を活かすといったことはままならなかったし、天明の飢饉始め大飢饉になんども見舞われている。それでもしぶとく生き抜きかなりの築いていました。

江戸末期黒船の来航と共にそんな円熟した文化文明は終演を迎えましたが、困ったことにエネルギー問題というどうしようもない難問をかかえることになりました。

第二次世界大戦も西欧列強からうけた石油の禁輸が最後の一線を超えさせたとも言えます。

最後の戦争が終わると、日本ではエネルギー源をなにに求めるかで議論になります。石油という日本にないものに頼れば同じ轍を踏むかもしれない。

そこで着目されたのが国内に存在するエネルギー資源である石炭でした。
黒いダイヤと言われるほどの価値有るものとなりましたが、度重なる炭鉱事故によりついには自前でのエネルギーを断念することになりました。
大勢の命が炭鉱事故で失われ労働争議も絶えず、いくつもの街の灯りが消えました。

そして石油依存へともどるわけですが、やはり石油への依存は怖いという国是のようなものがあり石油以外のエネルギー源が求められ、その行き着いた先が原子力発電でした。
燃料のウランは輸入ですが中東でもアメリカでもイギリスでもなくオーストラリア。
しかも、再処理すれば使用済燃料から再び燃料が再生産できる。
核分裂の過程で中性子を浴び、ごく一部が核分裂をより強烈にお越しより大きなエネルギーを取り出せるプルトニウムの同位体に変わる。それを集めて燃料にすれば循環再生方のエネルギー源を確保できる。しかも核エネルギーは寿命が恐ろしく長い。ウランの半減期は自然に任せれば7億年もありますからのんびり使えば無限のエネルギー源に見える。

大反対の中でも、油断の恐怖から日本を開放したいという方向性はおそらく純粋で、他に実用化できそうな技術がなかった時代としては危険性も十分理解されていなかったことも考えると妥当性を認めるべき部分もあると考えられます。
残念ながら、黒いダイヤが多くの血を要求したように金属色のダイヤもまた多くの犠牲を求めて胎動しています。


それでもつぎのエネルギー源は必要です。
超短期的には液化天然ガスが最有力でしょう。
採掘技術にブレイクスルーがおき、一気に採掘量と採掘可能埋蔵量が増えましたし、燃焼後の排ガス終わりにクリーンです。ガスタービンエンジンなど発電機も実用化されています。

しかし、原子力発電の世界に占める発電量は莫大で、それが今後石油など化石燃料へと移行していくのがトレンドになると言える中、石油価格はさらに上昇し、つられて液化天然ガスの料金もあがりますからコスト面で依存度をむしろ下げていかなくてはなりません。

風力や太陽光発電は、狭く梅雨があり雪が積もり台風が襲来する日本の気候風土には到底向きません。植物からアルコールなどを作り燃料とするというのも、やはり国土の狭さがわざわいしてガソリンの補助にするのもむずかしい。

日本で可能そなのは従来の研究では波のエネルギーを使う潮力発電や、海の海底の低温を利用する温度差発電くらいですが、津波を考えると依存度を上げるのは危険でしょう。

ではなにもないのかというと、火山地帯の特性を生かした地熱発電は海の温度差発電の技術を取り入れれば数倍の発電ができるように発電力をあげられるかもしれません。国立公園の制限を解除したり、使われていない山のエネルギー利用を促進できる法整備を行えばある程度の発電力を確保できそうですが、山の中なので工事は大変ですし工事中の自然破壊の問題と送電線の長さなど課題が多く水力発電プラスアルファ程度が上限でしょう。

ほかにはというと、先日ブログにも書いた振動発電という新技術はとても可能性を感じさせます。開発者は首都高に設置するだけで都内の電力需要をまかなえるという夢を描いています。

首都高速を走る車の振動を電気エネルギーに変えるので人間の活動量と発電量が比例するのも魅力的です。そして再生というより常時発生している捨てられていたエネルギーを電気エネルギーに変えて使うだけですから輸入の問題からも解放されます。
※蓄電池かキャパシタがほしくなりレアメタル需要は残るかもしれません。

振動エネルギーの利用という点では首都高以上に鉄道への導入が魅力的です。線路という面積の狭い部分に運動エネルギーが集中していますので変換効率が高くなりますし、電車は重量が重いので発電量も増やせそうです。自分が移動するときの振動を電気エネルギーに変え回生エンジンのように利用できれば消費電力が激減する電車が作れそうです。

また照明も大量のエネルギーを消費しますが太陽光を取り込む技術も開発が進んでいて郊外型のコンビニであればすでに適用できる技術がほぼ完成しています。

振動エネルギーで車道や鉄道で発電するということを実用化できれば活動の活発な都市部のエネルギ需要がかなりまかなえ発電所を順次閉鎖することさえできるかもしれません。
電力料金が劇的に下がり産業の競争力もアップしますし、技術の輸出国に返り咲くことも期待できます。

また漁では食用にできないあるいは価格の安い魚が大量に廃棄されています。
放射能による海洋汚染の影響で食用にできない魚も増えてしまいそうです。
かつてアメリカは捕鯨大国で鯨を取りその油を工業用に大量に消費していました。
食べられないさかなや経済的にペイしないからとあみにかかりながら廃棄されている魚から油などを採って燃料用に使うことも十分検討に値します。食用になっていない廃棄部分からも油を抽出できます。


また、埋め立てられたプラスチック類を掘り起こして燃料に再生することおそろそろ考えても良い時代です。数十年にわたり石油を使いプラスチック類を作り埋め立ててきました。彫り出して液化すれば立派な燃料が10年分くらい取り出せるかもしれません。少量では採算に合わなくとも十分な料が埋め立てられていますから新規に油田を採掘するより効率は良いはずです。

また生活の場で使われるプラスチックは、すでに石油ではなく廃紙を再生して作る技術が大学で実用化されています。石油の消費量を減らし海外への支出を減らすことで再生への資金を生み出す下地は国内に様々存在しています。

原発に関する読んでおきたいサイト「平井憲夫」

茂木健一郎さんのツイートで知ったサイトです。


関連リンク:
平井憲夫さんの遺言「原発がどんなものか知ってほしい」

反原子力の先頭に立っていたり自身がガンに罹患されたりしているのでバイアスがかかっている部分もあるかもしれません。
ただ、職人がないなくなった、素人ばかりだという部分は激しく共感できますし、その影響も簡単に想像つきます。

30年前でも職人や熟練工はすでに少なくて、40代後半から50代以上でした。
金属加工による応力がわかり、それを取れるような人になるとさらに年齢が上がってしまい、70代の人が現役で作業を続けている場面にも良く出会いました(原発ではありません)。

ボルトナットの締め付けはさすがに工業高校などでも教えるでしょうから熟練工や職人とは無関係ですが、危険性をどこまで認識して作業するかとか責任感といった職人気質に期待できる部分は30年前でさえもかなり薄くなっていて、そうした人が残る工場を見つけるのは大変なことでした。

ただ、そうした熟練工や職人気質に頼るという発想が正しいかどうかは別物です。徒弟制度でハンマー投げつけられて身につけるのがほんとうに正しいと言えるのかは、そういう経験もしてきましたが責任感の養成とは別ものではないかと感じています。

マニュアル化し、マニュアルに従って作業することで品質を保つというのは大切な事で量を作るには、コストを下げるには避けて通れないことですし、それを工業的に成功させたのが昭和の日本製造業でした。

平井憲夫さんの遺作を読むと悲観論しか生まれないかもしれませんが、現実は直視する必要があります。まるですぐに解決するような論調を見ると、どこまでなにも知らずに語っているのかと呆れ返るばかり。

核燃料は人類史が終わっても崩壊(核分裂)を放射能がなくなるまで続けますが、その期間は太陽系の寿命より長いです。
※星には寿命があり、太陽も50億年くらい先には巨大な光球になり地球派のいこまれているでしょう。ウラン238の半減期はそれくらい長く(約45億年で半分になり90億年で1/4になる)、地球が消える頃にようやく半分になるくらい。核分裂連鎖反応の主役であるウラン235でも半減期は703,800,000年と約7億年です。太陽系がなくなる頃にようやく放射能レベルが128分の1に減るだけです。

未来にピラミッドを残しても良いのかという記事を書きましたが、巨大なビルが数百棟も原発関連では存在しますから、その体積は凄まじく、これ以上かさを増やさずに済んだとしても宇宙空間にでも射出できるようにならない限り放射能の危険とは隣合わせで居続けるしかありません。
日本海溝に沈めるという面白い発想もありますが、どれほど頑丈に容器を作っても今回のような大規模地震でさえ1,000年に一回は起きるようでいずれ砕かれて放射能が海底深くにばらまかれます。それが巨大地震や海底火山の噴火などが起きれば吹き上げられて地表も海も全部汚染するかもしれませんが、手の届かないところに隠してしまえば未来の子孫にも対処の方法がなくなり地球を捨てるしかなくなるといったSFの世界になってしまいそうです。


何かすればするほど放射能で汚染されたものが増え続ける魔の連鎖が待っていますが、このまま高熱すぎる温度が下がるまで冷却続けるには最低でも3~5年は危険ギリギリな状態で冷却続けなくてはなりません。やめれば、半年以上前に炉心から取り出した廃燃料棒がどうなったかを想い出せばわかるように、千トン以上の水に漬けていてもすべて蒸発させ燃料棒を破壊し放射能を撒き散らかします。理由は単純に燃料棒の中は放射能を出す物質が詰まっていて、連鎖反応を止めても核分裂というかどうか用語に関係なく原子核の崩壊が自然に起こり、崩壊のつど莫大な熱エネルギーと放射線を出し続け、その期間は完全に崩壊し切るまでで、半分になるまでを半減期といい、燃料の主成分ウラン235で半減期が約7億年ですから、7億年もかけてようやく半分壊れ終わるだけ。数日とか数ヶ月、数年ではなく億年という単位です。
そんなに長期間封じ込める技術は空想の世界以外ではありえないので、世代をついで補強を繰り返していくことになります。つくってしまったので嫌とか無理はさわいでもだめ。日本人全員が海外に逃亡しても、核分裂の熱と放射線でコンクリートも30年も持ちませんから(チェルノブイリでは石棺にひびが入り問題化しているようです)海辺にある原子力発電所から30年後くらいからは放射能がダダ漏れして海水魚は食べられなくなってしまう。海から徐々に汚染が陸地に広がり、居住可能地域がなくなってしまうでしょうし台風などで放射能が広範囲に拡散されるようになってしまう。

できることは、踏ん張って閉じ込められるところまで持って行き、可能なかぎり影響を小さくするように封じ込めをし、それを地球が続く限り続ける。
負担するだけより発電なりしたほうがいいのかもしれない。
発電効率を求めて高温の蒸気を取り出そうとすれば本格運転再開しか無いけれど、今後数億年も放置しても熱を大量に発し続けるということは地熱発電より太陽熱より効率が良いかもしれない。


燃料の追加投入が不要と考えれば、そこそこの熱量を使って数何キロワットとか数十万キロワットの発電ができる可能性があるはずです。実際わずか十数度の温度差を使う温度差発電を海水を使って行おうという研究がされています。それよりはるかに高温で熱量も大きいわけで、そうした技術を発展させていけば従来の原発としては停止するが電池のように発電し続けるといった中間案があるのではないでしょうか。


また、こちらも平行を保つためには見たほうがいいかもしれません
関連リンク:
アンチ平井憲夫さんのページ


原発について、今さら賛成も反対も意味がなくて、どうやって付き合っていくのかを経済も含めて真剣に考え討論しアイディアを寄せ合い、最適解に近づけていくしか無いというのがわたくしの考え方です。



2011年3月26日土曜日

学研が避難場所でモノがなくても子どもが遊べる保育お助けハンドブック無料公開 #jishin

様々な会社が東日本大震災にたいして被災者支援策を講じてくれています。
学研も学研電子ストアー内で保育おたすけハンドブック いつでもどこでも編を無料公開してくれました。iPhone用とパソコンその他で使えるPDF版の二種類。

コストが掛からないアプリや電子書籍データーの無料公開が続いています。
ある意味Free戦略でもあるので物資支援に比べるとマーケティング的側面も強くなりますから遠慮なく活用させてもらいましょう。

内容は自分たちの体があればとりあえず遊べる。
道具を使うものもなつかしいハンカチ落としなど一時避難場所でも何とかなりそうなものばかり。
大人が見てもなつかしく思い出にふけることができそうです。

お子さんはもう半月も閉じ込められていて、震災とか津波とか原発事故と言われてもガマンできる限界を大きく超えているでしょう。
こうしたもので少しでも気が紛らわせることができたらいいですね。

ゆいいつ避難場所の利点は大勢が一箇所にいるということ。
この種の遊びは大勢いるほど楽しくなります。
おとなになってからも有志で集まってバス旅行など計画して遊んだこともありますが数十人規模になると普段はない面白さもあります。
じっとしているとエコノミー症候群などさまざまな問題も出てきますので年齢にかかわらず一緒に遊んでみるのも心身ともにいいのではないでしょうか。

関連リンク:
学研電子ストア

役立つ情報満載の「Q&A災害時の法律実務ハンドブック」が無料公開なう

平成18年に出版された『Q&A災害時の法律実務ハンドブック』が無料で公開されました。東日本大震災支援のためです。

関連リンク:
新日本法規出版株式会社

Q&A形式で173項目
iPhoneアプリなどでも様々なものが無料で公開されていますが表面的なものが多く参考程度でした。
法律の解釈や適用は弁護士でも賛否両方に分かれることからもわかるように、単純ではありませんが、いろいろな立場の人に使える災害時の法律的な疑問への回答がのっていて弁護士に相談する前などに見ておくと良さそうです。

たとえば、家のブロック塀が倒れて隣の家を傷つけたらどうなるのか。
大規模すぎる揺れで最大75センチも沈下し水平方向には数メートルもズレでしまったわけですし、津波でごっそり持って行かれ家の跡形もなく境界もわからないわけですが、そんな時の考えなどかなり具体的なことが満載です。

借家の人なら震災で壊れて立ち退きを求められたらどうなるか。また、マンションの場合、賃貸の人などがいたらどうなるのかなど、今回は大きな災害は免れましたが、マンションの理事長をやらせていただいていると気になって仕方ないものもありました。

行方不明の財産相続など、実にやりきれない話ですが、放置して土地がなくなったりしないためにも事務的にこなさなくてはいけないことなども見えてきます。

災害の時は賠償しなくてもいい的な記述は逆に、東電さんにも当てはまるとこまるなとか思いながら全編一気にん読んでしまいました。

六法全書読んでも、場合別には書かれていないので、特殊な事態での解釈は参考になりました。

気になる放射能の水質基準

昨夜の朝まで生テレビ。
こんな時なのでもう少し実効性のある形にまとめ、政策にも影響与えてくれるかもしれない。報道やテレビ番組のあり方が変わるかもしれないと期待したのですが、原子力は必要でどうよりよくするかという、なんとなく予定調和でおわってしまいました。

twitterでTLを追うときになるツイートがたまにあります。

暫定基準である水道水への放射能(放射性物質)混入量とその扱いについて、おそらくどさくさの選挙になるので圧勝するだろう現都知事。猪瀬副知事もそのまま留任の方向でしょうから発言には注目していましたが、現実的な話で良いのですが、要は飲むしかないという結果ありきの議論。

気になったのは、気にしなくても良いという水質基準である300ベクレル/リットルという放射性物質の量です。適正な数値であれば気にしないのが一番。
以前から書いていますが、公表が遅かったのが気になっています。大気への放出量から考えるともっと早く検査すれば何処かしらで異常値を検出していないとおかしいからです。

問題が起きた以後の情報はバイアスがかかっている可能性が高いので、それ以前の情報に当たるのが確実です。


水質基準の国際比較(その2:放射性物質)
1.WHO飲料水水質ガイドライン
飲料水中の放射性物質スクリーニング値
総アルファ線量0.1(Bq/L)
総ベータ線量1(Bq/L)

2.米国EPA第一種飲料水基準
放射性核種最大許容濃度
アルファ粒子15(ピコキュリー/L)
ベータ粒子及び光子放射物質4(ミリレム/年)
ラジウム226及びラジウム2285(ピコキュリー/L)
ウラン2003.12.8より30(μg/L)

3.EU指令
放射能パラメータパラメータ値
トリチウム100(Bq/L)
総線量0.10(mSv/年)

4.日本水質基準
(基準値等はなし)

関連リンク:
出典:水質基準の国際比較
このページへのリンク元は平成14年11月8日の第4回厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会

総β線で1ベクレル検出すると詳細な調査が必要となっています。
(飲んではいけないという基準ではないですね)
EU指令は、総線量で年間で0.1ミリシーベルト (100マイクロシーベルト)。

パッと比べられる基準値がなくて分かりにくいですね。

検索した結果は、安心できる出展を見つけることができなくて、出てくるのはどれも福島第一原子力発電所事故の後のものばかりです。

どこまで気にせず飲んでいいのかわからなくなってしまいましたが、アメリカ人はアメリカ政府が絶対に守るので退避距離が80キロメートルといった単なる距離で終わっている間は気にかけるほどではないでしょう。当面は海外メディアが日本の数値に何か異論を挟まないのかを注視しています。
情報の流通はとても早いので、日本政府の設定が無謀なものであるなら政府か個人かはわかりませんが、合理的データーと共に指摘があるでしょう。

WHO基準より10倍厳しいというのはよくわかりませんでした。






どうしても気になる場合は、ウォーターサーバーの導入くらいが自分でできる精一杯でしょうか。
アメリカの多くの州や中国では水質が悪いので飲用水はウォーターサーバーを導入して、その水を飲んでいます。

個人的には冷温水タイプを昔輸入していたので勧めたいところでうが、省電力がこれから最低数年は絶対条件なので電気を使わないものがいいでしょう。

前職でも一時導入していたのですが、コストが問題になって廃止になりました。
ミネラルウォーターを買うよりは圧倒的に安いしてまもなく、ゴミが出ないのが魅力なんですが福利厚生費の予算枠合戦に敗れた思い出があります。
飲み慣れると、水道水のめなくるという副作用もあるのでご注意を。

急場は、昨日書いたように簡易蒸留機てづくりしてミルクを溶かす分くらいは作るのがいいでしょう。
わがやは、不幸にも子供に恵まれていませんが犬猫がいるので導入しようか悩んでいます。
自分はまあ、分かってやっているのでいいんですが、小梅クンや桃子が眼の前で苦しまれたらと思うとちょっとたまらりませんから。

でも、もう少し様子見します。
風評被害ではないですが、不確かな情報に踊らされて動くのはあまりいい結果うみませんから。
まあ、水くらい買っても大騒ぎするほどの金額ではないので奥さん次第ですが。



仮設住宅のすばやい大量入手方法 #jishin #fukko_idea

第二次世界大戦集結時点では中国大陸に大勢の日本人が残っていました。
順次日本に帰国されましたが生活の場はもはや日本になく住む場所もないという状態。
広範囲に被災し津波で何もかも流されてしまい、あるいは放射能に汚染され200年前後再利用が難しい地域などでは、その時の対応が一分参考になりそうです。

まだ生まれてもいない時代ですが、こどものころその対応の一部を見る機会が静岡市にありました。通称引揚者住宅と言われる鉄筋コンクリート製の団地が作られ中国から戻られた家族が大勢すまわれていました。

臨時住宅も必要ですが、そうした中規模団地での対応など村などの単位で移住できる仕組みを考える上で当時のなにもかも無い時代の対処方法は参考になりそうです。

東京では、取り壊すホテルを6月まで一時避難所として提供が決まりました。東京都の負担だけで運営コストが2億円だそうです。

コンベンションセンターなど他にも活用できそうな設備はありますが30万人以上を受け入れる、あるいはさらに放射能被害が拡大した場合を考えると難し状況です。

仮設住宅としては海外にも広く支援を求め古いコンテナーを使うとバラックを作るよりも早く、住みやすい家ができそうです。
具体的には鉄道や貨物船で使われるコンテナーを各国で加工していただく。
ガス溶接機で窓を開け、内部には仕切りを付け外壁には断熱材をはる。
安全性とコスト、速度を考えると個別にトイレや炊事場を設けるのは難しく共用になるかもしれませんがプレハブ住宅を燃料も不足し重機も満足に使えない状態でつくろうとするよりも効率的につくり設置は船と鉄道で輸送し最後をトラックで輸送し設置は、クレーンで下ろすだけ。
電線などをつなぎこんで完成。
縦に積み上げることもできます。

海外では似た方法で作られたホテルも存在しています(テレビで見ただけでURLなど不明)。

ぐぐってみたら日本でも存在するようです

この国内ホテルはコンテナーを使っているらしいです

世界中から加工済みで提供していただけば短期間で大量に準備ができます。
※日本の仕様にこだわらないことが大切です。

阪神淡路大震災では5年近くも仮設住宅に住まわれた方もいるようで、耐久性と外部の温度変化に強い構造が求められますからかなり魅力的です。
※断熱材を貼る必要がありますが、とりあえず床だけ何とかすれば住むことはでき、順に断熱工事をしていけば夏の暑さまでには完了するでしょう。

数年後には大量にあまってしまいますが、ホテルなどの設備への転用と海外への提供も視野に入れれば邪魔にはなりませんし災害用にある程度の量は、そのまま保管しておくべきでしょう。

2011年3月25日金曜日

海水を福島第一原子力発電所で使うことの危険性とは

以前も書いたのですが海水で冷却することの危険性は2つです


  1. 硬度成分と塩が析出し冷やしにくくなる
  2. 塩素がステンレスに対してひび割れを発生させてしまう


1の危険性ですが、超熱いはじめのうちはあまり気にしなくても良さそうです。300度を超える温度ならばある程度は冷やせます。

ところで、水道水でさえボイラーなどで直接加熱していますと大量のスケール(炭酸カルシウムなど硬度成分の固まった小野)が析出し熱交換ができなくなり壊れます。
蒸気を作るボイラーでは、致命傷になるためイオン交換樹脂などを使い徹底的に硬度成分を取り除き、さらに定期清掃を行います。
水槽水は塩分がほとんどないのでまだスケールだけすみ、量もそれほどではありませんが、海水となると3%相当の塩を含んでいます。
1,000トンの海水を注入して蒸発すると食塩が30トンもできあがります。
発電機全体では100トン以上の塩が塊になっていてもおかしくない状態が想像されて恐ろしくなります。

2は中期的に大問題で、ステンレスなどの耐食性金属の多くが塩が水に溶けた状態で存在するハロゲン族のひとつ塩素を大変苦手としています。
結晶構造が破壊されひび割れが入ってしまいます。
補修もほぼできませんし、内部の放射能を含んだ水が漏れる放射能漏れの原因となります。

これは海水の濃度でも100度近いと致命的な影響をうけるのですが、海水が煮詰まった今の状況は相当危険な状態です。

米軍の支援で蒸留水に戻すというニュースもありますが、蓄積された塩の総量を計算すると、これ以上静かにお話が出来る状況ではないと、若干金属の物性や水道水や塩素を研究しているとこれ以上座視できないレッドカードを出すところまで来ています。

100トン以上の塩と大量のスケールをどう処理するのか大変興味があります。イオン交換樹脂で処理する量をはるかに超えていますから半透膜などで分離するべきですが、そこには溶けでた燃料=放射能も大量に含まれるので処分が難しくなります。


石棺にしたくなりますが、これも呪われたピラミッドを将来に託すだけで解決になりません。
チェルノブイリは30年もたたないのに、もう石棺の壁にひびが入り放射能漏れしているそうです。
コンクリートは熱に弱く内部の温度が上がると急激に劣化します。石棺にするにしても数十年以上の規模で内部を冷却する必要があり、高濃度で大量の塩は次の大きな技術的試練となります。

水道水をふっとうさせても放射能が蒸発せず、かえって煮詰まるということの考察

暇つぶし的なおはなしですが、意外に重要です。
いまも福島第一原子力発電所3号機に対して東京消防庁が3時間もの放水を行っています。
前回も千トン以上の放水を行っています。

さて、もしも水道水に含まれる放射性ヨウ素など放射能が沸騰させると蒸発してなくなるとしたら、福島第一原子力発電所での作業はとんでもないことをしでかしていることになります。
大量の水を注入して溢れてこない、むしろ水が足りなくなっているのは蒸発しているからです。

もしも、水と一緒にヨウ素が放出されたら放射能がまき散らかされて周辺の放射能レベルは一気に高まりす。放水してしばらくすると放射能レベルが下がり白い蒸気は出続けることを考えると、十分な水があれば水ばかり蒸発して放射能は残ってくれると考えるのが妥当でしょうし、そうあってほしいものです。

水がなくなると燃料棒が直接空気にさらされ、蒸発もしやすいヨウ素は直接空気中に蒸発して広まっている。つまり、十分な水があって、水没させることができれば放射能の拡散はひとまず収束しそうです。

実現可能な電力不足対応策とは #teiden

東日本大震災で東日本ではかつてない電力不足です。さまざまな対応策が言われますが殆どは実現不可能かほとんど意味のないものです。実現できる方法を提示しつつできない理由を簡単にまとめます。

■唯一実現可能な現実的対策
・電力会社の管轄地域再編成をおこなう。


具体的には糸魚川を境とする東西の分割境界線を多摩川に移す。

効果:大電力消費地である神奈川県と工場地帯である静岡県の電力を中部電力筆頭に関西の電力で賄える。不足分に匹敵する電力消費を東日本で削減可能。かつ停電という致命的なことをせず日本全体での日中の節電で対応可能になる。

マイナス:東京電力のみ将来にわたり売上が減少する

実現までの所要日数:数日で開始可能で、完了まで数週間以内

課題:電力料金の課金
どうしても東電がこだわるなら検針をおこなう。
これだけの事態を引き起こしているので両者にまたがる部分は新所管電力会社に譲るのが妥当でしょう。
中部電力からの供給用電線を新たに引く必要も出ますが、多くは架設済みの東京電力の電線がそのまま使えます。

中期的には、変電所・受電設備・送電設備の再編成が必要
緊急性のある当面の期間は仮設の送電線でまかなうなど日本は運のよいことに電柱を使う屋外架線方式なので超高圧な主送電部分以外は配線工事に問題ない。
いまでも100万キロワットアワーの送電を行うための施設が存在するため、その架線用鉄塔を使用することで当面の需要には対応する。(不足する電線を増設する)


■現状の再認識
東日本大震災で福島第一原子力発電所と福島県内の大規模火力発電所が壊滅し約1,000万キロワットアワーの発電能力が失われた。
一日の中で電力需要は大きく変動している。
供給力不足は、日中工場やオフィスでの電力消費が増える時間帯と夕方から夜の過程での電力消費が増える時間帯が供給力が需要に追いつかなくなっています。
消費が多い時間帯が問題で消費が少ない時間帯は問題ありません。

火力発電所も原子力発電所も24時間一定範囲内の発電を続けるのが効率的で停止や一定以下の発電量まで落とすのは大変発電効率が落ち燃料を浪費します。


■使えないアイディア
・サマータイム導入
9時を8時と思えというだけで時計の見方が変わるだけです。
電力消費のタイミングが変わるだけで、何ら効果はありません。

・時間帯別料金導入
すぐには実現不可能で数年単位の時間が必要な可能性が高く間に合いません。
よくある間違いは、深夜電力・第二深夜電力があるからというものですが、見当違いです。
日中の電気メーターとは別に深夜電力用のメーターを付け対応しています。
今の方法をそのままつかうならば、電気メーターを各家庭に複数設置しなくてはなりません。
さらに、深夜電力では使用する機器が認可制で、どの機器を使うかを申請しその機器だけを接続して使います。第二深夜電力も同じです。
深夜電力、第二深夜電力対応機器は電力会社が定めた時間帯しか使えないようにタイマーを内蔵しています。このタイマーにより、該当時間だけしか電気は使えないという前提で第二深夜電力は提供されていて何時に電気を使ったかを知る方法や、それに合わせて電力料金を課金する仕組みが存在しません。

検針業務が人件費を食うことからリモートコントロールに変えようという動きもあります。
そのような電力消費を通信により電力会社に通知する仕組みのメーターであればアプリ開発により対応可能ですが、「みずほ銀行」が度々障害を起こしているように大規模システムでは開発も運用も難しく短時間での運用開始は期待できません。

以上の問題を別にしても、効果が出るまでの時間の問題が大きいという問題があります。
人間はニュースで時間帯別料金導入と言われてもぴんと来ません。
請求書が来て初めて驚き、二度目で納得し三度目で対応策を考え始めるのが一般的な流れです。電気料金の時間帯別料金体系では、いまの輪番停電以上に消費者に分かりにくく、効果が出るまでに数カ月を必要とします。


・大口需要家への制限
一般個人は守り企業を犠牲にすれば良いという短絡的な意見はでやすく、納得しやすいのですが、それで解雇されても生活できるでしょうか、操業できなくなれば人員整理するか会社清算となり、失業者の山が築かれてしまいます。
個別の失業は無視したとしても、経済活動が停滞し経済的な日本沈没を引き起こしてしまいます。それを受け入れるとしても、被災地救援さえ物資の生産もできず行えなくなります。
なぜなら直接生産している工場だけ電気を回すといった提案でごまかしがちですが、実際には一社で何もかもまかなえる工場はめったになく、日本中の生産設備が何らかの形で相互に補完しあっています。たとえば、水道汚染の問題がありペットボトルの増産を政府が依頼していますが、ミネラルウォーター生産工場は水を詰めるだけで、ペットボトルを購入し、別の会社からキャップを買い別の会社からラベルのフィルムを買い別の会社からインクを買い別の会社からダンボール箱を買い、ボトルに詰める機械のメンテナンスも必要なら清掃用の洗剤や清掃道具、消毒薬がなくては営業続けられませんしマスクなど衛生設備も様々必要です。それらを作る工場でも、同様に色々なものが必要でどこか数カ所に選択的に電気を供給しても在庫分作ればそれで終わってしまうのです。
つまり、日本中の工場や会社がきちんと活動できるようにしなくては避難者救護だけとっても実現できず、大口需要家への制限をするということは、被災者を間接的に見捨てることにもつながってしまうのです。困ったことに、直接の生産者も裾野がどこまで広がっているかはわかりませんから、ペットボトル業者にどこに電気を供給すればペットボトルの生産が続けられるかなどは答えることができません。
同様に日々の生活に置いても、あれがなくなる、これもなくなると停電以上に影響が出てきます。

鉄道は対象からハズといったように個別対応していくと、上記の説明の世に数日はそれで動いても、関連物資やサービスが止まっていることで提供継続できなくなってしまいます。できなくなってから必要性に気づいても電力を供給再開し、生産してもらい輸送してもらってからと何日も間があいてしまいその間鉄道が完全停止するかもしれません。
様々な場面で連鎖的にそうした問題が起き、すべてが止まってしまいます。

例えば自衛隊が大活躍してくれていますがガソリンの不足は言われますが、ウィンドウォッシャー液がなくなれば、即座に雪のふる地域での活動できなくなります。エンジンオイルの生産が止まれば数カ月後には全車両が活動できなくなります。タイヤが作られなければ自動車は動かなくなります。普段気づかない消耗品がたくさんあり、我慢では済まない必需品でありながら目立たないものがや大量に存在します。

紙とインクが不足し新聞のページ数を減らして欲しいという目立たないニュースがありました。インクがないと一切の食料品も生理用品もなにもかも生産できません。無印でいいと言っても日本では表示がないと生産も流通も禁じられているのです。アジア各国からの支援物資の多くを日本語表示がないという理由だけで政府は拒絶しているのです(拒否は続いています)。

・基本料金の値上げ
消費電力の上限ごとに基本料金は設定されていて、消費電力が多いほど電気代は高くなります。その設定を劇的に値上げしたら解決するという提案です。
うまくいけば、契約者ごとに使える電気の絶対量が減るのでピーク電力を減らすというやるべき事に一番適した提案です。
しかし、これには準備期間が必要で数ヶ月から数年かかります。
なぜならブレーカーと言われる装置で電力の上限を決めているのですが、これを交換公示しなくては実現できないからです。
工事には国家資格が必要で、一日で対応できる件数はとても限定できです。
しかも肝心の交換すべきブレーカーは需要予測に基づいて生産されていますが、新規需要は家の新築件数でほぼ決まってしまいますから不景気の今、あまり生産されていません。急に増産求められても部品や資材が不足していますし生産設備も足りません。

また時間帯別料金導入と同じで即効性に疑問が残ります。
どちらの場合も直ぐに反応する人と数ヶ月料金明細見てから反応する人に分かれますが、すぐに反応する人の多くは、情報感度のよい人なので高確率で省エネにとうに協力していて、痛みが増えるだけで実効の方はあまり増えないという協力的な人ほど苦痛を感じる政策になってしまう危険性が高いものです。


■次善の策

本質的な対応策は、50/60Hz帯の境界線を糸魚川から多摩川に移す。
糸魚川都多摩川で挟まれた地域の電力消費を関西の電力会社がまかない、発電している電力はそのまま東京電力に送電続ける。日本全土で節電に取り組むというのが現実にできる抜本対策であり、しかも実施するまでに時間のかからない方法です。

遅くとも夏という電力需要が年間でピークに達するまでには完了できるでしょう。
またほとんどの作業はすぐに実施可能です。
課金も、当面は従来通り東電が請求しそのまま中部電力などに振替を行うなどシステム面での対応はあとからでも十分間に合い、できない理由は東京電力のお家の事情に限定されるでしょう。

強制的該当地域は50Hzが60Hzに変わりますので、一部使えなくなる電気製品があるかもしれません。停電で全て使えないよりは影響が小さく、周波数改修も可能で大口需要家で難しい場合は、そこだけ従来通り東電から給電すればよいのでできない理由からははずすことができます。

・大企業の業務時間帯変更
大企業に限定して始業と終業時刻を2~3時間前倒ししてもらいます。
これにより電力消費のピークをやや平準化することができます。
結果は不明ですが大企業に限定することで大企業と関連企業及びその従業員だけが生活時間帯が移動することで電力需要の山が多少低くなります。
対企業に限定するのは、中小零細企業や個人事業主をコントロールするのは事実上無理があるが、大企業であれば政府や自治体で協力依頼ができ、かつ、実施状況を容易に確認できることと順守が期待できること、そしてなによりも一部の強力で半数近くの電力消費に影響を与えられるからです。

前後どちらにずらしても良さそうですが、遅くずらすと家庭での電力消費ピーク時に大企業も営業していることになりむしろピーク消費電力を増やす結果になります。
朝が早まる分には影響は小さく、鉄道会社などの始発を早めるなどの協力で社会的芋対応可能ですし、朝方のほうが健康にも良く(!?)鉄道会社の収益減少を最小に抑え、かつ通勤ラッシュも軽減できるなど魅力の大きい方法です。
実害ですが、大企業の取引のほとんどは大企業間にておこなわれていますので、あまりありません。中小零細企業でも取引が多ければ営業時間をシフトすることで対応できます。


・深夜労働制の導入

労働基準法などの改訂が必要で企業努力では実現困難です。
給与始め労働条件の緩和と就業時間帯変更を法律で支援しないと一部のひとのために、やりてくてもできないという結果に終わります。

一部企業の営業時間帯を深夜を中心としたものに入れ替えてもらいます。
企業にも従業員にも周辺住民にも負担が重く、効果はあっても先進国で採用するような方法とはいいにくいものです。

二部、三部シフト制ではなく営業時間を12時間入れ替える方法です。
これも鉄道などの支援が必要なことと、生活時間の入替は健康上問題があり得るのであまり良いアントは考えにくいです。

輪番制停電のように、昼と夜を入れ替えるという方法もありますが、いずれにしても、通常営業している会社との取引が難しくなる、家族が会えなくなるなど問題が多すぎ最後の手段でしょう。






自宅でできる節電のはじめは消費電力を知ることから。
ワットチェッカー




モーターなど15A以上でも計測できる、ケーブルなど外さずそのまま計測できるので現場では一番使われるのがクランプメーターです。ケーブルに対し直角に構えケーブルは真ん中に来るようにして計測するのが正確に測るコツです。

2011年3月24日木曜日

日本産婦人科学会「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中の女性へのご案内」公開 #jishin

日本産婦人科学会「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中の女性へのご案内」公開 #jishin

PDFでに公開なのでアクロバット(リーダー)などが必要です。
Androidならそのまま表示できますね。

水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内(pdfファイルPDF 98KB)
↑直接のダウンロードリンクです

人は良心に基づいて行動する人や場合もあれば、目先の利益に基づいて行動する人、良かれと思いつつも全く逆の結果を生む行動をする人など様々ですが、最後困ったパターンが実はかなり大育を閉めます。

善意の人はけ恥ずかしさもあっれば、果たしてほんとうなのかという一抹の不安、実はこれが一番大切で、ひととしての尊い本能なのですが、そうやすやすとは情報(うわさ)を広めません。
一番困るのは全員に基づく間違った思い込みや早とちり、確認していない噂や憶測、つくり話や尾ひれのほうが大きくなってしまった出典とは全く違う内容になってしまったものを、あたかも本当のように広めてしまうひとが多いこと。情報発信する中では意外にそういうタイプのひとが多いため、件数が多くなり嘘や間違いがほんとうのことのように感じられてしまうという強い傾向があります。

また、情報を継続的に追わない人がものすごく多くて、たとえばtwitterで大活躍されている東京医大の放射線治療チームさんも放射能について数回間違ったツイートをしてしまいましたが、それだけを流して放置しているひとが多いです。修正まで流さないと価値がないです。それをしても、決して出典者をせめていることにはなりません。

■まちがい
・ほうれん草の放射能測定は洗っていない検体なので洗えば半減する
→水洗したのちに放射能測定していました
この件は訂正ツイートがありました
同様の間違いがnhk_kabunさんにもありましたが、こちらは訂正という形ではでていないようです。

・水道水は沸騰させれば放射性ヨウ素が減る
要素は水に溶けやすく揮発しやすいのですが、水に溶けやすいため一旦溶けたヨウ素は加熱しても水中にとどまり続ける傾向が強くほとんど減りません。
こちらも訂正ツイートがありました。


■よくある間違い
乳幼児が飲んではいけない→乳児だけ制限値を超えた、幼児は大丈夫
粉ミルクはミネラルウォーターで溶かせばいい、使ってはいけない→ミネラル分が少ない国産の普通の採水場から採取してつめたミネラルウォーターならば軟水なので問題ないのですが、深層水を混ぜていたり、硬度が高い水はダメで、ヨーロッパ産のミネラルウォーターは基本硬度が高いのでよくありません。お腹が緩くなったり問題を起こすのは乳児だけでなく幼児や大人にも言えます。

つねに、つねにです出典・原点を確認し自分で読んで納得しましょう。

そして情報は継続的に確認し続けましょう。

どれほど信頼できると感じさせる人でも、興味を失った分野についても全部情報を提供しきれるわけはありません。また、一見関連しそうなことでも、東大病院の先生方でさえ水との関連などになってしまえば専門分野が異なるので常識からの推測と実態がことなることがあります。
専門分野の範囲まではなかなかわかりませんから、やはり全てをうのみにするのではなく、参考にさせていただきつつ自分で確認しましょう。


■ここからは推測
空中に漂っている放射性物質が久しぶりの雨で洗い流され地表に落ち、それが川に集まる過程で地表や地表近くの放射性物質も一部を溶かし込み川に注ぎます。ですから、しばらくふらずにいた雨が降れば放射能の量が増えます。なので一時的に水道水の取水口で放射能が増えます。

したがって、汚れが落ちれば雨が続いても放射能レベルは減るはずで、今日の発表では東京の取水口でも大きく放射能値が下がりました。

雨が降ると、という部分をもう少し詳しく言わないと不正確です。
雨は数百メートル以上上から降ってきます。
つまり普段大気を測定している一箇所の空気を縦方向に数百メートル以上立て続けに洗い流してくることになるので、空中で測定される放射能よりもはるかに多くの放射能を一時的に含む形になります。洗い流してしまえば、新しく放出されなければ綺麗になってしまいます。

なので新規に大量の放射能が福島第一原子力発電所から出てこなければ放置しても放射能は減ってしまいます。慌てる必要は少ないんです。

OREILLY日本法人もダウンロード半額キャンペーン実施なう

Oreillyジャパンが被災者支援キャンペーンで電子書籍半額コードプレゼント中

2011年が開けてアメリカ本国のO'REILLYが電子書籍の一部半額キャンペーンを実施して羨ましくて仕方ありませんでした。
最後は原著にあたらないと技術書って殆ど役に立たないのが事実ですが、まあ、それは情報全般に言えることで今のような緊急時には特に肝に銘じておかなくてはいけないこと。

しかし、同じようにtwitterやニュースサイト、NHK報道(NHK_KABUNさんなど)が有用なようにアクセスしやすくぱっと見てすぐわかるというのも情報として重要です。

そういう点で日本人には日本語のオライリーがあると助かる。
なんだかんだいって、わたくしの蔵書にOREILLYが多いんですが、日本語版のほうが使われる機会が多い。おおよそ分かっていて確認する程度なんでそれで十分。

新しいことを覚える時もネーティブに程遠いんで、技術英語くらい何とか分かると言ってみたところで日本語で概要つかんだほうが楽。
※若い人は絶対真似しないでください。
はじめは原著だけで覚えることがとても大切です。
間違った概念覚えてしまうととても苦労します。
わたくしはある意味運が良くてはじめたころ、日本語の書籍なんてありはしなかったので個人輸入して(実際は鉄鋼会社の人にお願いしたりして)技術書は入手していました。

ホケでは半額キャンペーンと言っても60%オフ以上もあったんですが、東日本大震災義捐のためなので一律半額ですね。

クーポンコードがサイト内にあり、それを購入時記入(コピペ)する必要があります。
オライリーから直接買う習慣がつくとO'reillyにとってもプラスですね。

技術書は最後は、よくも悪くもOreillyの動物本に行き着いてしまいます。

Linuxが流行した10年くらい前には日本でも技評社始め数社はいけるかもしれないと期待したんですけど尻すぼんでしまいました。でも、電子書籍の台頭で流通コストが激減し、なにより返品という悪夢から開放されるので出版社にはとても明るい明日があると考えています。


2011/03/24 16:00追加
電子ブックしか目に入らなかったのですが紙の書籍も半額(送料はそのまま)です。

MaxOS開発責任者Bertrand Serletアップル退職、技術者に戻りたい

アップルで22年間にも及ぶMacOSの開発総責任者を努めてきたBertrand Serletさんが退職されるそうです。

スティーブ・ジョブズが自ら祖業したアップルから追い出され、設立したNextコンピューターで技術部門の責任者を勤め、スティーブ・ジョブズがアップルに返り咲くとともにMacOS開発にとその手腕を端悪鬼してました。

勝手に想像してしまうならば、iPhone・iPadというiOSとよばれる新たなOSとハードの時代を迎え、ともに育ててきたスティーブ・ジョブズさんが肝臓移植に続くおそらくはがんとの闘病生活に入ったことから、ひとつの区切りをつける時期と感じられたのかな。

製品の総合デザインとコンセプトを決めてきた巨匠二人がかけることで、アップルのモノづくりが今後変わっていくことでしょう。
そうわいっても、すでにこれから数年間のトレンドを決める仕事は終わっています。

これからのアップルは既定路線をしかkり着実に顧客の声を取り込みつつすすめるだけ。
周囲の強豪相手が、それをWindowsを引っさげたマイクロソフトが圧倒的大差で打破したようにAndroidやWindows Phoneあるいは新たなこれから登場する製品が超えるかどうかです。

アップル製品は魅力的ですがビジネス現場での実用性という点では贔屓目に見ても他社製品にいつも遠く及びません。iPadとiPhoneという携帯端末とタブレットというデスクからの拘束からの解放という両面作戦がどこまで実用を追求されるビジネスの場でも通用するのか、目がはなせません。




2011年3月23日水曜日

都内も水道水が放射能汚染、ミネラルウォーターは使えない #jishin

うっかりしていましたが、都内で乳児向けに水道を使ってはいけないというはなし。
自分に子どもがいないので大人のことばかり考えていました。
ツイッターを見ているとミネラルウォーターは早くも買い占められたようですね。

ところで、ミネラルウォーターはその名前のとおりミネラル分を大量に含んだ水です。
大人でも、ミネラル分の今有量が多いものを飲むとおなかの調子が悪くなることもあります。

日本はもともと超軟水の国で、水道にも川の水にもミネラル分はほとんど溶けていません。
なので大人でも、ミネラルと言われる硬度成分の多い水にはあまり馴染んでいません。

乳幼児の場合、少々切実であまりよくありませんから水については考えたほうがいいでしょう。

できればミネラルウォーターではなく、単なる日本の天然水などがいいでしょう。

純水と言われる天然水などを特殊な逆浸透膜などで処理した純水と言われるたぐいのものが安全です。
エビアンなどフランス初めヨーロッパの硬度の高いミネラルウォーターでミルクを溶かしたり飲み物にするのは



今ざっと見ると本当に在庫が未だあるのかわかりませんがamazonだとこれくらいしか残っていませんでした。

電力不足のとりあえずの打開策は関西に犠牲をお願いすること #jishin #fukkou_idea

電力不足対策案をいくつか書いてきました。

一番簡単で痛みが少なく、それでいて最も抵抗の大きい手段があります。
実現の可能性が東電様であるかぎりゼロなのであえて書きませんでした。

■電力不足は関西の電気を分けてもらえばしのげる

具体的に言いますと糸魚川を堺にして西が60Hzで東が50Hzです。
周波数変換器は100万キロワットアワーしか能力がないので関西の力を借りられないということになっています。

さて、この東西の境目を糸魚川から多摩川に移動していただく。
これだけで電力需給はかなり改善いたします。
もちろん、夏の需要は到底まかなえませんので、別に提案しているように大企業のみ始業時間を2~3時間繰り上げるということは必要です。

周波数を切り替えるのではなく、実際には供給している電線を一部張り替えていただきます。
そして多摩川より西を関西系の電力会社に面倒みていただく。

発電設備はそのまま50Hzで残していただき東日本に供給していただく。

この作業は電力会社の一分作業で済みます。
一般住宅では、ほとんど何もすることはありません。
ごく一部の企業などで周波数に依存する装置がある場合、操業を停止していただく期間が発生します。

家庭や事務所へのダメージはほとんどありません。
むしろ一部の電気製品は性能が上がります。
モーターをつかうものなどの一部が周波数によって装置の買い替えが必要になりますが、可能性があるのはエアコンと冷蔵庫のそれぞれごく一部です。この季節であればなんとかなりそうです。

コンピューターのたぐいは全く問題ありません。

これにより計画停電を常時神奈川県以西で行っているのと同じだけの節電効果が東日本では発生いたします。

はい、反対され絶対に無理であるというのは東京電力と電力族議員様など力のある有力者様なので実現性が薄いなぁと考え、あえて控えていました。
とうとう東京電力の副社長様も福島くんだりまで下向あそばしたので、万に一つの可能性が出てきましたから晴れて提案させていただきます。

なぜ抵抗されるかというと、一部職種!?の縄張り争いと同じだからです。
60Hzに一旦変えますと、戻す正当な理由を見つけにくいです。停電が必要で、一部とはいえ機器の交換も必要になるからです。縄張りがぐっと小さくなりますので、こうした法律で守られた業界では非常に実現が難しい提案になります。

実施そのものはそれに反してかなり容易です。
影響も極めて小さいです。

一部の大口需要家では、自家発電の都合などもあり周波数数変更に対応できない場合もありえます。それは個別対応で50Hz帯に残っていただく、いうなれば飛び地を残せばすむことです。

多摩川という大きな川を境にしないと混乱が起きます。日本海側は発電量に応じて調整していただければいいでしょう。

なぜいまさら大騒ぎするのだろう、放射能が野菜や飲料水、海水から発見 #jishin

ほうれん草から放射能が検出され、水道から放射能が見つかり海水から放射能が見つかりました。
報道はものすごい発見があったかのように大騒ぎしています。

そしてこの騒ぎがふしぎでなりませんし、県単位の出荷抑制措置へクレームがあるのもよく理解できません。

順番に考えてみましょう。

3.11東日本大震災が起き、津波で多くの被害が出ました。
想定内か、想定外かなど関係なくそこには原子力発電所がありすべての機能が停止し原子炉が暴走状態になりました。運のよいことに揺れた段階で制御棒が自動的に挿入されていたために、そのまま炉心がとけて日本に人が住めなくなるということにまではなりませんでした。

そして海水を注入する、ベントを明けるということが決まり報道されました。

はい、ここでふしぎが始まります。
原子炉の内部は密閉しているからこそ放射能が漏れません。
放射能の塊の空気でも蒸気でも大気にそのまま吐き出させれば何が起きるのかは火を見るよりも明らかです。


  • 大気中に放射能がばらまかれる
  • 風に乗って放射能は各地に飛散する
  • 風向きにより大幅に放射能の値は変わる
  • ニュートンが発見したように重力があり放射能は下に落ちる
  • 落ちる先は地面か川か海
  • 農地に落ちれば農作物が汚染されるので野菜などは放射能に汚染される
  • 酪農家が放牧をやめなければ家畜は放射能満点の草を食べ放射能で汚染される
  • 放牧しなくとも密閉しなければ放射能が餌に混入する
  • 人間とは比較にならない大量の餌を食べる草食獣は一気に体内で濃縮する
  • 葉物野菜と牛乳に真っ先に放射能が検出される(たべものでは)
  • 川にも落ちるのだから水源は汚染され水道からも放射能は検出される
  • 海に流れ込むので海からも放射能は検出される

どれも当たり前すぎることで、なぜいま発見を騒ぐのかふしぎです。

大気中への放出が決まった段階で分かっていることですし、マスコミは毎度おなじ原子炉の絵を見せておなじ解説をするのではなく、次どうなるかを知らせる義務がありました。

むしろ11日間も検出されたという報道がなくて、心配で心配で仕方ありませんでした。
報道されないということは汚染がひた隠しにされているということと同義だからです。

なぜそう考えるのか

大気汚染は個人でも放射能測定器を持っている時代で一部調査機関を押さえても情報を秘匿できません。放射能測定器をもって外を歩けば誰でも検証できます。現にIAEAからも数名日本に来て調査していますが、政府発表とおなじ数値だそうです。
すぐばれるのでごまかすはずがない数値なのです。

それに対して食品や水道水は調べるのが大変です。
専門の装置が必要で持っている人がきわめて少ない。
だから情報の隠蔽は簡単です、測定機関を直接管理下に置くかひとを入れ替えてしまえば外部にはなかなか露見しません。

なので、そのようなことが行われていて、汚染から逃れるチャンスを失うかもしれないなと恐怖を感じていました。
それがようやく報道され、大気の汚染から類推しても、まあまあ妥当そうな数値で、しっかり暫定基準を超えています。これが公開されるならまだ信頼し続けることができます。
それで、わたくしとしてはほうれん草の汚染が公開されたときひと安心しました。

次の不安は、基準の改訂でした。
もうどうしようもないのだから、世界標準にあわせますという逃げ口上を言うのではないか。
そうなるともうとめどもなくごまかしが横行してしまいます。

ここでも安心することができました。
基準の無理すぎるほどの安全性を強調しつつも暫定基準を遵守して出荷を差し止めました。
しかも、一部の無責任な批判のように細かく地区を絞ってしまうようなことをせず、県単位での対応です。

なぜ無責任と言えるのか。
それは、普通の汚染と異なり放射能の汚染は風でまき散らかされると誰もが知っているからです。
つまり人間の都合で、なになに町までとか、どこどこ村だけ汚染してくれません。
風向きがちょっと変われば、すぐとなりに放射能(放射性物質)は落ちてきます。
それを取り込んでしまえば、次は隣か、少し置いて別の畑で検出されます。
ですから小手先で、検出された地区を名指しでそこだけ出荷を止めてはいけないんです。
朝令暮改ということばがありますが、まさにそうなってしまいます。
テレビで声明を読み上げているうちに、隣か少し離れた畑から放射能が検出されてしまい、出荷停止先に含める。ちょこちょことそんなことをすれば信用は一気に瓦解します。

いずれ汚染が発見される(発見というかこれから汚染される)確率が非常に高いので、行政の単位である県単位で分かりやすくくくって出荷禁止にするのは英断でした。よく今の政府ができたと驚いたほどです。
これで規制範囲を朝令暮改する必要がなくなります。

惜しむらくは品目を小出しにしていることで、本来は季節の葉物は一括禁止でしょう。

次に起きるのは根菜類の汚染です。
根菜類は葉菜類のように活発に成長しませんから放射能がすぐに溜まったりしません。検出されるまでにはしばらく時間がかかります。
ですから、根菜類を栽培しているなら未成熟でいいから即座に刈り取り売り切ってしまうことをオススメします。それを食べても、まだ汚染されていないので問題ありません。

魚もまだこれからでしょう。
植物プランクトンが汚染され(もうはじまっているでしょう)
それを食べる動物プランクトンに蓄積する(はじまっているでしょう(
動物プランクトンの体内で濃縮され、それを小型の魚が食べる(これからおきます)
小魚の中で濃縮され検出できるようになる
その小魚を食べる大型の魚(人気のある魚たちです)でも濃縮が始まり
やがて検出できる量が貯まる(しばらく時間がかかるでしょう)

なので魚も今のうちに堪能しておくほうがいいでしょう
海水魚よりも淡水魚が先に汚染が発見されるかもしれません
汚染の続く期間に依存します。
というのも川の水は溜まっていないので、放射能が吐き出される期間が短ければ検出されるほどたまらないうちに綺麗になってしまいます。山の土壌に十分な放射能がたまってしまうと手遅れ。
魚体も小さく食べ物も限定されているので検出されやすいでしょう。

海の場合にはどこに降り注いれも、日本では最後は海に放射能は排出されてしまうので、どうしても汚染は見つかってしまうレベルに至りそうです。

ところで、今の10倍くらいの汚染になって発表だろうかなと覚悟していましたので、現段階では恐怖よりも安心感が先にたっています。
来週、原子炉建家からの放射能のあらたな排出がとめられたとしても、汚染はもう少し悪化し、そこからも改善になるでしょうが、それくらいで排出が止まればかなりいい結果です。

魚の汚染もこれ以上量が増えずに来月くらいで排出が止まれば、まぐろの水銀騒動程度で済むでしょう。誰も買わなくなったのに、なにも変わらないのに世の中の報道は180度変わってマグロが手に入らなくなるからどうしようと騒いでいます。マグロから水銀が検出され妊婦は食べるなと騒いだのもおなじマスコミでした。今回も危険性も変わりませんし流れも同じですむかもしれません。

原子炉の事故をどこまで封じ込められるか次第です。
なお別の記事で書きましたが、数ヶ月か数年後に、従来基準で対応を完了したと安心すると大量の放射能漏れを起こし食い止めるのが難しくなります。配管の割れによるモレが検出されてから論議しているうちに一気に善良漏れ出してしまう可能性があります。これは起きるとかなり深刻で対策は既出のとおりです。






誰も信じられない人は自分ですべてを計測するしかありません。

原子炉への海水注入の影響と懸念は数カ月後に起きはじめる放射能漏れ #jishin

■海水の塩素による配管や容器のクラック発生による放射能漏れが福島第一原子力発電所事件の中期的な課題


福島第一原子力発電所の6基の原子炉それぞれの主母電盤まで電源が来ました。
今までは海水を注入し熱を奪っていました。
どういう事かというと燃え盛る山火事に水鉄砲で海の水をかけていたようなもの。
炎症は多少防げても事態の改善は望めませんでしたし、なにより悪いことに海水はそのまま蒸発して空中へと漂っていきます。白い煙の形で目に見えることもありましたね。

あの中には原子炉で発生している放射能(放射性物質)も当然含まれていて大気を汚染し、地表に落下しほうれん草を汚染したり牧草を汚染して食べた牛が放射能を含んだミルクを出し、雨が降れば海に流れこんで海水にも放射能を広げていきます。

電源が復活すると、直接海水を入れる代わりに熱交換器という放射能を外に漏らさない装置を経由して放熱できるようになり、放射能汚染拡大の終了が見えてきたと期待が高まっています。

さて、かなり気が早いのですがここまで来た段階で技術屋としての大きな懸念点を表明しておきます。

他に手段がなく海水が投入されました。

ステンレス筆頭に、金属はとても海水に弱いのです。
保安院の方や解説の方だったか錆びるという恐ろしく間違った表現をされていました。
鉄は海水で錆びます。

ステンレスは、ステイン+レスで錆ないという英語なのですが、実は鉄と比較しても圧倒的に錆びやすい合金です。なぜステンレスの話を書くかというと、燃料棒は特殊金属をつかいますが、それ以外の大半はステンレスが利用されるからです。

そしてなぜ超錆びやすいステンレスが錆びないかというと、あまりにも錆びやすくステンレスは酸素に触れると瞬時に表面全体がさびます。薄いサビが膜のように全体を覆います。これを酸化皮膜といいます。錆びてしまった金属はそれ以上錆びることができません。
鉄が錆びてぼろぼろになるのは錆びるのが遅く、サビとサビの間に隙間がどんどんでき、金属全部が錆になってしまうからです。

では、錆びやすいことで自分を護っているステンレスに海水はどんな影響をおよぼすのでしょう。
海水が怖いのは塩分によって水だけよりさらに錆びやすくなるからです。
だとすると、ステンレスの原理からすればより錆びにくく丈夫になるはずです。

海水を使うと錆びてだめになるというのはかなり大きな間違いです。
溶接部分などで処理が悪く、ステンレスが成分的に鉄に戻ってしまった部分などがいわゆる錆びてぼろぼろになることはありますが、鉄でイメージされるような錆びて壊れるものではありません。

ステンレスが錆びる場合にはもらい錆びといわれる現象で錆びることがあります。
鉄などのサビが表面に付着してしまうと丈夫なステンレスの酸化皮膜が出来る余地がなくなり、そこから順に不純物に侵食されステンレス合金の成分が壊されサビが侵食していきます。
ステンレスの流し台など安く防御性能の低いステンレスでは錆びた鉄釘などをしばらく置いておくと紙やすりなどで磨かないととれないようなサビ跡がついてしまいます。

海水を使うと、海水中には様々な物質が溶けていますので、このもらい錆び現象を起こす可能性はあります。

ほんとうに怖いのはそれではなく、海水の主成分である塩の影響です。
塩は水中ではHとClというように分離しています。
Cl(塩素)は非常に活性の強いハロゲン族元素です。
ステンレスなどの金属の多くがハロゲン族元素が存在すると錆びるのではなく結晶構造が緩んでしまいクラックが入ります。いわゆるひび割れが入ります。
温度が高いほどこの現象は早く起き、100℃近くでは非常に活発に発生するようになります。

海水をやむなくつかったことで、かなり壊れてしまった燃料棒以外の水に触れる部分で、これからクラックの発生が容易に発生する状況が続きます。放射能が強いので洗浄することは難しく、これから3年近く冷却を続けなければならない中で、忘れられた頃に大規模な放射能漏れが起きる最も大きな原因となりそうです。


海水投入の影響を最小限に抑える方法としては、最も温度の高い部分でも4~50℃以下に保つという方法が考えられます。この程度の温度であれば塩素の影響はかなり小さくなります。
また、配管経路に脱塩装置を取り付けるのも有効ですが、海水が大量に蒸発していますのでカルシウムなどとともに金属表面に非常に硬い結晶となって塩分も固着しているはずで、長期間にわたり塩素が溶け出し続けると予想されますので温度を通常の運転よりも更に低くたっもつことが放射能漏れの再発を防止する上で重要になります。

※燃料棒の材質については経験がないので海水の影響はわかりません。



現代のピラミッドは許されるか

子供の頃ミイラの呪い的な題材の映画を見ました。
盗掘防止のためと言われていますが、ピラミッドを暴くと呪われ全員死ぬという話で、ミイラが蘇り殺人を繰り返していく。矢追健一さん全盛の頃だったか、テレビ番組でもピラミッド発掘隊の謎の死を追う的な番組が日本でも作られていました。

さて、チェルノブイリ事故では石棺方式が採用されました。
何がそう言われるのか理解しにくい部分もありますが不名誉なことだそうで考えられないとか。

まさにいまどうなるかもわからない福島第一原子力発電所ですが、電力が戻っても放出してしまった放射能は消えません。土壌に染みこみプルトニウムなら2万7千年もの半減期があります。事実上放射能がなくなることはないということです。

※半減期
放射能(放射線を出す物質)が、その放出量が1/2になるまでの期間を言います。
仮に1000年だとすると1000年後に1/2になり2000年後に1/4になる。128分の1になるのさえ7倍の期間が必要です。つまり約3万年も半減期のあるプルトニウムの影響が100分の一に小さくなるには20万年近くも必要ということです。

大規模な事故で福島県全土はおろか数県分の表土を取り去らなくてはならないかもしれません。すくなくとも20キロ圏内は表土取り去りを行わないと農業は再開できず、漁業への影響は拡大し続けます。

大量の放射能を含む土砂が発生しますが、処分地はありません。
唯一あり得るとすれば福島第一原子力発電所の敷地そのものでしょう。
3~5年かけて冷却した後、ダムのような壁で周囲を囲み汚染された表土をすべて流しこみ、全部が終わったならば漏れ出ないように、上部も分厚いコンクリートで封鎖する。

そこに出来上がるのは、コンクリート製のピラミッドか前方後円墳の様に見えるでしょう。
数万年から数十万年、影響が消えませんから将来の遠い子孫か人間に変わる種が、パンドラの箱とかしたピラミッドを開封してしまわない工夫が必要になります。
こまったもので、生物は困難で不思議なものに惹かれますからコンクリートをいくら厚くしてもぶち破るでしょう。ボイジャーに載せたメッセージ板のように数十万年後でも確実に残り知性があれば異生物にでも危険性とその内容を伝えられるメッセージを残さなくてはいけません。

なぜなら、燃料棒の中には核分裂の結果としてのプルトニウムが自然界では存在しない高濃度で含まれ、それが数千トンも存在するからです。人類の歴史ではキューリ夫妻がラジウムンの発見の中で相次いで亡くなりましたが、プルトニウムははるかに広範囲に害をなしますが、無味無臭ですぐに影響があるわけではなく、過去からの死の呪いとなってしまいます。

このようなとき将来への影響は過小評価されがちですが、20万年もあれば日本が懐中に没してふたたび陸になるくらいの変化があってもおかしくありません。人類がそのまま残っても、果たしてすぐに危険と分かるかといえば困難でしょう。原子力発電所は想定外の災害で壊れたと主張されつづけていますが未来に想定外すぎるパンドラの箱を残してしまわない責任もあります。






地球外生命体にメッセージを贈るというボイジャーはスター・トレック(TOS)のおかげであまり好きではありません(おかしな進化をして前生命の存続をあやうくしました)。
おなじスター・トレックでもこちらのほうが好きです。

2011年3月22日火曜日

日本固有と思われた序列「官尊民卑」は崩壊していたのか

メディアでは長らく日本は官尊民卑の国と言われてきた。
少なくとも子供の頃からそのような仕組みなんだ、いつまでたってもお上なんだと考え、それが判断基準になってきたように思います。

東北関東大震災での福島第一原子力発電所の重大すぎる事故で、官尊民卑とは創り上げられたイメージに過ぎず、実は名を捨てて実をしっかりとっているだけではなく、名もとっているのが民ではないかと、見方の一大転換がおきつつあります。

以前ここでも書きましたが内閣官房長官の枝野幸男さんが一躍男を上げています。
いうなれば政府のスポークスマンですから、こうしたときに矢面にたって釈明と謝罪に当たるのは当たり前の仕事なのかもしれませんが、大臣がこれほど見事に謝罪し、丁寧に対応し続ける姿を初めて日本で見ました。

そして批判が集中していますが、原子力安全委員なるひとたちも、もどかしく、そして邪魔にも感じるものの、矢面に立ち記者たちの必要な単なるいじめに耐え続けてもいます。役人のいわば最も成功した姿の一つでしょうから官のトップがそれぞれ非難の矢面に立ち淡々と自分の職に従事しています。
※ここでは実力がどうかなどは問題にしていません。

さて、本来の当事者である東京電力はどうでしょう。
役員の中でまともな会見さえしたひとはいません。
まして、非難の矢面にたったり陣頭指揮している姿も見ません。
会長一名、社長一名、副社長にいたっては六名もおいでです。

様々多忙でしょうが、内閣官房長官よりも忙しく、その人が陣頭に経つことより優先することがあるとは想像することが難しいです。官房長官と違い8名もいらっしゃるのですから。

官尊民卑であるならこのようなとき東京電力の経営陣8名は少なくとも雁首並べて謝罪の連続となり、記者の執拗な責め苦に会うでしょう。顔さえ見かけないというのは驚きに値します。
あの「わたくしも寝ていないんです!」と名言を吐いた乳業会社の責任者でさえ謝罪会見をいち早くやっていました。

東京電力は官だからというお話も聞きますが、通産省や内閣より上の官であるはずはさすがにないでしょう。いつのまにか、悪代官様が頭を下げる役に回り、越後屋は完全に後ろに隠れられるようなすごい時代になったのかもしれません。

菅首相が東京電力に出向いて怒鳴ったという話も出回っています。
真実のほどは知りませんが、「出向いていき」「どなりちらす」のでは、どちらが上かはっきりしてしまっているのではないでしょうか。上のものが下のものの本拠地に乗り込む必要ななく、呼びつければすみますし、怒鳴るのは往々にして他にできることがない証です。


もっとも官房長官は電力会社の副社長未満の役職であるという位置づけであれば、官尊民卑はまだ継続されているのかもしれません。しかし、総理大臣は官のトップでしょう。それとも官僚のトップが出てきていないので、順序としては官僚>大企業>政治家なんてことが起きているのでしょうか。ドラマの中ではありそうですが。

はたして、マスコミにより日本人が常識的に信じこまされてきた官尊民卑とは現実なのか幻なのか。

今夜初めて6人いるうちの副社長ひとりが、はじめて福島県入りしました。
トップは現場では役に立たないのかもしれませんが、Twitterでみていると孫正義社長のように自社の対応にある程度時間を割いたあとは救援活動へと八面六臂の活動しているひともいます。トップでもいない方がましということはないでしょう。すくなくとも福島第一原子力発電所構内にいれば多少は指揮を鼓舞できるでしょう。8人もいればひとりかけても大勢に影響しませんから企業論理的にも、ひとりを常駐させそうなものですが、そうならなかった理由にもとても興味がつきません。


政治だけではなく全てが混沌として上下関係の思い込みなど実はないのが現実なのかもしれません。

野球のナイターは悪かスケープゴートか

まずはじめに、野球は好きではなくナベツネとあだ名される方は、完全引退されればよいのにとかってに思っているひとりです。

さて、野球を開幕する。
しかもナイターをやる。

このような状態で良くも言える、さすがマスコミのオーナーだと納得しています。

では、とても個人的な見解を。


  • 野球はできるだけ早く開幕するのがいい
  • 20時以前のゲームは全面禁止がいい
  • ゲームはすべて20時以降のナイトゲーム(ナイター)に限定してほしい

上記の前提での現状を踏まえての意見です。

野球を開催することの是非ですが、被災された方、まして亡くなられた方が野球を不謹慎と感じるとすれば高校野球もおなじでしょう。
なにもかもできず、数年間喪に服するとしたら復興も資金が枯渇しできませんし、非難している方の食料や医薬品さえ提供困難になってしまいかねません。

少しでも早い復興を望まれているのではないでしょうか。

そのためには、お金はやはり重要不可欠です。
お金なんてというひとが無償で飲み食いもせず3年間も被災者救護活動に全員当たり続けられるのならば多少はお金なしでも行けるかもしれませんが、それでも食料一つ入手するのも困難でしょう。

お金は経済が活発に動いて初めて生まれ使うことができます。
多少なりとも経済活動を活性化できることならできるだけ多くのことを試すべきでしょう。

そういう意味ではサッカーだってぜひやって欲しい。


昼間のゲームは絶対にやめていただきたい、これは被災地域かどうかには無関係です。
ゲームがあれば見たくなりTVなどで電力消費がどうしても増えてしまいます。
今問題なのは電気の絶対的な使用量ではなくて電力消費のピーク時間帯での電力消費です。
その時間帯に野球をするなどもっての外でしょう。

20時、できれば21時以降であれば梅雨時までなら電力需要についてマイナス効果はほとんどなく、経済効果が目立ちます。
気分転換が難しい中、野球なりサッカーなり、音楽なりに夢中になれれば明日の心の糧になります。
そして電力需給で言えば夏場以外ならば夜間の消費はむしろ経済にとってプラス効果が大きくなります。
昼間からビールも飲めませんが、ナイターの時間ならビールも飲みやすい、外食もしやすい。

交通機関も昼間動かせば電力消費の問題を引き起こしますが夜間増発しても、終電を引き伸ばして電力需給に悪影響を与えません。むしろ落ち込みに落ち込んでいる旅客収入を増やせるのであれば、実にありがたい事です。

自宅で見るにしても昼間停電で泣かされても夜間は計画停電外(夏場を除く)なのでおっもう存分楽しめるでしょう。
※野球見ないのでほんとうのところ楽しいのかどうかよくわかりません。

ですから某大臣がおっしゃるのとは真逆で昼間野球興行するなどもっての外ですし、開催を送らせて夏場に野球をされるのも迷惑なことです。
夏になればエアコンはフル稼働で夜間も電力逼迫状態が続きますから、いまのように夜は計画停電無しなどと言っていられない可能性が高まります。

暑くなる前にさっさと夜だけ燃え盛るようなゲームを展開し、夏に入る前にシーズンを終わらせてください。
そして秋が過ぎ、残暑が終わったら再びナイトゲームで日本を沸き返らせてください。

昼間屋外でやればいいとか、昼間関西で開催すればいいというのはどこかずれています。
日中の消費電力を増やさない。
そして夏場はとにかく一日中電気を使わないが大切な発想です。

表面的にただ開催させなければいいとかいった方向に流れている政策が不安です。
数字をきちんと見て、良し悪しを判断していただきたいものです。

乾電池不足&eco対策にはエネループ(eneloop)

東北関東大震災の影響で乾電池がそこを付いています。
※乾電池メーカーが190万本の電池を政府に寄付したまま被災地に送られないというおやくしょ処理には実に腹立たしさを感じます。

秋葉原でも乾電池はあっという間に売り切れました。
12日(土曜)に電気街を歩いても、全く知られていないような裏の店舗でさえ売り切れていて驚かされました。
それでも売っていたのが充電池の代名詞とも言えるeneloop(サンヨーのエネループ)です。

充電完了した状態で販売されているので買ってすぐに乾電池のように使えます。


乾電池より高く感じますが公称1,500回充電して使えるので充電器の購入金額を考えても圧倒的に乾電池より安いです。しかも乾電池のように資源を浪費しませんしゴミも出しません。

使い方は普通の乾電池とおなじ。
違いは使い切ったら充電するだけ。

注意点はひとつだけ。
充電器を選ぼうです。



サンヨーが出している純正充電器がやはり安心感は高いです。
※わたくしは純正品もふくめて8~10個くらいあれこれつかっています。

そして充電器で注意が必要なのは対応サイズと、同時充電本数と、充電速度がそれぞれ違いがあり、値段に範囲していること。

標準タイプでは9時間近くも充電に時間がかかり毎日使いたいときはちょっと間に合わない。
倍速と三倍速があり、そちらが実用的です。

あとは使う本数により、2本同時充電タイプか4本同時充電タイプかを選びます。

昔の充電池と違い、充電から一年経っても80%も電気が残っているので、一度に使う本数から計算すればいいです。


電池がなくて困っているひとが多いと思いますが、一見すると高く感じるので売れ残っています。
充電器があるひとは電池だけを、ない方は初めは充電器セットを購入してください。

2011年3月21日月曜日

電力不足に対して放送局に期待したいこと #jisin #fukko_idea

■電力消費抑制の率先垂範をテレビ各局に提案させていただきます

  • 輪番制稼働(NHKも含め日中は放送一局のみに制限
  • 完全ネット配信(Ustreamやニコ生などの利用)



石油ショックでは政府の命令で深夜番組が強制的に禁止されました。
いまはオイル不足ではなく、電力供給能力不足ですから電力が余る夜間はむしろ積極的に娯楽番組みを流して疲弊した心を癒すようなことをしていただき、日中は輪番停波をお願いしたいものです。

庶民が電力を奪われるのは生活に直結しますし、交通信号が止まることで事故も予想通り起きています。企業を犠牲にすればそれは給料が減ったり雇用が減るなど、結局個人に跳ね返ってくるだけのことです。
放送局では番組制作に巨大な電力をスタジオで消費します。また放送そのものにも巨大な電力が必要です。情報源をなくすのは良くないことですから一部局を残し、NHKも含めて輪番制で停波し、一局だけが放送を行なっている。系列の関係で放送がなくなる地域は、系列外の局の放送を流していただく(関東の場合、あまりおきそうにないですが)。これだけででもかなりの電力消費を抑えられますし、なにより節電を訴えかける放送局自身が率先垂範するのですから説得力が違います。
コンビニに営業時間縮めろというのと違い、消費電力が実際に減る上、都心部分での消費が減るので効果が大きいです。

余剰人員が多数出ますが、被災者救援にその機動力を活かしていただく。

また、震災直後の数日しか行われませんでしたが、ACの広告を流すくらいであればあきらめていただき、ネット配信に主力を移していただく。
テレビを500万台電源コンセントから抜いてもらえば、300w平均だとして150万キロワットアワーの消費電力を削減できます。二中は報道以外自粛していただけばネット配信で十二分です。
代わりに電力需給がよわまる夜間は大画面テレビで放送を楽しんでいただく。

ピーク電力を徹底して削減し、かつ、ギスギスしてしまわないよう、またテレビ各局の存在意義が薄れ内容夜間から朝までは徹底的に娯楽など各局の個性を発揮する。いうなればテレビ局を昼夜逆転しつつネット配信に切り替えて電力需要が旺盛な時間帯のテレビ利用を抑制する。

同時にレンタルDVDを一時禁止する。
テレビの代わりにDVDを再生しては犠牲を払う意味が無くなってしまううえに、業界的にもDVDなどに視聴者が流れることは存亡の危機となります。ツタヤさんなど一部の業者さんには不利益ですが協力していただく。

日中娯楽が欲しい場合は映画館へいっていただく。

週に一日しか放送できないのではなく夜間は自由なのですから基本的にはそれほど変わりません。放送内容も生番組はワイドショー程度なのでこちらは電力需給が緩む数年後までは夜間に移動していただく。1社だけで実施すれば競争上経営が出来なくなるかもしれませんがNHK含めて全社一斉であれば影響は限定されます。
民間をいかすために、できればNHKは廃止が望ましいでしょう。NHKの電波を使い放送中のテレビ局の放送を流すのが公平でしょう。
なぜならNHKは税金的に料金を直接見ない人も含め国民から徴収しての放送ですから、こうした広告が掲載しにくい状況では競争上大変有利で不公平です。そしてなくてはならないという必然性は、とくになくなっています。あらたな制作や放送はせず設備は共有のものとして解放する。国民のお金ですから解放するのに問題はないでしょう。電波同様に放送設備も公共のものとして個別所有をやめてもらう。つまり放送局というものも順次なくし、実態は放送制作会社になっていき、インフラは共通基盤、まさにインフラを時間借りでつかう。というのもありでしょう。
もちろん夜間の放送が存続すると考えるとそれは無理な話ですが。
しかし、放送は一波。
基本ネット配信という方法もありえます。

ネットへの以降は抵抗感強いので難しいかもしれませんが輪番制で一社のみ放送は十分実現可能です。あるいは第二次大戦から戦後の長期にわたり役所主導で大規模な企業統合が行われましたが、放送局を一時的に一社に集約するということもあり得るかもしれません。(それだけだとあまり省エネになりませんけど)


別の案としては、こちらのほうがおすすめですが消費電力の多い日中は全社完全停波。
放送はUstreamなどのネットとワンセグに限定する。同時にレンタルビデオも営業停止にする。
ただし営業用でのDVD利用を認めレストランや食堂、喫茶店などでは大画面でDVDを顧客に見せることを許可し、DVDレンタル料金には放映権料を上乗せする。
映像を日中見たい方は映画館や食堂・喫茶店などにお金を落としていただく。

家にいるのがつまらなくなれば、電力消費も減ります。
ビデオゲーム機の新規販売はハードもソフトも、テレビに繋げられる危機の場合には停止しないといけないかもしれません。

個人でできる省エネ対策パソコンハード編 #jisin #fukko_idea

電力不足が深刻です。
都心部では電車が少ないなどとのんきな文句をいっていたりしますが、周辺部では計画停電で生活に直接支障が出ています。まだ寒いのでいいのですが、これから気温が上がるとスーパーやコンビニ、商店の冷蔵庫や冷凍庫は打撃を受けて生鮮食料品がなくなってしまう可能性が日毎に高まっています。
完全停電ではなくそれぞれが切れるものと切れないものを選べるようにならないと生活できない状態になります。まぜならスーパーマーケットなどの生鮮食料品を扱う店舗の殆どは計画停電対象地域だからです。

さて、個人でできる対策ですが情報収集にはパソコンが今や必需品です。テレビやラジオがなくてもパソコンがあれば大丈夫。

しかし、この5~6年間で販売されたパソコンは高性能な代わりに恐ろしく電気を食います。
省エネ設定の仕方をマイクロソフトが公開していましたが小手先のことで不便になる割に効果はほとんどありません。なぜなら高性能なパソコンに使われるCPUやグラフィックカードは何もしていない時でも大電流を消費する構造だからです。

東北関東大震災とは関係なく、昨年の一年の計がecoだったわたくしは、一年間省エネに取り組んでいました。
大量に、しかも長時間使うパソコンは最も問題になるものでした。

試した中で圧倒的に有効だったのはデスクトップパソコンをATOM+IONプラットフォームに変えること。残念ながらそれに選んだATOMプロセッサーはもう販売されていないので同じようにはできませんが、いまでもATOMプロセッサーは販売されています。




自作ができるひとなら、こういうのがおすすめ。
絶対処理能力は低いですが、パソコンを使い倒すわたくしでもなんとか一年しのげました。
消費電力は笑ってしまうほど小さくて数十ワットです。
電源そのものがわたくしのは60w未満なのでそれ以上消費できません。

自作キットなので使用中のHDDを換装すればコストも最小です。
流行のSSDを使えばもしかしたらブラウザーくらいなら高性能パソコンよりはやいくらいに感じるかもしれません。消費電力もさらに減ります。

平均すれば1台で150w以上は減るでしょうから500万台が切り替えられれば、75万キロワット(アワー)以上削減できます。大型火力発電所一基ぶんですね。




完成品ならパソコンを自作できないひとでも使えます。
DVDやブルーレイを見たい場合は1クラスうえで消費電力はさほど多くないものもあります。
電力重視だとDVDがないタイプが無駄に電気を使わないので魅力的です。


企業でもこうした機種に切り替えることで劇的に社内の電力消費が抑えられます。

ネットブックなどもどこでも使え魅力的ですが操作性に難点があります。
ディスプレーが小さすぎてデスクトップのディスプレーと自宅などでは併用になりますが、すると無駄に電気を使うことになります。

また、パソコンからAndroidタブレットやAndroidスマートフォンに切り替えるのも消費電力を抑えるという観点からは魅力的です。iPadやiPhoneに比べて制限が少ないのでより多くの用途で使うことができます。それでいて消費電力は数w程度です。

電力不足問題を考える #jishin #fukko_idea

■当面の課題である電力不足への対応策
長短期と短期~中期対応(何かしないと破綻する緊急避難次の対策)

計画停電は強制的な停電で影響も非常に大きい。
経済原則にもあいませんし、一部地域だけに人為的に負担が集中するという不公平も大きい。

料金を値上げして公共性を考える一文字分だけというタイプのひともともに行動するような方法が現実的です。また、長短期(数週間)なら計画停電を継続できても、夏場の電力需要という中期をみたとき対策になっていません。
なぜなら需要を賄うほどの停電が出来ていない上、夏場に3時間も停電すれば冷凍食品の多くや魚肉などの超生鮮食品は、必要な冷凍:冷蔵保存ができず廃棄せざるを得なくなります。
対象には冷蔵・冷凍倉庫なども含まれ食料品がなくなる危険性さえあります。個別に宮殿していくのは対象が増えすぎて困難を極める上に、被災地の再建を送れさせます。そのような後ろ向きの対応に貴重な作業者・技術者を割くべき時ではありません。

料金の値上げには基本料金と従量料金の二つが考えられます。
基本料金とはアンペア契約に基づく料金体系でいまも容量多く使える契約数の大きい人は割高に設定されています。
2倍から5倍くらいにしてはどうかという意見もあります。
累進性を厳しくするのは大賛成です。
わがやでも、いくら注意しても同時に大電流消費する電気器具を使うことをやめてくれません。痛みが伴わないので理解できない様です。ブレーカーが落ちて初めてだめだとわかる。
悲しいですが現実です。
しかしこれは中期以上の対策になります。
各戸に電力会社が訪問してブレーカーを交換する工事が必須だからです。
できるだけ災害復興に当てるべきでそうでないことに人員を割くべきでないしブレーカーの在庫などわずかしかありません。一見簡単そうでいて実は実現がかなり難しい作業ですし、引き下げを申請してくれるまでにも数カ月はかかるでしょう。まず、今まで通り使い電気代の高騰に驚く。様子を見て数ヵ月後事態を理解し申請する。ブレーカーの生産と作業待ちでさらに数週間待ちで効果が出るのは秋以降ではないでしょうか。
なので今すぐ必要な措置としては有効性に問題があります。
でも中期対策としてはぜひやりたい部分ですが、電気代値上がりは中小企業がバタバタ倒れる原因になるでしょう。個人と違い急に電力消費量は抑えられません。また大量の廃棄物が出て自治体の清掃部門が麻痺しかねません。
例えば多く使われているコピー機やファックス、レーザープリンターあるいは複合機。
突入電力は1系統から取れる最大の15A程度で出力時は7~10A程度消費します。
基本料金でも従量料金でも値上がりすれば廃棄するしかないでしょう。
代わりにインクジェット方式に変えればエプソンやキヤノンが低消費電力をメインにした業務用機をすぐに出してくれればピーク時およびプリント時、数十ワット程度に抑えることはできそうです。
パソコンもデスクトップタイプは廃棄してノートパソコンへ切り替え。
どれも個人宅ベースで考えればできそうなことですが企業では大変難しい。3~5年リースでいれていて、途中解約は残存額一括支払いです。とてもそんなコスト負担には耐えられないでしょう。
緊急避難で時限立法策定し違約部分を次の契約の購入額に合算するとしても、リース会社が相手の与信を算定すると新規契約は困難な場合が急増するはずです。新規需要の高まりで経済が活性化するのでリース変えは義務化といった無茶な法律を作ればできるかもしれませんが、リース会社が倒産しかねません。

さて、ではどうすれば対応できるのかの短期戦略です。
従量料金と言われる電気代は使用料を段階的に分けて多く使った分は単価が高くなっていくという累進課税的な料金体系が採用されています。これを大きく値上げします。
少量しか使わないときは逆に今より安い料金を導入する。
我慢したひとは電気代が劇的に安くなる。
気にかけなかったひとは支払えないほど高額になる。

生活に必要な最低必要電力を算出しそこまでは値下げ。
次の段階は今の2倍から3倍。
その先は5倍、10倍と単価を上げていく。
使う使えない状況に持っていく形になります。

しかしこれでは、基本料金の値上げと同じで速攻がありません。
なぜなら痛みがわかるまでに時間がかかりすぎるからです。

では対処はないのかというと、可及的速やかに月額料金を週額料金体系に変えることです。
一週間ごとに集計して請求する。
検針員が不足しますが、被災し職を失った方が数十万人いらっしゃいます。
15年を越える不況で職のない人も大勢います。
臨時で雇えばすみますし料金値上げしていますから人件費は出せます。
雇用も創出できます。(必要な人員が4倍以上になります)
銀行は手数料を4倍取れるのでうるおいます。
クレジット会社はちょっとしんどいかもしれません。

月単位から週単位に料金の請求を変えることで基本料金の変更も行いやすくなります。
実は従量料金の値上げでは、問題となっているピーク電力削減には直結しません。
使って欲しい深夜電力を使われなくなる傾向が強まり、むしろ利用時間帯が集中するでしょう。
昔の人のように明るい時だけ活動し暗くなったら冷蔵庫を残して全部電源切る。
消費電力は減りますが、これでは意味がありません。
ピークの消費を抑えるには契約電流の引き下げが最善の策です。
使える電力が各戸半減すれば理論上のピーク電力も半減します。
実際にはブレーカーが落ちるところまでは使いませんからピーク電力が30%前後落ちるにとどまるでしょう。それでもかなり効果が出ます。



別の方法として深夜電力のように時間帯別料金を導入するという案もあります。
これはかなり難しいです。
どの時なんで使っていて高くついたのかが直感的に分からないから痛みばかりで対策が取れない。
メーターの新規開発も必要で開発期間とコスト、生産など様々な問題があり実現するのに時間がかかりすぎます。

電車の運行制限、とくにピーク輸送力の規制は大きな効果をあげると思われます。
時差通勤を叫んでも、仕事を考えるとそれは不可能です。
営業でも経理でも相手がいない時間帯に出勤しても多くの場面で無意味です。
移動手段が限定され出勤も移動もできなくなれば、生活時間帯をわけるしかありません。
事実先週は就業時間を早く切り上げる会社も出ましたし、個人では通勤時間を早める人が多く出ました。過剰の乗ろうとして事故が起きないよう対応が必要ですが出社できないとなれば大手企業は営業時間帯を変えざるを得なくなるでしょう。
そういう過激なことをしない手段としては、大企業に特定して営業時間の2時間前倒しと電車の始発時間前倒しを要請、あるいは臨時立法で強制する方法は有力です。
大企業の就業時間体が変われば、半数近くのひとの行動時間帯がかわります。
しかし半数程度は間接的にも関係が薄く従来通りの生活パターンを維持します。
サマータイム実現という大嫌いな案もありますが無価値です。ピーク時間が移動するだけで何も変わりません。
全体の時間帯が変わるだけでは意味がなく、約半数くらいの生活時間帯が2~3時間ずれ、残りは今まで通りというのがうれしいわけです。それによってピークはなくなり消費が平準化されます。

効果として、飲食店や焦点への来店時間のピークも平準化され効果的に商売できる時間が伸びる問経済効果もあります。面積や席数、レジ数を減らしても売上を維持したり増やしたりできます。

たとえば大企業が2時間始業を早めると大企業同士の取引が大半なので彼らにとっての影響は小さいです。取引相手の大多数がおなじ時間帯に移動しているからです。
当然子会社や関連企業など取引の大きなところも営業時間帯をずらすでしょう。
しかしそれとは無縁、あるいは取引が少ない会社は時間を変えるという負担を擦る必要はありません。
やや負担が増えるのは営業関係者になります。
お昼を食べるタイミングが難しくなる。
しかし、昼の混雑がヘリ逆に食べたいものを食べられる可能性が増えるでしょう。

コンビニは今までどおり24時間営業してもらい、スーパーマーケットなども営業時間をむしろ増やしてもらう。かわりにレジを減らし照明も落としてもらう。営業時間外でも冷蔵庫や冷凍庫はフル稼働していますから営業していない時間も消費電力はさほど減りません。それより営業活動してもらったほうが雇用も増え、売上が増えるほうが重要です。

鉄道も運行開始時間を増やしてもらう必要がありますが通勤ラッシュが減少し今よりも運行スケジュールが楽になります。メンテナンスできる時間が減るのでメンテナンス方法の抜本的な改善は必要になります。

遊戯施設などは終夜営業を可能にし地下鉄中心に24時間運行を行い夜間も活動できるようにすれば、電力需要の平準化もしやすくなります。昼間の需要に答えるための発電機は夜間休めるより運転し続けるほうがエネルギー効率ははるかに良いのです。


まとめますと

  • 電気の料金を週額制に変える
  • 従量料金を一部値下げし、消費の多い部分は劇的に値上げする
  • 基本料金を値上げする(ブレーカーの生産ができてからが望ましい)
  • 大企業の就業時間を2~3時間前倒ししてもらう(大企業限定が重要)
  • 遊戯施設の深夜営業と公共交通機関の終夜営業


基本料金の値上げは、不公平ですが地域を区切って小さな範囲で順次広げていくのが効果的です。作業人員を集中投下でき一気に対応ができるからです。

また、役所の休日廃止もこの機会に行ってほしいことです。民間に比べ人員は余っている役所、シフト勤務体制に変え、常時稼動する人数を減らし一人当たりの業務処理量を増やす。誰でも自分の休日に手続きができるように変える。利用者のピークを減らし使用するフロアーを減らす。削減したフロアーは廃止か被災者へ住居として改装し提供する。あるいは被災地域の市町村役場施設として提供する。



■中期~長期対応(今から取り組むべき本当の対策)
抜本的な対策は脱原発の切り札として期待の技術「振動発電」 #jishinにて提案させていただきました。
原子力発電の維持はもはや国民コンセンサスを得られないでしょうし火力発電への移行も原子量く廃止については総論賛成でも自分の街に100KWクラスの巨大な火力発電所を受け入れる奇特な住民はごくわずかで、各論反対、つまり建築反対の大合唱で進みはしないでしょう。
小規模な発電所をたくさん作ればよさそうですが反対派が増えるばかりで発電効率も落ちてしまい分散したほうが災害耐久性が上がるというメリット以外は小さいです。
自然エネルギーは国土が狭く住人の多い日本には残念ながら向きません。とくに梅雨や秋の長雨、半分程度の地域は雪に埋もれるなど機構の特性上太陽光発電もあまり期待できません。
技術というより発想のブレークスルーが必要で振動力発電というブレークスルーはとても魅力的で課題になる技術も日本なら解決できる可能性が高いです。運のよいことに中小企業が集まる大田区や大阪は被害が小さく斬新なイアディアや技術を提供できる可能性を秘めています。

2011年3月20日日曜日

恐れていた事態である食品放射能汚染問題 #jishin

とうとう恐れていた食品の放射能汚染問題が発生いたしました。


ほうれん草と牛乳から(暫定)基準の3倍以上の放射能が計測された。

いえ、これはだれでも、よほどうかつでなければ騒霊され、むしろ今まで発表がなくてその事のほうが恐ろしく感じていました。
311東北関東大震災からまもなく、コントロールできなくなった福島第一原子力発電所では建屋が吹き飛んだり、炉内の空気を外部に排出させています。

内部の空気を排出するといった段階で食品の汚染は確定していたことです。
放射能(放射線を出す物質)を外部に撒き散らしますからそれは地面に落下することになります。

落下すれば水に溶けやすいヨウ素やセシウムでありますから、植物に吸収されます。
必然的に露地栽培の葉物や牛乳からいち早く検出され、しばらくすると根菜類からも検出される。

検出されないとすれば、検出調査を行っていないか隠蔽しているかのいずれかでしょう。

だいぶ遅れましたが公表されたので、かなりほっとしました。
しかもその数値は予想よりも小さいけれど小さすぎず基準を3倍から5倍もオーバーしています。

葉物野菜は活発に水分を吐き出すので活発に水を吸い込みますから歯の中に放射性物質を必然的に濃縮され、いち早く検出されるはずです。
根菜類は地中にあり放射性物質に触れるのに若干の時間がかかるのと葉に蓄積され、糖などに混ざった後蓄積されるので計測されるようになるまでには時間がかかるはずです。

牛乳はといえば、牛は人間と違い草食動物です。
大量の草を食べ、複数ある胃の中で微生物の力を借りて消化吸収し大きな体を維持しミルクも作ります。もともと濃縮されている草を大量に食べますから、大量に濃縮されることになります。
血液中に増え、血液の変わったものであるミルクに混入するのも自然なことです。
人間は牛のように大量に路地にある草をそのまま食すことはなく洗いますし、量も比較にならないほど少ない。しかも、露地栽培の野菜を食べられる幸運な日本人は少なく、多くはビニールハウス栽培のやや栄養価にかけたものです。
しかし、ビニールで外部の環境から守られていますから放射能物質に触れる量は格段に少なく、土壌の水を介して吸収するだけなので、直接降り注く放射性物質まで葉に付着させてしまう露地栽培よりぐっと汚染が減ります。汚染の少ないものを洗って少量しか食べませんから牛に比べて影響ははるかに小さくなります。牛のように地面に直接口をつけて草を食べつつけることができれば同じように汚染されるかもしれませんが、牛のように反芻して草の微量な養分を余すことなく吸収できるような体の構造を持っていないので難しいでしょう。

さて、何が怖いのかの本題です。
検出されるのは放出した段階で分かっていて、放射能が含まれた食品をもはや日本人は食べるしかないのだと、発表に時点で観念しました。微量でも嫌なら海外逃亡しかありません。
しかし、どこに逃げても微量の汚染がないところを見つけるのは難しいでしょう。もともとウランは地球内部に存在していますから。(量の問題で、地表で観測されるのはごくごく微量ですが)。

怖いのはごまかしてしまうことです。
発表しないとか数値を変えるのは、今の政府では難しいでしょう。
末端までコントロールしきり、にちゃんねるやツイッターといったツールが未発達であれば隠蔽できる可能性がありますが、漁船への中国不審船体当たり動画でさえ隠しきれない程度ですから、計測していればその結果は、どうしても本来の数値が暴露されてしまいます。
とてもおろかならばそこでごまかすでしょうが、福島第一原子力発電所での大気中放射線レベルをあれだけ公開している状況から類推すると、担当部署が違っても公開されそうと期待していました。

怖いのはそこではなくて、基準をかえてしまうという詭弁に出ることでした。
原子力発電所事故対応に当たる方の基準値を変えるのは、悪いにしても、ばんやむをえないことであり、受け入れるしかない残念すぎる事態です。
それに対して、安全なときに定められた基準を、実際に問題が発生したときに変えてしまう(引き上減る)というのは最悪の対処です。

暫定基準と暫定の部分をやや強調するのが不安をかきたてましたが、発表後にどこの圧力かわかりませんが、食べても問題ないから徐々に基準そのものの改訂に変わりつつあります。
基準を変えるとすればむしろ、この基準を作ったときは空気は汚染されず、水も汚染されず、その食物だけが何らかの事故で汚染されてしまったことを想定していたはずです。
大気も飲料水も当然汚染されていますし、汚染は継続しますので、総量を考えれば内部被曝となる食物については総量を抑制する観点からむしろ基準を引き下げ、廃棄するなどしなくてはおかしいでしょう。ただし廃棄方法は難しいです。焼却すれば放射性物質は燃えて消えはしませんから、大気中に広く分散されてしまいます。埋めれば、そこに長く留まってしまいます。
核廃棄物のレベルが薄まったものが大量再生産されていくので農業生産そのものを禁止するしかないでしょう。

食べ物の生産力がさらに減りますが、核の廃棄物で直接殺されるよりも飢えの方がましという洗濯がされたのだと理解していました。
なぜいまごろ、慌てて基準上げてしまうという逆の方向に走るのかふしぎです。

※農業系議員からの圧力なり、票田での人気を意識しているのはわかりきっていますが、安全・日本の将来と引換にしては本末転倒です。


さて、一週間以上も気になっていたことがやっと書けました。
危機感を煽るつもりもなく、逆に一週間前に日本中が受け入れたことが明確になっただけという事実をきちんと受け止めるべきで、ごまかすべきではないということを明確にしたいだけです。
放射性ヨウ素の半減期は8日間ですから、今年の農業を諦めれば問題ないレベルです。
それも全面的に諦める問ほど広大な面積が対象ではないでしょう。

むしろここで、一部の農業の短期間の救済のために無茶をすれば、前農産物の信頼を世界的にも失ってしまい大変なことになります。
語弊がありますが、一部の冷凍餃子にさ駐在が混入していたことで中国産の食品など買うものか、まして食べられるかというコンセンサスがほぼ日本中で出来上がりました。同じことが世界中で起こり、かつ、そのようなものを食している日本人とは付き合えない、放射能人間には来てもらっても近づかれても困るといった過剰反応が起きても、むしろ自然なくらいです。

補償金をきっちり支払い、暫定基準値の50%でも検出された産地では廃棄する、今年は清算しないなど思い切った政策を期待したいところです。

※微量の放射能で汚染された食品を食べることの是非ですが、それぞれの状況で判断変わると思います。物不足と価格高騰の中、それをあえてかって食べるという洗濯もあれば、アメリカ産を買って食べるという選択もあります。様々な基準をトータルで考えると、日本は無駄なほど基準が厳しいので、この問題受け入れても外国産品よりましではないかなと、今のレベルでは考えています。

2011年3月19日土曜日

脱原発の切り札として期待の技術「振動発電」 #jishin

■脱原発の肝は代替え電力発電機構
電力の必要性は後ほど書かせていただきますが省エネととなえるだけでは生活できません。
一部の人は省エネで生活できても日本経済が破綻すれば、ごく一部の人をのぞいて今以上に悲惨な未来になってしまいます。エネルギー、なかでも電力はそう簡単に消費量を落とせるものではありません。
原発をやめるなら代替えの発電手段が必要。

石油火力が簡単ですが高コストであり、かつ、これ以上石油依存度が上がるのはある意味原子力以上に安定を考えたときリスクが大きすぎます。

LPGが有力な代替えエネルギーですが、発電所スペースを確保するのは石油火力同様難しいです。
※建ぺい率を大幅緩和する代替えに地下にLPG発電装置設置を条件にすれば大電力消費地で直接発電ができ、送電ロスがなくなる上に、消費量に応じて細かく発電を制御できかなり有力な手段ですがいままでは東電という圧力団体がいたので推進が難しい面もありました。
六本木ヒルズなどでは自家発電を行っています。
発電するときに必要な冷却水は、二度目の発電を行ったあとお湯として地域で利用されエネルギー使用効率は電力会社の発電を上回ります。

とても有効な手段ですが酸素を消費して化石燃料を燃やすということはかわりなく、大量の熱を発生するわけで温暖かも含め多くの問題には手付かずになります。

そこで有望な技術が株式会社音力発電の速水浩平社長が子供の頃から取り組んできた振動発電す。
振動発電とは古くは時計の自動巻きにもあるように、振動という力で発電しようというものです。

火力や原子力に比べてエネルギー密度が限り無く小さいので活用が難しく、85年も前に自動巻き腕時計が開発されて以後、実用化は進んでいませんでした。

2011/03/06にTBSの夢の扉に登場された速水浩平社長のはなしでは、2015年までに首都高全てに振動発電機を敷き詰められば都内の電力消費をすべて賄うことが可能だと夢を語られていました。

電圧や、交流なのか直流なのか、安定化をどうするのかなど巨大システムになると難しい解決するべき問題が山積していますが、都内を走る自動車の振動を電気エネルギーに変換する。
石油もガスも燃やさないし、太陽光発電のように天気に左右されない。
風力発電のように騒音がなく鳥の命も奪わない。

工場敷地確保で悩む必要もゼロ。
高速道路を補強しつつ発電シートを貼っていけば終わりで、給電のためのバッテリーや安定化装置などは高速道の橋脚部分に取り付ければすむでしょう。
首都高は都内を縦横に走っていますから送電工事も実に簡単です。

これから火力発電の用地を探したりする時間と犠牲とコストを考えたとき、振動力発電を国のプロジェクトとして一気に完成させるほうがはるかに早く安く安全で、住民を泣かせることがありません。
しかも完成すれば、世界中に販売することができます。
特許をきちんと押さえておけば競合も今後25年くらいはないわけで、いいことずくめです。

悪い部分はといえば、未開発だということ。
微弱電力しか扱ったことのない方が数百キロワット以上の大電力を扱うのはちょっと難しすぎます。技術の種類が全く変わってしまうからです。
しかしこれも、数百キロワットアワーもまとめようと思うからいけないのであって、太陽光発電のように小規模にして電信柱につける変圧器単位位に押さえれば、それでもかなりの技術の飛躍が必要ですが難易度はグッと下がります。

発電することそのものはできていましたので、耐久性と電力の安定化をどのように実現するかの部分に注力すればよく、それには太陽光発電、風力発電、潮力発電などの各分野ですでにある程度検討されています。
※いま実用化されているのは、バッテリーに頼るものばかりなのでコストと資源の面で実用性に疑問が出てしまいます。キャパシタを使うなどブレークスルーが必要です。











東北関東大震災とその直後の津波を受け、福島第一原発は放射能を撒き散らすというありえないはずだった事態にいたって、なお収束できるかどうか先の見えない日々が続いています。
収束できてもできなくとも、これからの日本で同じ事故を受け入れられるはずがありません。

しかし、今この瞬間も電力不足で関東では計画停電(輪番停電)が行われ、電車は間引き運転、再建に全力を上げたい多くの企業も開店休業を余儀なくされていて復興できるめどさえ立たない状況で、夏場に迎える本当の電力消費ピークは停止中の火力・水力発電所が全開してもとてもとても追いつきません。
今年の夏はエアコンレスを多くの人が体験することになりそうです。
パソコンも超低消費電力で低発熱のATOM CPUに変えました。

それでも酷暑には参りました。
最後まで来客の時以外はエアコンレスで通しましたが、おそらく今の東京では実用性が低いです。
作業性も下がりますし、通常のパソコンではオーバーヒートしたりHDDが壊れたり問題がいろいろ出るでしょう。なにより室温が藤堂省令で定められた最高28度以下を全く守っていません。ピーク時は10度近くも高くなっていましたから企業では採用できません。

日常を考えても電力はどうしても必要です。

さらに、被災からの復興には恐ろしい金が必要です。
お金の話になると、天から降ってくると思っているひとや東電や国が出せばいいと思い込んでいるらしい意見も見かけますが、東電や国のお金は溜まっているわけではなく、国にいたっては超借金だらけです。お金をそこから引き出すということは税金や電気料金として取り返されるということとほぼ同義です。すぐには取られなくとも、支払われていたところを切り捨てられるなど支払い先が変わるだけです。貰う人はそれで満足かもしれませんが切り捨てられる立場になったひとは悲劇です。
また、東電であれば賠償しなくても存続は難しいでしょう。
莫大な資産がゴミクズとなり、そのゴミの始末には一企業では賄えないほどの現金が直ぐに必要で、かつ、継続的に大金が必要です(半年たった核廃棄物がいままさに発熱して問題になっていますが、数十年以上のスパンでお金がかかり続けます)。そして、足りなくなった発電能力を補うために莫大な資金も必要です。普通に考えてやっていけるはずがありません。
ここでも莫大な現金が必要になってきて、それを生み出す必要があります。

省エネでひっそり生きようというのは少々難しく、むしろ、いままでよりも生産して売上を増やし利益をぐっと上げて必要なお金を生み出す必要に迫られています。
つまり電気は今まで以上に必要です。

足りなくなった電気を生み出すには発電所の建設が必要です。
水力が魅力的ですが国土の狭い日本では、ほとんど増設は期待できませんし、ダムを作るとなれば大勢の地元の人に泣いてもらうことになります。水不足になれば電気も作れなくなります。

火力発電所をつくろうと思えば、超大型発電所を10箇所以上も親切しなくてはならないでしょう。
火力発電所を作るために立ち退いてくれる大勢の人が必要で、街の中に火力発電所を受け入れることも必要になります。おそらく反対運動ばかりが起きて建設予定地を決めることさえ容易ではないでしょう。
建築には数年を要し、かつ、できあがったときに石油やLPGガスが入手できる保証もありません。入手できても価格が数倍になっているかもしれません。

また、太陽光発電や風力発電もありますが国土が狭すぎる日本では消費量をまかなえるほどの発電を期待できませんし、太陽光発電は梅雨のある日本にはとても向かない方式です。風力発電は太陽光発電以上に広大な敷地が必要でものすごい騒音に耐えねばならず、野鳥に撮ってはかなりの脅威であり、台風の襲来する日本では安全性にも懸念が残ります。

自然の力を利用する発電で日本で使えそうなものは潮力発電程度ですが漁業権との調整や自然に与える影響も大規模になると不安がなくはないですし、建築コストが膨大になります。

既存の技術はどれも問題が多いのですが、これから開発が期待される振動発電は自動車や電車が動き続けるなら、それがガソリンで動いてもハイブリッドでも電力でもガスタービンでも何でもよく人間が活動すれば発電できるのが魅力であり、設備投資すればあとはメンテナンスコストだけで燃料費が不要で輸入に頼らないのが絶大なメリットです。



停電でも心配のない自動巻き腕時計。
といってもこれはもうおしゃれ用でしかないですね。
振動をエネルギーとして使う元祖とも言えるのが自動巻き腕時計です。



両極端ですが、非常用にはこういうのを買っておいても良かったなと今頃思っています。
時間を見るときちょっと心が和みそうです。
今度行けるのはいつなんだろう。