インフルエンザは毎年流行し世界中の人を苦しめ、かつ豚インフルエンザなど新型インフルエンザ登場の恐怖に毎年多くの人類が怯えて暮らしています。
その理由はインフルエンザウィルスの驚くばかりの多様性にあります。
基本パターンが多い上に、ウィルス表面の構成が頻繁に(一年のうちに)大きく変わり、動物が持つ抗原抗体反応では追いつくことができません。
毎年提供されるインフルエンザウィルス対抗のワクチンは、ある意味博打で、来年はこれが流行しそうと予測してそれに合わせたワクチンを前もって作っています。かけが当たればいいんですが、外れれば一切無駄になるばかりかワクチンの副作用を恐れなくてはなりません。
そんな状態が100年余りも続いたのですが、ついに日本の研究者がインフルエンザウィルスへの対抗策を発見してくれたようです。
インフルエンザウィルスは表面の構成がコロコロ変わるわけですがアキレスのアキレス腱よろしく、常に変わらずインフルエンザにとっては致命傷となりかねないアキレス腱に相当するタンパク質が存在しそれを見つけた。
そのタンパク質を識別して攻撃できる免疫機構を強化すればほとんどのインフルエンザウィルスに対抗できる免疫が作れ運任せの対策射命を委ねるというお寒い現状から脱却できます。
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インフルに効果 特殊な新抗体発見
特殊な抗体を見つけたのは、愛知県豊明市にある藤田保健衛生大学の黒澤良和教授らのグループです。体の中では、感染したウイルスに合った抗体が作られますが、インフルエンザのウイルスは、抗体が作用する表面の構造が変化しやすいため、効果が長く続かず、予防や治療が難しい原因となっています。グループでは、人の血液からたくさんの抗体を抽出し、表面の構造が異なる12種類のA香港型のインフルエンザウイルスに対する効果を調べた結果、すべての種類のウイルスを壊す抗体が1つ見つかりました。詳しく分析すると、この抗体はウイルスの表面にある変化しにくい部分を攻撃していて、鳥インフルエンザのH5N1型などのウイルスでも効果があったということです。黒澤教授は「この抗体だけを作り出すワクチンや薬が開発できれば、インフルエンザの予防や治療がこれまでより効率的にできるようになる」と話しています。
こういう研究をビジネスに直結できるのが欧米の強さ。
日本は優秀な研究者がいても、せっかくの成果を理解することが出来ず、そのまま埋もれさせるか海外に移転され高額のお金を支払って購入することになります。もっと基礎研究をしてくれている人々に光を当て、ビジネスに成長させる仕組みを作って欲しい。こういうのこそ政府・お役人の仕事なんです。
ビジネス化して独占的に生産販売したら莫大な利益を生みます。
全世界50億人以上がマーケットですから一人から10円の利益でも500億円の利益。
1000円の利益を頂戴できれば5兆円の利益です(売上ではないです)。
国が投資して事業化しその収益で健康保険を賄うとかもっと健全な方向に向かって欲しいと願っています。
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