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2011年8月3日水曜日

ダーウィンと非科学的集団と

アメリカにはダーウィンの進化論を筆頭に現代科学は愚か近代科学さえ否定する集団があります。
人類は神により突然人類として創造され他の生命も同じ。
進化は存在せず地球は平で天動説を信奉する。
ミュージーあむまで作っていて、一部の人々はそれを信じ続け子供を学校にも行かせず家庭で独自に教えているそうです。

さて、ガラパゴス諸島におけるゾウガメやフィンチ(小鳥)の状態を見てダーウィンは進化論に至っと言われています。
短期間で生命はそこに適応して進化を遂げる。
同じ生命体であったイグアナが、リクイグアナとウミイグアナといった全くの別種(別種とは言えないようですが)に進化。
片や海に入り海底に生える海藻を主食とするようになり、体は泳ぐことに最適化され体型も変わり、海底で体を固定できるよう爪は鋭く強くなります。
陸上に残ったイグアナは、陸上の生活に最適化し体型も変わり爪は弱くなりました。

ごく最近の変化で注目されているのは、天候異変による食糧難。
海藻も生えず陸の食料も底をついた。
ウミイグアナもリクイグアナも絶滅の危機。

突如現れたのはハイブリッド型。
リクイグアナとウミイグアナの混血(普通は混血しませんし、混血の子は生殖能力がないと考えられています)。
両者の特徴を持ち、爪は鋭い。
その爪を使い、食べることのできない巨大なサボテンをよじ登り、はるか高いところに実るサボテンの実を食べて生き延びているそうです。

生物は進出した地域の条件に合わせて肉体を変え種としても違うものへと進化します。
進化の過程でもとの生命体は適応できず死滅。
これを自然淘汰といい、また、進化とも言います。

はしょくった進化論の説明ですが唐突ですね。
それは、進化論を知らないらしい似非経済学者・評論家・御用学者などが中心になってかなり怖いことを言っているしそれをまるで真実のように言いふらす人も増えてきたからです。


もう少し別の話をしてみましょう。
熱帯地域には独特な風土病があります。
特殊な予防注射を受けていかねば、あっという間に様々な病気に侵され命を落とす危険があります。
でも、その土地で生まれ育つ人はそのような予防注射を受けませんし、予防注射でも防げないような病気にも耐えて何世代にもわたって生活し続けています。
しかし、そこに日本人が何の医学的処置も受けずにいけば同じ人間が生きていける場所なのに苦しんで死ぬ運命が待っている。アマゾンの奥地に分け入ろうという日本人で、予防接種を軽んじる人はいないでしょう。
でも繰り返しますが、幼児もいれば、妊婦もそこには居て、そうした予防接種など受けたことはありません。

あるいは、赤道直下で黒人の方は裸で暮らしても平気ですが白人がそれを行えば皮膚がんなどにかかる確率は飛躍的に増えてしまいます。しかし逆に高緯度地方では白人はそのままで生活できますが、黒人はビタミンDを積極的にとらないと生命を脅かされてしまいます。それぞれ強烈すぎる太陽へ最適化したり、逆に足りない太陽光に最適化した結果と考えられています。


さて、以上を踏まえて人類も進出した土地の特性に合わせて白人や黒人黄色人種といった見た目でもわかるほどの違いさえ生み出すほど適合=進化(分化)をして生き延びてきました。そこに住み続けて適応した人にとっては問題ない日常の環境も、それ以外の地域に適合して進化した人間には命の危険に直結するほど過酷な環境になることは珍しくありません。


さて、3.11東日本大震災以降日本では人類がかつて経験したことがないほど大量の放射能を人口密度の高い島国で放出してしまい、今も放出が続いています。
そのとき、地球上を探せば今の日本よりも自然放射能が高い地域があり、放射能は無害な照明だと非科学的なことを主張する少数の方がいらっしゃいます。
もしかしたら本当に全人類が特殊な能力を持っていて放射能の代謝ができるのかもしれません(そんな実験結果は聞いたことがありませんが)。
しかし、特殊な環境に人類は強靭な生命力でそれぞれの地域に合わせて進化し対応して生き延びてきたという簡単な事実、打0ウィンの進化論的な科学も忘れ去っているか、あえて知らないふりをしているように見えて仕方ありません。

マラリア蚊がうようよいるところに、普通の日本人が無防備にいけばマラリアに罹って大変苦しみ、かなりの確率で命まで失います。

進化の過程では、はじめに進出した人類の多くが生き絶え、ごく一部の生き残れた人の子孫がさらに進化を重ねて適応し、適合できた人の子孫だけが選択的に生き残っていて、現代ではまるで何事も無く生活しているように見えるだけ。
そうしたときも、遺伝子レベルで別種になるほどの変化ではないようです。
ヒトゲノム・プロジェクトがより大規模に進めば、地域ごとにどのような変化が起きたのか、起きなかったのかが明確になるでしょう。

その土地で淘汰と進化を重ねて生き延びてきた人々と、別の地域の環境に適応した人々を同列に語るのは非科学的に過ぎます。ダーウィンを信じる信じないはどうでも良いのですが、適応できているかどうかという違いがあることに目をつぶって、一部の人が耐えられることを普遍化してしまう愚は犯さないで欲しいと願うばかりです。

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