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2011年6月12日日曜日

超低燃費デミオでマツダ復活なるか

マツダといえばロータリーエンジンを唯一まともな乗用車に搭載できるレベルまで実用化したメーカー。
スバルが水平対向エンジンをどこよりも実用的に創り上げたのと同様に世界に誇れる技術を持った自動車メーカー。
そして、ファミうリアという大ヒットカーも世に送り出した。

とても良いメーカーなのに、もうひとつビジネス的にはパットしない。

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/06/09/074/index.html


使えそうなソースを探していたらマイコミジャーナルにあったので採用。
リッター30キロとまるでスーパーカブの世界な超低燃費を普通のガソリンエンジンで実現してしまった。

バイクでさえ通常リッター10キロ台がせいぜいで20キロ以上なんて実用域で出せるものではない。
それを4輪の普通乗用車で実現したというのは、実に素晴らしい快挙。

開発ストーリーもすでにいくつかテレビで放送されている。
燃費改善のために一歩ずつ細かな挑戦が続いている。

例えばシリンダートップの形状を変えている。
普通真っ平らで終わりなのに削り込んで燃焼炎の周りを最適化してみたり、シリンダーのパッキン部分を改善して抵抗を減らしたり。
100年以上の自動車の歴史の中で様々改良が加えられたエンジンをさらにいじる。
普通は諦めてしまう部分である、大元の改良で改善しようというのは実に日本的なアプローチ。
リッター30キロを実現できてもまだまだエンジンに改良の余地があると言い切るのも素晴らしい。

仮に商業的に成功を収めなくとも、これだけ燃費の良くなった、つまりエネルギー効率のよいエンジンが出来れば応用範囲は無限に広がる。そのまま小型発電機として使っても良いし、後述するが停止・再始動性にすぐれたデミオの新型エンジンならばハイブリッドカーの補助エンジンとしても最適。

さて、もうひとつ燃費を改善した大きな要素はエンジンの停止と再始動技術。
エンジンを不要なときに止めるという発想は実に古くからあり何度か実装もされたが、運転性能などの点で、あまりうけず消えていった。

デミオでは、いい加減諦めたらと言いたくなる信号ストップや渋滞での停止状態の時にエンジンを停止し、再始動を早くする方法の実用化をあきらめずつづけ、達成できたらしい。
らしいというのは、自動車としてはテスト済みだろうが、これからの季節エアコンを回し続けてしまう中で、渋滞路を走行してバッテリーが上がってしまうとか、電力不足で始動がうまくいかず、クラクションを鳴らされたりJAFを呼ぶようなことにならないのかということが説明されていないから。織り込み済みならきちんと紹介して欲しい。

燃費向上にはエンジンの回転をあまりあげず、かつ、その回転数を保ちブレーキも踏まないのがいい。
しかしそれをやっていると、バッテリーへの負荷が高くてかなり寿命を縮めることがある。
よく運転していた頃は、それで2年と持たずに泣かされた。

梅雨時の雨天走行ではフロントガラスが曇りやすくて暑い寒い以前にエアコンを使う必要が安全上大いにある。
エアコンはエンジンから動力を得るものやバッテリーからの電力で動作するものがあるが、どちらの場合でもエンジンが頻繁に停止するのはうまくない。バッテリー方式なら使い続けられる反面、バッテリーへの負荷はより大きくなる。
※とはえい、アイドリング状態では大して発電しないので影響は小さいかも。
※しかし、頻繁なエンジン始動は大電力を消費する。

要素技術のすべてを公開すると競争力がなくなり中国などでコピーっ商品が出てくるだろうが、公開しなくても購入して分解されるから大差ない。
購入検討する人に不安が残らないよう十分な説明をして欲しい。

いずれにしても定速走行や通産省の基底走行パターンだけではなく、渋滞を想定してのテストもされていたのは好印象。
EVに目が向いてしまっているけれど電力は供給可能以上すでに使いすぎているという事実に目をむければ、選ぶべき技術ではないように思える。ガソリンや液体燃料ならまだ供給できても、電気を中国はじめこれから自動車が本格的に普及する国々で使うのは間違っている。そのようなことをすれば原発に頼るようになり地球規模での生命存亡の危機に追い込まれかねない。
いつか地球が発見されたらねずみやゴキブリ、クマムシくらいしかいない惑星になっているなんて洒落にならない。


電気を使わない、従来の技術をとことん突き詰めて郊外を防止しつつエネルギー利用効率を上げる方法をもっと開発し活用したいものです。こういうエンジンや車両の構造こそ政府が営業マンになって世界的に売り込むべきものでしょう。
燃費が3倍になればガソリン消費量が1/3に激減し、CO2発生量も同様に減るし石油の消費も減る。
CO2削減策としても有力すぎるほど有力で、口先で何%削減しましょうと虚しいことを言うだけではなく、この技術・商品を使えばガソリンは1/3ですみCO2も1/4未満になり排気ガスもクリーンで耐久性も上がり良いことずくめですと、なぜアピールしないんだろう。
世界の国々では、そういうトップセールスが常時繰り広げられている。
唯一のトップセールスが原発なんて笑えない皮肉に過ぎる。

※新幹線などあまり売れないものも若干やってはいます。

1 件のコメント:

  1. マスコミ受けの良いエレクトリックに走らず、本質を地道に
    研究開発を進めるMAZUDAの姿勢に共感します。
    このエンジンが刺激となって各社が 内燃機関のさらなる効率アップに力を注ぐようになるでしょう。
    まさにエンジンのルネッサンスです。
    電池動力または電池アシストの欠点は 電池の寿命であり
    その高価なことでしょう。
    低燃費のエンジン車を買って 長期にわたり使うことがもっともエコだと信じています。

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