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2011年3月27日日曜日

原発に関する読んでおきたいサイト「平井憲夫」

茂木健一郎さんのツイートで知ったサイトです。


関連リンク:
平井憲夫さんの遺言「原発がどんなものか知ってほしい」

反原子力の先頭に立っていたり自身がガンに罹患されたりしているのでバイアスがかかっている部分もあるかもしれません。
ただ、職人がないなくなった、素人ばかりだという部分は激しく共感できますし、その影響も簡単に想像つきます。

30年前でも職人や熟練工はすでに少なくて、40代後半から50代以上でした。
金属加工による応力がわかり、それを取れるような人になるとさらに年齢が上がってしまい、70代の人が現役で作業を続けている場面にも良く出会いました(原発ではありません)。

ボルトナットの締め付けはさすがに工業高校などでも教えるでしょうから熟練工や職人とは無関係ですが、危険性をどこまで認識して作業するかとか責任感といった職人気質に期待できる部分は30年前でさえもかなり薄くなっていて、そうした人が残る工場を見つけるのは大変なことでした。

ただ、そうした熟練工や職人気質に頼るという発想が正しいかどうかは別物です。徒弟制度でハンマー投げつけられて身につけるのがほんとうに正しいと言えるのかは、そういう経験もしてきましたが責任感の養成とは別ものではないかと感じています。

マニュアル化し、マニュアルに従って作業することで品質を保つというのは大切な事で量を作るには、コストを下げるには避けて通れないことですし、それを工業的に成功させたのが昭和の日本製造業でした。

平井憲夫さんの遺作を読むと悲観論しか生まれないかもしれませんが、現実は直視する必要があります。まるですぐに解決するような論調を見ると、どこまでなにも知らずに語っているのかと呆れ返るばかり。

核燃料は人類史が終わっても崩壊(核分裂)を放射能がなくなるまで続けますが、その期間は太陽系の寿命より長いです。
※星には寿命があり、太陽も50億年くらい先には巨大な光球になり地球派のいこまれているでしょう。ウラン238の半減期はそれくらい長く(約45億年で半分になり90億年で1/4になる)、地球が消える頃にようやく半分になるくらい。核分裂連鎖反応の主役であるウラン235でも半減期は703,800,000年と約7億年です。太陽系がなくなる頃にようやく放射能レベルが128分の1に減るだけです。

未来にピラミッドを残しても良いのかという記事を書きましたが、巨大なビルが数百棟も原発関連では存在しますから、その体積は凄まじく、これ以上かさを増やさずに済んだとしても宇宙空間にでも射出できるようにならない限り放射能の危険とは隣合わせで居続けるしかありません。
日本海溝に沈めるという面白い発想もありますが、どれほど頑丈に容器を作っても今回のような大規模地震でさえ1,000年に一回は起きるようでいずれ砕かれて放射能が海底深くにばらまかれます。それが巨大地震や海底火山の噴火などが起きれば吹き上げられて地表も海も全部汚染するかもしれませんが、手の届かないところに隠してしまえば未来の子孫にも対処の方法がなくなり地球を捨てるしかなくなるといったSFの世界になってしまいそうです。


何かすればするほど放射能で汚染されたものが増え続ける魔の連鎖が待っていますが、このまま高熱すぎる温度が下がるまで冷却続けるには最低でも3~5年は危険ギリギリな状態で冷却続けなくてはなりません。やめれば、半年以上前に炉心から取り出した廃燃料棒がどうなったかを想い出せばわかるように、千トン以上の水に漬けていてもすべて蒸発させ燃料棒を破壊し放射能を撒き散らかします。理由は単純に燃料棒の中は放射能を出す物質が詰まっていて、連鎖反応を止めても核分裂というかどうか用語に関係なく原子核の崩壊が自然に起こり、崩壊のつど莫大な熱エネルギーと放射線を出し続け、その期間は完全に崩壊し切るまでで、半分になるまでを半減期といい、燃料の主成分ウラン235で半減期が約7億年ですから、7億年もかけてようやく半分壊れ終わるだけ。数日とか数ヶ月、数年ではなく億年という単位です。
そんなに長期間封じ込める技術は空想の世界以外ではありえないので、世代をついで補強を繰り返していくことになります。つくってしまったので嫌とか無理はさわいでもだめ。日本人全員が海外に逃亡しても、核分裂の熱と放射線でコンクリートも30年も持ちませんから(チェルノブイリでは石棺にひびが入り問題化しているようです)海辺にある原子力発電所から30年後くらいからは放射能がダダ漏れして海水魚は食べられなくなってしまう。海から徐々に汚染が陸地に広がり、居住可能地域がなくなってしまうでしょうし台風などで放射能が広範囲に拡散されるようになってしまう。

できることは、踏ん張って閉じ込められるところまで持って行き、可能なかぎり影響を小さくするように封じ込めをし、それを地球が続く限り続ける。
負担するだけより発電なりしたほうがいいのかもしれない。
発電効率を求めて高温の蒸気を取り出そうとすれば本格運転再開しか無いけれど、今後数億年も放置しても熱を大量に発し続けるということは地熱発電より太陽熱より効率が良いかもしれない。


燃料の追加投入が不要と考えれば、そこそこの熱量を使って数何キロワットとか数十万キロワットの発電ができる可能性があるはずです。実際わずか十数度の温度差を使う温度差発電を海水を使って行おうという研究がされています。それよりはるかに高温で熱量も大きいわけで、そうした技術を発展させていけば従来の原発としては停止するが電池のように発電し続けるといった中間案があるのではないでしょうか。


また、こちらも平行を保つためには見たほうがいいかもしれません
関連リンク:
アンチ平井憲夫さんのページ


原発について、今さら賛成も反対も意味がなくて、どうやって付き合っていくのかを経済も含めて真剣に考え討論しアイディアを寄せ合い、最適解に近づけていくしか無いというのがわたくしの考え方です。



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