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2011年3月3日木曜日

ノートンからAndroid用セキュリティーソフト「ノートン モバイル セキュリティ」登場

ようやくノートンからAndroid向けのセキュリティーソフトが登場します。
ドコモとソフトバンクのAndroid端末用とのこと。
一般販売は11日からで予想販売価格が2,980円で1年ごとの更新。

安心を月額250円ほど出して買えるか買えないかですね。
携帯電話の公式サイトは安めのところで315円ほど。
乗換情報くらいでもそれくらいすることを考えると、高いとは言えないのかもしれません。

スマートフォン用のアプリは低価格ですからやけに高く感じます。
市場価格というものがあり、国や市場ごとに同じ商品でも値段は変わるもの。

そういう意味では、価格感にずれがあるなぁというのが正直な感想です。
iPhoneでも辞書系のソフトがパソコンのソフトと同じような価格帯で登場して驚きましたが、内容の良さとは関係なくそれほど売れていないようです。

製造業の世界では過去、積み上げ方式による販売価格設定を行っていました。
仕入れ値を集計した直接材料原価に、工賃や工場・加工機械などの減価償却費を加算して原価を割り出し、一定の利益を上乗せして販売価格を決める。

この方式では、物語内時代は売れてもモノ余りの時代ではなかなか売れません。
生き残っている企業は、積み上げ方式から市場が欲する価格調査へと方向を転換しました。
すなわち、そこで買いたいと感じる価格を調べその価格で提供できるように製造を工夫する。
そのため国内ではまかなえず、中国はじめ海外に生産拠点が移るきっかけにもなりましたが、不景気が叫ばれても売れるものは売れ続けています。

セキュリティーソフトは、ある意味生活必需品なんですがそういう感覚は利用者にはありません。
市場価格にあわせそこねると、市場そのものが消滅してしまいます。

セキュリティーソフトが使われない恐ろしい状態にはなってほしくない。
市場を見てそこに合わせる勇気を持っていただけることを期待しています。

App Store見ても売れ筋は115円や230円での売り切りです。
毎年更新さえレアで、まして2980円というのはパソコン感覚のまま。
最大手がこれでセキュリティー業界が生き残れるのか心配です。

今朝、Kindke(amazonの電子出版)で26歳の女性が年商にして数億円稼いでいる。
という記事を読みました。
彼女はKindle専用に小説を書いているそうで出版社はいっさい通していません。

amazonは、手数料がとても高く30%もとります。
彼女の書籍の販売価格は一冊3ドル(240円弱ですね)。
ちょうどiPhone用の売れ筋アプリとおなじ価格帯です。

書籍ならゼロをひとつ増やすところでしょう。

市場価格に合わせる結果、販売本数は毎月10万部。
300万ドルになりますから70%が取り分として約200万ドル。
1ドル80円で換算しても毎月の収入が1億6千万円にも登ります。

iPhoneが出荷依頼累計で1億台売れiPadも1500万台一年間で売れたそうです。
Androidは、それを越えると予想されています。

誰もが年一回購入してくれるだけで1億本毎年売れるのかもしれません。
逆に高くて誰も手を出さなければ数万本も売れないかもしれません。
果たしてどちらがとくなのか。

アクティベーションしてパターンファイルを配布するサーバーが必要ですが利用者が増えてもコストはそれくらいのもの。売れれば売れただけほとんどが利益になる構造ですから、単品で利益を狙うより使って当たり前を目指すべきでしょう。


同じような理由で6月以降販売されるATOKにも注目しています。
購入するのが当たり前のソフトになるか、ごく一部の特殊な人が使うだけの一太郎になるか、販売価格が全てを決めるでしょう。
誰もが使えば、関連ソフトもバックエンドで次々売れますが、めったに変われないものならばバックエンドは売れすジリ貧になります。
こんどこそ成功していただきたいと新生ATOKにも願っています。

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