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2011年4月20日水曜日

ヒットしないでほしい家電、バッテリー内蔵REGZA

東芝から電力不足に対応したテレビ、REGZAを7月に発売予定だそうです。
バッテリーを内蔵していて停電しても3時間くらいテレビが見られる。
電力使用ピーク時はバッテリーに切り替えれば東電の電気を使わないですむ。

なるほど一見すると良いことずくめに見えます。
でもこの種の商品を作るのはできればやめてほしい。

理由は次のとおりです。

ピーク時消費電力が問題なのは3.11以降の数年間だけです。
しかも致命的な困るのは今年の夏場。
それを乗り越えれば、今度はピーク時電力ではなくCO2削減や輸入問題などからの電気総使用量の削減をしようというecoを目指す時代に戻ります。

そのとき、このような家電は始末に終えません。
内蔵しているバッテリーは5年前後の寿命があるのに必要なのはもしかするとひと夏だけ。
バッテリーは自然放電するので常時充電が必要で、バッテリーを搭載していない家電より余分に電気を消費する。待機電力を削減しようとコンセントを抜けば見ている間に充電することになりむすろ電気使用量が増える。
また、充電回路の分、電気がロスする。
電池にはレアメタルなども使われるため、貴重な資源が死蔵されることになります。
また、廃棄時にはバッテリーが危険物としてじゃまになります。

バッテリーを家庭にも置くというのはリスク管理としていいことかもしれません。
その場合、何にでも使える汎用性を持たせたものであればいいのですが、REGZAのように特定の、しかも普段必要性がない家電にバッテリーを組み込むのは百害あって一利なしです。

目先の利益には知らない社会システムの中での位置づけをメーカーにも考えていただきたいものです。そういえば、原子炉をお作りのメーカーでもありますね。


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