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2011年4月10日日曜日

海洋汚染への懸念「生体(生物学的)半減期」という落とし穴

放射性物質には2つの半減期があると専門家と称する人が言います。
ひとつめは、本来の半減期でこれは多分正しくて変わらない。
将来研究が進むと異なる結果というか影響する作用が発見され半減期をコントロールできるかもしれないですが、それでも自然状態での半減期など何らかの表現で残るでしょう。

もう一つが唐突に言われ出した感のある生物学的半減期というもの。
これはどうにも意味不明というか定義が曖昧です。
いわく、放射性物質を摂取しても生態には代謝機能があり自然になくなる。生体内で量が半分になる期間を生物学的半減期と称する。

なんとなくまともに聞こえるのですが、数字のマジックそのものでもあります。
なぜならこれは、瞬間的に摂取してそれが取り込まれた場合の話。
もう少し突っ込めば、一回だけ放射能(放射性物質)を摂取して体に取り込んでしまい、それ以降は取り込まないという本来当たり前の状態でのおはなしです。

福島第一原子力発電所での重大な放射能漏れ事故では、すでに一ヶ月にわたり継続的に放射性物質が漏出を続けています。そして海洋汚染が進み、生物濃縮もすでにコウナゴなど小魚で基準値以上の放射性セシウムを検出できるまでに進んでしまいました。
ここに至ってもまだ、生物学的半減期という言葉を使って錯覚させようとする試みを続ける自称専門家がいます。あえて専門分野を無視して自称と言わせていただきます。

なぜなら、生物学的半減期が言えるのは、間違って放射性物質を摂取してしまった単発の事故について言えるだけだからです。海洋汚染が進んでしまい生体濃縮も進行している現状でそれを食料として食し続ければ、継続的に放射性物質、例えばセシウムならセシウムを摂取し続けることになります。すると自然に摂理に従い代謝されますがそれは放射性物質だけではなくそれより前に取り込んでいた正常な物質も同様に代謝されるということです。そして新たに取り込めるのは放射性物質であれば、体内では正常な物質は徐々に代謝で失われ、放射性物質も代謝で失われるものの代謝で失った物質はホメオスタシスに則り食物から吸収して補充されます。補充されるものが放射性物質であれば体内は放射性物質ばかりになってしまいます。

少量でも食べ続け、飲み続け、呼吸し続ける限り体内から出る量より再吸収して溜まっていく量が多くなってしまいます。
現状海洋汚染が特に深刻で発見されて以来危険性を取り上げていますが、専門家と言われる人も歴史を振り返ったとき、正しいことをいっているとは限らないことは歴史が証明しています。
放射能の研究で有名なキュリー夫妻は当時の最先端を行く放射能研究者でしたが残念ながらおふたりとも放射線が原因で命を縮められました。

今までこれほど大量の放射性物質が大気と海の両方同時に汚染した事例はなく、この状態での放射性物質の影響はいままさに生体実験を行っているような状態で予想や特定条件での研究成果を全体は無視して特定の呼吸、植物、飲料水、魚などに当てはめて想像しているだけ。

現状近海物の魚はわたくしは食しません。
肉や乳製品、野菜は従来通り市場に出回っているものはいただきます。
理由は、農畜産物は生育場所が固定されていて福島第一原子力発電所事故の影響がある程度限定されるからです。汚染のひどいところのものは出荷されないので危険性は低い。食べないことによる栄養の偏りのほうが長期に渡る場合不安です。

海産物については潮流さえ十分解析されておらず汚染状況不明、魚は畜舎で買われているわけではないので自由に移動していますし、比較的移動しない魚介類でも、その餌がどこから流れてきているかはわからない。漁獲場所で安全性を予測するのが今の科学では難しい、というより研究されていないからです。
たとえば水道の取水口が放射性物質で汚染され乳児の飲用に使用しないようにと一時的にであれ注意勧告が行われました。
川の水はすべてうみに流れ込みます。

何も無いところで豊富な魚影はなく、魚影の濃いところは植物プランクトンも豊富。
植物プランクトンが大量に生育するには窒素や燐酸が必須で、主な供給源は陸地近くでは川です。山の落ち葉が堆肥となり、溶け出す肥料分が養分として川を経由して海に流れこみ、豊かな山を水源に持つ川の周囲の海は漁獲高が高くなります。
それゆえ、一部の漁協では山の整備に乗り出しているところもあります。

汚染された川の水が流れこむと乳児向けのようにアナウンスが流れプランクトンがよそへと対比してくれれば不安はありません。だれおプランクトンに危険を知らせませんし、プランクトンには放射能の危険を察知する能力はなさそうです。養分と共に放射性物質も取り込んでしまう。
改装含め植物プランクトンはヨウ素を大量に持っています。
最も汚染のひどい放射性ヨウ素も取り込んでしまうしか無いでしょう。
そして放射性セシウムも取り込めてしまう。

水中では非常に薄い窒素や燐を大量に集め濃縮して植物プランクトンは自分の体を作り上げます。同じように放射性物質も使われ、いわば濃縮されます。
それを動物プランクトンが食べて消化吸収する。
消化吸収しませんという人も人間についての話であり諸k物プランクとにゃ動物プランクトンのすべてを研究しているわけでも、それを食べる小魚の代謝系を研究しているわけでもない。
コウナゴという小魚にこれ程早く、しかもセシウムという体内に摂取しにくいと言われた放射性物質が大量に検出されてしまっているのは残念としか言えない状況です。
人間が食べる魚がいる海域の汚染が少なくとも餌を食べる場所が汚染されていてはアウトですし、海流で流れてくる餌が汚染されていれば、海水の汚染が少なくとも生体濃縮が起きる。

東電に命令しているという海水の放射能汚染調査は間違いというか片手落ちで、プランクトンや小魚など人間の捕食用業界類の餌について放射線強度の調査を行わないと、のちのち海水だけは調べたのですがと、当然分かることをしなかったつけを口先の謝罪だけで終わらされてしまいかねません。

例で言うと、ロシアで新種のインフルエンザが発生しても空気の汚染を調べませんよね。渡り鳥を調べています。なぜならインフルエンザは空気感染ですが、遠距離に感染が拡大するのは空気による伝搬ではなくて生物による伝搬だから。簡単にいえば、風邪を引いた渡り鳥が日本まで来て、日本の鳥や豚に風邪をうつし、それがさらに人間にうつり、さらに人間同士の間で爆発的に感染していく。

放射能はウィルスのように自己増殖はあまりしないので、感染が広まるという部分は恐れる必要はないのですが、おなじように汚染地で放射性物質を体内に取り込んだ生物が汚染の少ない海域にきて、そこで食べられると生物濃縮を海水はあまり汚染されていないところでも起こしてしまうということです。

海水は言われるほどは薄まりませんが、それでも徐々に薄まります(放射能の絶対量は変わらず検出しにくくなるだけというのが事実)。しかし、生物は薄まりません。一匹は一匹のままで1/100匹にナタリ1億分の一匹になってはくれないので、例えば日本近海で汚染されたプランクトンか小魚を食べた回遊魚が親しおか黒潮に乗ってアメリカ大陸のそばで捕獲されれば海水は放射能を検出できなくても、その魚介類は汚染が検出される。
だから場所で区切るのは無理があり全品検査しないと危険性が残る(わりに高い)。

しばらくは近海物だけ控えて様子を見ます。
養殖物は、場所が固定されているので、その洋食魚介類から放射能が検出されなければ安心して食べられる。そんなふうに今は判断しています。

草じゃないので移動する。
それも本体だけではなく餌の方も移動する。
だから海水だけ検査しても気休めにしかならない。
餌と本体の両方も検査が必要。
いまは、海水と本体しか検査されないから検査対象から外れる多くの海域が個人的には怖い。
検査していないからある日突然基準値の3倍でしたというのが関の山。

それでもネットが発達した今は救いがあります。



など放射能検出器が各種ネットで買えます。
わたくし以上にこういうことに危機感を持つ人は自分で買って安全を確かめています。
そういう人の中のある程度の人は、異常を発見するとネットに情報を発信する。
他人のことを心配する気持ちもあれば、自分の発見が正しいのかどうかを確認したいという切実な気持ちも大きいから。


政府や東電を信じるか信じないかは、それぞれの人それぞれ自分で考えて決めればいいと思います。信じないのであれば他に信じられる情報源なんて無いので自分で調べるしか無い。信じる場合も、抜けや漏れが多いから自分で調べたほうがいい。

ということで、総合すると食べられるものが無くなってしまわないようプランクトンなどを検査しろよと、それも海流があるんだから最低でも日本中と海流に沿って。

国産の食物を食べていいか悪いかといえば政府を信じても信じなくても結果的に食べてOKでしょう。
ダメならそれを発見した人が情報流すはずだから。
それが国か個人かはどうでもいいこと。

近海魚をしばし食べないのは、不安にかられて検査している人も、今の情報では野菜や水、肉くらいしか調べないだろうから。それ以上に、気分的に美味しく食べられなくなっているから。
食べ物って気分の問題はあまりに大きくて、そして少なくともわたくしは、気分ののらないもの食べると体調壊すようなひ弱いところが子供の頃からあるので、食べませんというだけで、一般論的には食べて平気だと思います。

成否の定めた限度量以内なら大丈夫かどうかは誰にもわからない。
全く気にするのもちゃんちゃらおかしいほど小さな数字ではあります。
しかし、基準値が本当に安心出来るのか説明は全く足りていない。
飲料水の基準は国際基準の10倍厳しいというけれど、それはある意味正しく別の見方をすると許せないほど欺瞞に満ちている。この時いう国際基準とは放射能漏れを起こしてしまった事故中だけの緊急避難てきな基準で平常時の1000倍ほども緩くなっている。可及的にすみやかにおセンチを離れるはずだから、水分不足で死ぬよりましな基準を設けているだけ。
一年間も飲み続けるなんて想定していない。

また、猪瀬東京副知事がいうように、もし基準値ギリギリなら汚染されていない同僚の水で割れば基準値の半分になるという理屈。算数としては正しいけれど、基準値の怖さを物語っている。つまり、説明されていのは濃度だけど、本当は絶対値で決めていないとおかしいということ。体外・体内含め受ける総放射線量が問題で、それを様々な切り口から小分けして野菜ならこう、水ならこう、肉は魚はと決めているのだけれど、魚はやっつけで野菜と一緒になった。これをやると総量規制が崩れる。
なぜなら野菜といっしょにするなら野菜と魚の総摂取量から逆算し直さなくてはいけないから。
野菜は100グラムで魚も100グラムだと総量は二倍になる。だから基準値は半分にしないと摂取する放射能の総量が二倍になってしまう。食べる料は老若男女で変わるので、それぞれ基準も変わり一番影響の大きい場合で決めるんだろう。

いまのところ、水道の基準や魚の基準は決め方がおかしいtか説明がなっていないか、詐欺的だなと感じるものの相対的にはこんなもんなんだろと受け止めています。
結構優れた自分部ともネットを見ていると同じように受け入れている人が多い。
ただ怖いのは、そういう人は男性で中年以上であることが多い。
いわば放射能が薄い間はあまり気にしなくてもいいところまで生き延びられた区分の人。
比較的若い人で堀江貴文さんだけど、生物学的にはお子さんがいるそうだが一緒に暮らしてもいないし、東京にいるのはご自身ひとりのようで、アラフォーだ。つまりリスクの少ない層に属している。
ほかでも冷静な意見を語ってくれる人の大半がお同じ層で、申し訳ないことにわたくしも同じ層に属している。
だから闇雲に大人ぶって安全だ、騒ぎすぎだと逆に言えない。
恐怖を感じるなら、理性で戦うか本能に従って逃げるかの二択。

逃げる勇気は戦うより貴重な場合が多い。

みんなが逃げれば戦争なんて存在しなくなる。

長々と書いてしまいました。

・生物濃縮は海水の調査ではわからない
・プランクトンなど餌の調査がされていないのが致命的
・海産物は全量検査しないと漁場で安全危険をいうのは合理的でない
・生物学的半減期は放射能汚染が広がった現状では無効だと考えたほうが無難

なんだよということを何度形を変えて書いています。
また行間では、それでも多分食べても平気だよ、いまのうちは。ということも書いています。
この先も大丈夫かどうかは、どこでこの悲惨な事故を食い止められるのかと汚染の拡大をいつになったら本気で止めるのかに依存しています。海洋汚染に付いては放置しすぎて手遅れになってしまったようですが、本当に怖いウランやプルトニウム、コバルトなどがあまり拡散する前ならなんとかなるかもしれません。それでも海に堰を作り海水を汲み出して海底の汚染土壌を除去するといった作業が必要なレベルにもうなっていそうで、それが確実になってしまう前に食い止めて欲しいものです。
そう、今回書き忘れていましたが、海の表面を検査してもダメで、海底の調査が重要です。
ウラン、プルトニウムなど極度に比重が高いので海底に堆積して表層をいくら調べても汚染を見逃してしまいます。

東電には無理だろうから海洋学科などを持つ各大学や海外に調査依頼をとうの昔に出していなくてはならない状態です。

調査船を派遣するまでに日数がかかり、調査にも時間がかかるからです。

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