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2011年2月21日月曜日

PCを創りだしたIBMがPCの終焉を語る

諸説ありますがパソコンというものを世に送り出し定着させたのはIBMだと思う。
IBM PC(PC/AT)がまともに大々的に使われたパソコンでありパソコンを決定づけた存在。

それまではマイコンであったりワンボードコンピューターであったり様々なものがあり、そのほとんどはおもちゃ(ゲーム機)が基本でした。
仕事に使えるツールに変えたのがIBM PCだった。

わたくし自身、ゲーム機時代は興味を持てず、NECが日本で使えるパソコンPC9801をつくってから本格的に仕事でつかうきになりました。

さて、パソコンを世に送り出したIBM自身がパソコンは終わりと宣言。
さらに企業での使い方として長らく基本であったクライアント/サーバーモデルにも終焉宣言。

記事を読んでみると、そこまで言い切っていなくて、IBMのビジネス戦略としては終わったというに過ぎないのですが、それでもドラスティックな発言です。

ここで言うサーバーとは企業などが個別に所有しアプリケーションを構築しDWHなどを駆使する環境でしょう。クラウドというなのネットワークサービスが実用に耐えるように質量共に進化し、コストも自前で揃えるよりもトータルで安くなる中、サーバーが終焉を迎えつつあるのは事実でしょう。

とはいえ、銀行やクレジットカード、キャッシュカード、お財布携帯が進化し流通してもお財布や小銭入れが残り現金があるように、サーバーもなくなることはないでしょう。

しかしパソコンは微妙です。
もともと特殊技能を持つオペレーターが操作する専用端末だったものが、オフィスや家庭に入り込んだだけのも。他に選択肢がないのでやむなく使っているというのが実態です。

そこへ登場したiPhone、iPad、Androidという存在はパソコンの位置づけを大きく変えてしまいました。
パソコンでしかできないことは、今の瞬間はまだかなりあります。
しかし、それが必要でやらなければならないことなのかはまた別の話。

そして多くがクラウドを利用するとパソコンである必要性がなくなります。
一番パワーが必要で最後まで残りそうな画像編集や動画編集さえ、この2~3年、クラウドだけで処理できるサービスが登場しています。ユーザーインターフェースの都合でパソコンのブラウザーで操作していますが、AjaxがAndroid用に最適化されれば、パソコンは不要になるでしょう。

オフィスソフトは、性能を別にすればGoogleDocsがあります。
他社からはマイクロソフト・オフィスと殆ど変わらないことができるクラウドベースのサービスが複数提供されています。

accessやExcellのマクロが使えないというひとがいますが、そもそもそんなことをパソコンでやるのが本来の姿かどうかという問題を考えるべきでしょう。
クラドでまともなアプリケーションを使って処理するほうがコストも安く、かつ、担当がいなくなったらお手上げといった、恐ろしい事態を招くことも少なくなります。

私見ですが、パソコンは今後急速に減少し、個人の作業用にはスマートフォンと呼ばれるようになってしまったiOSやAndroid、Windows Phone7などがとって変わりそうです。
企業でもIT部門を置いてパソコンを管理していますが専門職のやる仕事かどうか?
実にもったいない技術者の使い方です。

いわゆるスマートフォン系に置き換えれば管理の手間は激減します。
クラウドやプライベートクラウドで処理するならクラウド側の面倒を見ればすみ、標準アプリを使うならば、社外の格安なサポートデスクサービスで事足りるようになりますし、ナレッジベースの構築も不要になりコストと時間が大幅に減ります。

ただ、組織も人も変革を嫌います。
トレンドとして起き始めている移行ですが、変えたくないというひとの本質的な欲求に屈してしまうかもしれません。
そうならないとすれば魅力的な端末が次々に登場し、多くのひとが仕事より先にスマートフォンに慣れていて、あえて知らないパソコンなど覚えたくはない。スマートフォンで済ませられないのかと疑問をもつようになった時でしょう。




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