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2011年5月2日月曜日

原子力と自然エネルギーどちらがビジネス的に正しい選択なのか

わたくしは現時点で日本において自然エネルギーは非効率で非現実的な選択だと判断しています。
建設コストも高く、吹聴されているほどクリーンではなく環境破壊が深刻で、梅雨、秋の長雨。台風にゲリラ豪雨。長期間の積雪に狭く急峻な国土。四季が明確で天候が大きく年間に変わることなど世界を見渡しても最も自然エネルギー利用に向かない条件を兼ね備えている稀有な国だからです。

ただそれも、今使えということが暴論に近いと考えているだけで、これから技術開発しできない理由を順に潰していけるなら大賛成です。日本で成功できれば世界中でその商品を適用できない場所はごくごく限られほとんどどこにでも輸出できるし、それよりもフランスが水でやっているように、日本として海外で発電事業を営み継続的に収益を上げ続けることもできるからです。

さて、原発を続けるほうがビジネス的に正しい選択なのか、あるいは自然エネルギーなどの開発に総力をあげるのが正しい選択なのか様々な議論が巻き起こっています。
両サイドとも一見ごもっともとしか言えない理論武装をしたり感情論を持ってきたり、すでにあるのだから使うしかないといった現実的な話に置き換えて将来を切り開く努力を奪うってしまう方向に誘導してみたり様々です。
一番うまくないのはガスタービン発電といった安直な手段でしょう。
一時しのぎにはもってこいですがこれからの日本を支えるのに適しているかといえば燃料の値上がりリスクと入手リスクは覚悟が必要で安全保障上選ばないほうがいいでしょう。
天然ガスは中東ではなくアメリカでも採掘できるようになったので一躍期待されていますが、たかだか大豆さえ禁輸し日本をパニックに陥れた国であることも忘れるべきではありません。どんな国であれ自国の国民が優先し利益が優先しますから海外に全て依存すれば、それはそのまま巨大なリスクになります。

長々書いてしまいましたが結論は自然エネルギーだと今は考えています。
理由は独自の判断もありますが、なによりも優先したのは世界規模で成功している企業がなにを選択肢たかです。ビジネスの世界で大成功を収めていて、今後しばらくもそれが続く企業の選択は経済的にもその他の点でもビジネス的に正しい選択である確率が失敗している企業の選択よりはるかに高い。
とても単純でわかりやすい基準です。

原子力を強く推進している成功している企業は見当たりません。唯一マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏が原発の技術開発を進めていたくらいですが、マイクロソフトは数十年トップを走ってきたのに、ついに息切れしかつて助けたアップルに売上でも利益でも負けてしまい、さらに近い将来で言うと、負けが進むと見られます。

自然エネルギーはというと、世界で見ると最も成功し続けているのがGoogle社ですが、会社を上げて自然エネルギー導入と開発に多大の資金と能力を提供し続けています。単なるソフト会社であればエネルギーの選択結果を重視できませんが、Googleは世界でも最大規模のサーバー保有企業であり、クラウド提供企業です。そこでの運用の要は通信と電力です。
通信も自社で高速ネットワーク実験を繰り返し行なっていますし、もうひとつのインフラである電力も風力発電などに多大の資金援助と購入契約、そして天才の頭脳も活用しています。
日本に目を転じると一代でソフトバンクグループという大企業集団を産み出した孫正義さんが自然エネルギーに私財10億円をポンと出し金だけでなくtwitterやUstreamなど様々なメディアを駆使して推進し始めました。現役の経営者の中では孫正義さんが最も創業者として成功し続けている独りなのは残念ながら事実です。

※大変恐縮なことに積年ソフトバンクを最もIT系で嫌い続けております
※ソフトバンクに買収されたがゆえに退職したこともあります
※好き嫌いで言えば、今でも一番好きでない方の企業体です
※さすがに独立してからは、鉾をおさめて利用できる部分は利用させていただいております

成功していてこれからさらに成功しそうな企業が自然エネルギーを選択しているということはビジネスとしてみても自然エネルギーが有望であり、少なくともかけるべき対象であるのは確実です。

負け組が選択するものは残念ながらそれにふさわしいものでありがちで、当面原子力がビジネスとして有望とは考えにくい状況です。


また技術開発の点でも日本にて太陽光発電効率をそれまでの20%前後が研究レベルで上限だったものを一気に3.5倍も上回る75%とという火力発電以上の変換効率を達成する目処が出てきたのも非常に大きいです。これだけの変換効率を達成できれば、曇や雨でも十分発電ができます。日本では導入困難だった太陽光発電さえも技術開発の推進で目処が立ってきました。
夜間は発電できないという子どもじみた反論もあるのですが、揚力発電などと組み合わせてエネルギーを蓄積すれば対応可能でしょう。できない理由を論って喜んでもなにも解決せず、できない理由があればその本質を究明し解消するか回避する方法を考案するのが人間の頭脳の使い方です。

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