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2011年5月18日水曜日

炉心溶融とメルトダウンの違い

評論家の中にはあえて混同して事の重大さを隠蔽しようとする
困った人もいるようです。

事象と事故が大きく違うように専門家が用語を使い分けるとき
決定的な違いがそこには存在しています。


炉心溶融とは
燃料棒のケース部分が熱で若干溶け中のペレットの一部が
こぼれたり、ペレットの一部が溶けてウランやプルトニウムの
ごく一部が炉心内に漏れでてしまう事故

とても限定的で被害の範囲が小さくすむという前提で使われている


メルトダウンとは
燃料棒のほぼ全てが溶けてしまい落下(ダウン)した状態
炉心溶融の段階では部分的に水中に溶け出すだけなのに対し
メルトダウンでは超高温の溶けた燃料が重力に従い
炉心の底へと落下する状態であり
必然的に炉心の底は熱で溶けて穴があき
格納容器まで溶けて損傷するきわめて重大な事態をさす

燃料が溶け落ちたときに水蒸気爆発を起こさなかったのは
ある意味奇跡に近い幸運でした
おそらく水が蒸発しながらなくなり
それにしたがってろうそくが溶けるように
露出した部分から順次溶け落ち
爆発的な反応にまでは至らずにすんだのでしょう(推測)



炉心溶融は燃料棒の一部が溶けて落ちるだけで
炉心も格納容器にも影響がなく無事である
という大きな前提があります

メルトダウンでは、燃料棒が溶けてマグマのような状態になり
金属の炉心や格納容器に降り注ぎます
その熱で金属が溶けて、まさに容器の底も溶け落ちる
放射能が炉心内にとどまるのか格納容器の外にまで出てしまうかと
全く異なる状況を用語で使い分けています。

1号機だけではなく、2〜3号機もメルトダウンとも言われています。
これは、放出される放射能の総量がこれまでの前提を
大きく上回ることを意味しています。
ただしく説明されないのは隠蔽体質そのままです。

また、それらをほぼ承知していてことなること
どちらも同じなどとごまかし続ける評論家が存在するのは
事態を混乱させるだけではなく、危険性をいちじるしく過小評価
させてしまい危険なことといったほうが良いでしょう。









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