2011年2月16日水曜日

マクドナルド原価表流出事件が話題になった一日

昨日2011/02/15は中国マクドナルドの原価表がネットに流出。
それがニュース記事となってTwitter筆頭に各所で話題になりました。

ハンバーガーが14円など様々な数字が並び暴利と叫ぶ声もあれば、原価率は30%以下に抑えないと飲食店は成立しないという一般論を持ち出したしなめる方など様々、

問題はこれが中国の原価表である点。
基本的に物価水準が日本とは比較にならないほど安い。
物価も人件費も安い。

食料品の平均価格が先月は10%をやや超える値上がりつだったとWBS海外情報で流されましたが、10%どころか100%アップしても全く安い国です。
その中国の原価で日本でも仕入れられるなら良いのでしょうがそれは不可能。

マクドナルドは世界展開するチェーンで世界中で物流をまかなっているので、全く不可能ではなく他社と異なり近い価格では仕入れているでしょうが同じにはさすがにならない。

それは物流コストや倉庫費用など何もかもが高すぎるから。
実際問題として野菜でも魚でもフルーツでも日本だって生産地で食べると安くてうまい。
農家や漁師さんの出荷価格が中央卸市場を経て店頭に並ぶ頃には数倍になっている。
中間マージンが異様なっまでに高いのが主因ですが、だからといって中間業者が暴利をむさぼって御殿を立てまくっているかというと青息吐息で営業している。

従業員への支払いも中国など比較にならないほど高いし土地はなんでと思うほど高く建物建てるにも規制ばかりで土地の利用効率は極度に悪く、建築費も高い。
その分安全で安全は金では買えないに近いから、あるいは幸せな国にいるのかもしれないけれど何もかも高い。

なので中国で10円のものを日本で売ろうとすると50円でも利益が出にくい。
疑わしいなら100円ショップのバランスシートでも取り寄せてみれば良い。
中国はおろか今ではもっと人件費の安い国で大量生産・大量仕入れ・大量物流しているのに大して儲かってはいません。

たとえば最大手のダイソー
平成23年3月期第二四半期連結決算
売上高39,.041,000,000円
営業利益2,252,000,000円
39万円販売して2万2千円の利益
純利益にいたってはそのおよそ半分の6400円ほど。

ダイソーほどの大手でこれですから中国その他が安いと言っても日本に持ち込むとその他の経費が膨大でとても利益が出ない。

商売する上では日本はとても不利な国になっています。

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