2012年2月18日土曜日

家電にバッテリーを入れたがるのは崩壊を早めるだけ

WBSで内蔵バッテリーで見ることができるテレビがもてはやされていました。
単3乾電池でも駆動するそうです。

3.11東日本大震災が落ち着く前からぼちぼち登場しはじめたバッテリー内蔵テレビ。

家電屋さんが作るのは勘弁してほしい。

理由は単純でエコじゃないから。更に環境破壊の元凶を生み出すだけだから。

充電したバッテリーで駆動させるのはどうしてもエネルギー効率が悪い。必然性の高いガジェットのたぐいはしかたないからバッテリー駆動するだけのことで家庭用の家電までバッテリー化しないで欲しい。

バッテリーはレアメタルあるいはレアアースを消費するだけでも日本経済を疲弊させるし地球環境を著しく汚染する。ほとんどが中国で算出されるレアアース・レアメタルも採掘現場や精錬の現場はひどい汚染のようで、中国奥地が汚染されて終わりではなく黄砂が日本を頻繁に襲っているのを見ても明らかなように、中国の汚染は一国にとどまるわけではない。

それ以上に怖いのが日本人は世界中でも特に使用後のことを考えなくなってしまったおかしな民族。黒船が来るまでの日本では再生できないものはほとんど使われなかった。徹底して旬刊再生を考え狭い島国の資源で何十世代も生存できる状況を維持してきた。

それが日本人の特性ではあるけれど大きくぶれて、極端から極端にふれる国民性らしくアメリカの悪い部分だけ見習って使い捨て文化となり後始末を考えなくなってしまった。原発などその最たるもので発生する放射能汚染物質の始末さえ考えていない。全く同じことがバッテリーにも言えて今までの量ならなんとか処理できていたけれどEVカーや家電などでバッテリーを使い始めたらあの猛毒の材料を処分する方法が今のところない。

10年か20年後には大量に排出されるバッテリーの処分に胴仕様もない状態に追い込まれ、おっとり刀でバッテリーに新規の課税をして役人は仕事をした気になって終わりでなにも解決しないまま問題がない事のようにされるだけ。

だからTV等にバッテリーを搭載するのは災害対策なんて美名でごまかして進めないで欲しい。

災害時や停電の時、テレビが見られなくても致命傷ではない。情報として取得したければむしろワンセグなどで十分で携帯電話が駆逐されそうな勢いだけれど、もっと保護してエコポイントのようにワンセグ付き携帯を買う人には補助金出して本体無料にすれば、自宅に戻らなくてもいつでもどこでもテレビが見られ、充電も簡単だし無くては鳴らなくなった移動通信の付加機能で普段はバッテリー消費しないし追加でバッテリーを増産し将来に禍根を残すこともない。ガジェットと違ってTV等家電は大電力を消費するのでバッテリーの大きさも桁違いで、影響は何十倍も大きい。

いつのまにか燃料電池がほとんど話題にならなくなってしまいましたが、ガジェットもいつまでもレアメタルを消費するバッテリーを搭載するのではなくて燃料電池を使って燃料も植物などから作るアルコールになってほしい。本来ならそろそろ実現していたはずなのに、なぜ実用化が見送られているのかが不思議な技術です。
WBSで登場したテレビは見た目でタブレットに使うようなリチウムイオンバッテリーを内蔵していて約2時間しか使えない。必須では無いので普段は使われないでしょうか資源の有効利用としてはものすごくもったいない。リチウムイオンバッテリーは自己放電を決行してしまうので頻繁に充電をしなければならず、また頻繁に充電していると使わなくても消耗して充放電能力が小さくなってしまいます。電池で動かすものでない家電に電池を搭載することによるメリットは限りなく小さくてデメリットはとても大きい。

どうしても停電時に家電が使いたければ個別に搭載して資源を浪費し、さらに放電分の補充のために待機電力の何千倍、何万倍と電力を消費させるのではなく家や街の単位でバックアップ電源を考えれば無駄は多少なりとも減ります。

しかしそんなことをしてまで電力を常時使えなくてはいけないのかは大いに疑問です。

携帯電話やスマートフォンあるいはタブレットがあれば電話もメールもツイッターもお財布もラジオもテレビも一台でまかなえます。バッテリーに充電して使うのは確かにロスですがそのロスは最小になるように多くのメーカーが競いあい効率をあげています。
自然放電が問題にならない程度に常時電池が使われ駆動しています。
使われた資源は常時実用的に生活の中で使われることで無駄に消費される状態にもなっていません。

停電や災害でバッテリー駆動した時最も怖いのは多くの家電にバッテリーが搭載されると、電力が回復した時一斉に使った電力を蓄えるべく、充電動作が始まり大電力が消費され発電機に過負荷を掛けるのも恐ろしいことです。大量に普及すれば大停電の原因になってしまうでしょう。

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