2011年6月2日木曜日

Linux 3.0まもなく登場

Linuxが生まれて20年という。
UNIXを他のどのOSよりも先に業務に使うようになり
それからDOSを覚え、ずっと後になってWindowsが登場した。

UNIXは嫌になるほど高価で、かつ情報がなかった。

そのころ日本でまともに変えてまともに業務に使えそうな
パソコンというとNECの9801シリーズくらい。

パソコンを出す各社それぞれ全く独自仕様の
OSもハードウェアも何もかも違うものを競って出していた。
ガラケーで失敗したのと同様、メーカーそれぞれが
独自路線に走って海外展開などできなくなってしまった。

そんなころminixというOSがあって無料で使える
UNIXもどきで、コマンドの研究するにはお手頃だった。
そして大学生のリーナス・トーバルズさんが
LinuxというつかえるらしいUNIXもどきを
開発したらしいという噂を聞くようになった。

UNIXはソースコード自体が非公開となっていて
Cコンパイラでさえ別売りだったから、実行系と
開発系のマシンを別に揃える状態だった。

一式開発環境まで揃ってしかも無料というのは
夢のような話だったし、そのうえ頑張ればカーネルまで
自分で確認できるという。

SystemV R2から事務所利用に使い始めたのですが
TCP/IPなんて気のきいたものは日本では
研究対象であってビジネスの、それも事務処理で
使えるような価格ではなかったころのおはなし。

RS232CというUSBより昔には普通に使われていた
シリアル通信の規格を活用して
本体にはマルチプレクサと呼ばれる
一台のRS232C通信コネクターを4から8台に
分岐できる装置を導入してRS232Cでパソコンを
直結しスター型の簡易LANを組んでいた。

あのころは、まさかLinuxがビジネス分野に
侵食してくるなんて想像も出来なくて
勉強のためだけに、「UNIXもどき」をいじる
そんな時間はとても作れなかった。

そんなLinuxもカーネルが1.4あたりからは
何とか使えるようになってきて
1.6ではかなり使い込んでサーバーをずいぶん立てた。

ファイルハンドラーの数が全く足りなくて
やむなくカーネルコンパイルからやってみたり
2.0登場の時は、普通なら手を出さないのに
もう1.x系では全く処理しきれなくて
どんなbugがあっても我慢すると乗り換えたっけ。

あれから10年近いのか。
Linuxカーネルのバージョンが上がるのには
どうも10年という歳月が必要らしい。

Linux3.0だって2.8系とは大差なく
Linux公開20周年を記念してメジャーバージョンナンバーを
あげただけだという。

それもありかもしれない。

でもLinux3.0という表現は出来れば勘弁して欲しい。
Linuxカーネル3.0と呼んで欲しい。

カーネルのそれとDistributionのバージョンに
関連性がないのですごくわかりにくいうえ
混乱のもとになってしまっている。

細かいことはおいておいて
Linuxカーネル3.0登場を素直に喜びたい。

何よりも素晴らしいのはOSSとして20年間も
常に更新され続けたプロジェクトは他に
例がほとんど無いという事実。
さらに、その推進役がずっとひとりライナス・トーバルズ氏
だというのは奇跡に近いと思う。

これだけのプロジェクトに仕上げたことも
継続できたことも並々ならないこと。

日本ではRubyがそんな香りを立てている。
生誕20周年を松本さんが祝うことを期待しています。



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Linuxカーネルは様々なところに生きている。
iPhoneとかiPad、Androidといったところで
あるいは雪豹とかライオンといってみても
その中核をなすOS本体はLinuxからあまり進化していない。
というかそのままの借用品でもある。

どれもみな、シェルとでも言うべき表面的な
ユーザーインターフェース周りで違いを競っているだけ。

Linuxカーネルが本当の意味で3.xになったとき
iOSやAndroid、あるいはChromeOSも大きく進化できる。

これからの10年でどこまでかわるのか
ものすごく楽しみなLinuxカーネルです。



2.xの10年は
前半はサーバーとしてのスケーラビリティー向上
後半は仮想化対応に重きが置かれていたように
感じますが、まだしばらく仮想化対応が続くのでしょう。

気になるのは64ビットで打ち止めなのかどうか。
64ビット登場時だって必要性はほぼなかった。
32ビットさえどこまで必要とする人がいるか
疑問もあった。

仮想化が進んでメモリーを大量に積むようになり
64ビットOSは必須になってきた。
となると研究対象はこれから必要になるかもしれない
128ビットではないのだろうか。

そうなるとCPUやメモリーもバスが一気に広がり
出来ることが大きく変わってくる。
もはや一企業でOSを本当の意味で作っていると
いえるのはマイクロソフトだけかもしれない。

128ビットになるとそれさえも怪しいか。
というより利益が出ている今のうちにそういう方向が
出てこないとブレークスルーのタイミングを逸する。

DBだってメモリー型に移行が始まっている。
仮想化の進展と合わせて64ビットじゃ
扱える領域がたぶん足りなくなる。

128ビット領域内をダイレクトに区切って
多数の仮想環境が起動したら効率良さそう。

そうなると256ビット以上必要かな。


カーネルソース(ソースコード)をじっくりと
読めるようになりたい。


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