以前からの傾向ですが3.11以降特に目立つのがマスコミによる誤った日本語の流布です。
風評被害といった変な言葉もそうですし、今はやらせているおかしな用語は「サマータイム」です。
サマータイムとは一国を上げて時刻の基準を一年の間の特定の期間世界基準からずらすことです。
国際標準時という基準がありそれに対するズレが地域ごとに定められています。
国ごとに好き勝手な時刻やカレンダーを使うと国際取引など成立しなくなってしまいます。例えば日本だけ江戸時代に戻って閏六月とか言い出しても期日がわからないし、日の出と日の入りで時刻が決まると言われても困ります。
※変換はできるでしょうがわかりにくすぎます。
同じように1時間とか2時間、その国だけ勝手に時刻をずらしても国際取引が成立しなくなってしまいます。もちろんその国の中でも混乱が起きます。
サマータイムとは国家として世界に対してこの期間、世界的に定められた時刻と異なる基準を定め運用しますと宣言しなくてはならないわけですが、マスコミが流布しているのは一企業や役場などが出退勤時刻を自主的に買えるものをすべてサマータイムと誤った用法をあえてしています。
一見わかりやすいようでいて、ますます日本人だけ他国の人とまともに会話の出来ないおかしな言葉や常識を持ってしまうことになってしまいます。説明を分かりやすくしたいのであれば既存の言葉を勝手に改変して使い回すのではなくて、きちんと説明失くすか、新たな用語を専門家につくってもらうべきでしょう。契約に関わるような、まして世界的に影響がある単語を便利だからと安易に間違った用法するべきではありません。
たとえば、どこかの会社の人がマスコミの影響で自社だけが6月1日から9月15日まで始業時刻と終業時刻を1時間20分繰り上げたとして、それを海外の取引先に安易にサマータイムで6/1~9/15は1時間20分繰り上がるといえば、その国の人が日本全体がそのように時刻を変えたと信じてしまい、契約期間がずれて思わぬトラブルに発展しないとも限りません。
「ピーク電力カットのための自主的創業時刻変更」でしかないのであって「サマータイム」ではまったくありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿