2011年5月17日火曜日

浜岡原発停止を一番喜ぶ人とは

浜岡原発の火が消えた。
72%以上の国民が賛成という菅政権には珍しい快挙。

さて、あえてうがったみかたをしてみましょう。

浜岡原発停止で一番喜ぶ人は誰か。

国民
福島の被災者の方々
菅直人首相
アメリカ政府
アメリカ軍部

実際そうですが、一番喜んでいるのかは微妙で
止めたからよしとしようという程度で、それは
政権への支持率にも反映していて応援はほぼ変化がなく
反対が2ポイント弱減っただけ。

では、喜ぶ人はいないのでしょうか。

一番喜ぶのはおそらく
中部電力の社長筆頭に経営陣
ついで株主
ついで取引関係にある企業

福島第一原子力発電所の状況を見ると正常な神経をしていれば
次は我が身と眠れぬ夜を過ごしていたのは原発周囲の人より
これらの人々かもしれません。

いざ、事故が起きればどんなことになるか
どれほどの辛い立場に自分が経つのかを
まざまざと見せつけられています。

できることならさっさとやめてしまいたい。

しかし経済原則から言って自分からやめるとは言い出せない。
金銭的な被害が大きすぎる。

しかし、このまま運転していては会社はもちろん
自分自身が心中するようなことになりかねない。
できれば止めたい。
それも外圧でやむなく止めるのが一番ありがたい。

本気で神風を待っていたのではないでしょうか。

そんなときまさに一陣の神風が吹いてきた。

法律を解釈しても経済的にも無理な原子炉停止
それを首相がお願いという形で言ってくれた
こんなありがたいことはない

さすがに一回でうけてしまうと格好がつかない
一度難色を示して形を作り、有り難くお受けしよう
費用は国が面倒みるしかない
料金上げても誰も文句を言えない
かりに地震が来てしまっても、止めているのだから
不運なんだと言い訳ができる。

株主も紙切れになる恐れから解放された
株式投資では最悪が確定するのが一番ありがたい。
あとは良くなるしかないから株価は上がるのを待てば良い。

関係企業も万一のとき応援に駆り出されてはたまらない。
また倒産されたり事故が起きれば仕事がなくなる。
かといって止めてくださいとはとても言えない。
関係者誰も言えない中で言ってもらえた。

ある意味で、浜岡原発の停止に本気で反対の人は
日本にはほとんどいなかったのではないだろうか。

わたくしは、止めてしまうと電源を喪失し
むしろ短期的には危険な状態になるので賛成しかねています。

まあ、燃料棒抜くまでにきちんとした臨時ではない発電機を
つくってくれればそれでもいいのですが。
外部電源が絶たれたら数日以内に運転再開させれば
自前の電力で冷やし続けるという切り札は残りますから。


此処に書いたことは、多分多かれ少なかれ
ほとんどの人が考えたことだと思います。
あえて文章にするかしないかの違いだけ。

このまま忘れるのもなんとなくすっきりしないので
メモ代わりの残しておこうというだけです。






0 件のコメント:

コメントを投稿