2011年5月4日水曜日

公職者は商売に熱を上げすぎないで欲しいものです





とても売れ行きがよいそうでおめでとうございます。
さすが東京都副知事様の著作物です。

ところで、3.11東日本大震災の被害で紙もインクも絶望的に欠乏してしまいました。
焼肉屋のO111食中毒死事件でますます規制が厳しくなりそうな雲行きですが、日本では食べ物も飲み物も政府が定めた基準に沿った表示をしないと販売することも支援物資として被災で配布することも儘なりません。

しかし、紙やインク、さらにはペットボトルのキャップといった様々なものが津波による被害で不足してしまいました。
副知事はそのようなことはよくよくご承知でTwitterでもさまざまなことをつぶやかれています。
気概のあることばも多くて文筆家はペンで戦うといいますが、政治家になっても変わらずペンを武器に戦う勇姿は勇ましく頼りがいもあります。

本業が作家さんとの思いもあるのでしょうが、こんな時期に自著の増刷を声高に叫ばれるのはいかがなものでしょう。
猪瀬直樹さんの著作がこの時期こそ読むべきものであるとの信念を持って語られていると存じますが、TwitterやUstreamなどでも活躍されている津田さんは自著を出版社に交渉して無償でダウンロード出来るようにされました。
私人でさえ、この苦難の中、役立つかもしれない自著は無償でプレゼントされています。

東京都副知事という極めて重い役職につかれ、日々多くのまっとうなご意見をツイートされている中で、商売になるところっと凡人とおなじになってしまっては残念でなりません。
このとき必要なものであれば、どうか都民の血税から収入も得られていることですし一冊無償で公開されてはいかがなのでしょう。そうすればどれほど役立つか。
また、率先垂範されることで、多くの有志の方があとにつづかれ、苦難を乗り越えるのに必要な知恵や見識、あるいは心を強く持てるようなことばを手にできるようになるのではないでしょうか。

商売としてならんというなら、その中に広告を入れるなり、それさえも許せなければ都の経費で買いあげて開示されてはいかがなのでしょう。

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