2011年4月8日金曜日

サマータイム導入には反対な件 #fuko_idea

欧米かぶれなのかサマータイム導入ばかり主張する人が昔から居る。
東日本大震災につづく大規模な電力不足にのって無意味なサマータイム導入論をこんなときにまで持ち出して対応を難しくするだけの愚行を繰り広げているのが残念です。

以前から書いていますが、3.11東日本大震災により発電所が複数大規模な被害を受け発電能力の極度な不足を期待しているのが事実。
その事実から起きている問題は、夜間など電力消費はさほどないときには発電量は足りているが日中から夕方の電力が特に使わられる時間帯(ピーク電力とかも言っている)に必要とされるだけの電力を作ることができないというのが問題。

この日中から夕方にかけての消費電力が発電能力を上回ってしまうことを何とかしなくてはならないのが、今日本が抱えている問題です。
それ以外の余分なことを、あえてこういう時に落ち込むのは困難を増やすばかりで得られるものは微小です。

サマータイムとは時の針をずらすだけなのでピーク電力が足りないという問題には対処できません。
それどころか、電力が足りないまさにその時間帯にOfficeと工場、さらに個人宅まで電力を使うようになってしまい電力消費はむしろ悪化してしまう傾向にあります。
たとえば、1時間ずらすのが一般的なサマータイムですが、9−5時の会社なら8−4時になることです。
ピーク電力は夕方の5−7時台ですから残業さえなければピーク電力直前にオフィスが閉まりそうですが、定時で帰れる会社なんて殆どありません。なのでオフィスの電力は減らないでしょう。
しかし、帰れる人もいてその人と立ちは家で夕食を作ったりテレビを見ますから電力を余分に使うことにしかなりません。
日本全国残業は禁じるという法令でも作ればいいのかもしれませんが、それくらいサマータイムなるものは直接の効果のないものです。

効果を出したいならば、以前ブログでも書きましたが大企業だけ始業を2時間はやめておらうのが最も効果的です。
工場やオフィスで使われる電力の半数近くが使われる時間帯がずれることになり、ピーク電力を減らせます。
大事なのは、全体がいっしょに行動したら無意味だということです。

大企業に限定するのは体力があって多少の無理は効くことと、政府や自治体が監視しコントロールが可能なだからです。
そしてビジネスを見てみると大企業はその90%以上を大企業間で取引していることが多く大企業を一斉に2時間始業をずらせばビジネスに影響が小さいということです。
コントロールが難しい中小企業やSOHO、個人企業などは従来どうり活動してもらい電力需要のタイムシフトを起こす。

この前の記事に書きましたが、発電は各都道府県に移譲する。
混乱を避けるため、新設分から都道府県に委託する。
ガスタービンエンジンなどでの発電も都道府県レベルで採用するなら東電が一社で動くよりも素早く立地を確保できます。


また、消極的な反対理由ですが、3.11以降に起きたみずほ銀行ふりこみ&ATMトラブルは大変な悪影響が広範囲にありました。
日本のシステムは原則としてサマータイムを想定していません。
どれほど広範囲な障害が発生するか誰にも予想がつかないほどの影響がありえます。
サマータイムというアメリカの真似したいだけ的な古い発想はどうなのでしょう。システムが悪いとか企業がダメというのは簡単ですが現実にサマータイムなどというのは逆に民度の低い国がやること。別に始業時間を1時間はやめましょうですむことで、わざわざ時計の針を巻き戻したりススメなおす必要などどこにもありません。
現実問題として看護師はじめ24時間体制できつい労働している人にとって、1時間余分に働かなくてはならない日が発生するのは大変な苦痛と危険を伴います。

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