2011年3月30日水曜日

単三乾電池で単二や単一乾電池を代用する人はご注意ください #jishin

3.11東日本大震災直後に秋葉原でさえ乾電池が消えてなくなりました。
特にもはやほとんど使われない単一電池はあっというまにきえました。

しまいこんである非常用の懐中電灯やラジオ付き懐中電灯などを取り出すと電池はもう残っていませんし、ふるいのでほとんどが単一乾電池。普段でも買いにくくなっているので困っているひとが多いと思います。友人からもすぐに聞かれたのが何とかならないかという電池の悩みでした。

単二乾電池は太さ以外単三乾電池と同じです。なので紙などを乾電池の長さに合わせて帯状に切りぐるぐる巻きつけてセロテープで止めてあげればとりあえず代用になります。

その時同じ手法でもできるのですが、単一乾電池なら諦めて懐中電灯を買い直すように勧めました。なんといまごろ、単三乾電池を単一乾電池の代用にする方法というのが比較的良く見られるサイトに公開されていて焦っています。
できる限り単三乾電池で単一乾電池の代用にするのはやめてください、とても危険です!

単に乾電池の代用にするなら太さが足りないだけなので、一時しのぎならまず問題は起きません。
しかし、単一乾電池となるとそうは行きません。
長さも足りないので金属で足りない長さを補うしかなくなります。

見つけたサイトでは、あろうことかパチンコの玉や一円玉で代用する方法を紹介しています。
試せばわかりますがなかなかうまく使えません。

接触不良を起こしているのです。

それだけなら不便なだけでたまには使えるからいい。

それなら一生懸命記事を書いたりしません。

乾電池は直流で電圧も1.5Vと低いですが、簡単に火花を出すことができます。
リード線をプラスとマイナス極につなぎ、反対側は被覆を1センチメートルくらい剥がして、触れ合わせてみると火花が散ります。キャンプなどでマッチやタイターを忘れたときの緊急の着火方法としてつかえるくらいです。

接触不良を起こしているところではこうした火花が見えるかどうかは別にして頻繁に飛んでいます。
細い単三乾電池を単一乾電池の太さにするのにたくさん紙も巻きつけています。
そんなところで火花が散ったらいずれ着火して火事などの原因になります。
使っているときにもえればまだマシで、くすぶった状態でおいておいた間に火が起きて燃え上がるおそれもあります。かなり危険ですから単三電池を単二電池の代用にしてもいいですが、単一電池の代用にはしないでください。すぐ火がつくとか必ず家事になるようなことはありませんが危険です。そのまましまってしまうと事故にもなりかねません。

サンヨーのエネループではセットが販売されていて単三電池を単二と単一電池の代わりにできるプラスチックのスペーサーが付いています。見るとわかりますが、こういうものは単一乾電池に変えるときはバネなどを使い接触不良が起きないようにしています。

関連リンク:
問題の記事 単3電池を単1や単2に変換するスペーサーを自作できます #jishin




↑ボッタクリですから買わないでください。
平時なら100円ショップでこんなモノは販売されています。
つまり一般的な価格はひとつ100~500円くらい2個入りでも千円したら高いです。

↑セット品の一般的な価格です。
充電池本体と充電器、それにスペーサーが付いています。
災害用の備蓄にかわれるときはこういうセットがオススメです。
わたくしは、エネループがない頃から充電池使い続けているのバラでいろいろ買っていますが、スペーサー買うよりは本体変え変えたほうがいい場合もあります。


全生産量に対して単二や単一という大きなサイズの電池は各5%ほどしか生産されていないそうです。

店頭に並ぶ商品で単一や単二乾電池を使うものはすごく少なくて、大型のおもちゃの一部やガスレンジなど時代に乗り遅れた設計のものがほとんど。数年前まで圧倒的に使われていた単三乾電池さえも徐々に主役を単四乾電池に譲りつつあります。

懐中電灯は昔のものは大きいばかりで暗いし重いしすぐ電池がなくなります。
LED電球式の最新式がいいですが、一時的に品薄・品切れなので落ち着くのを待ちましょう。



スペーサーとしてはこの写真が分かりやすいですね。
ご覧のように、マイナス側はそのままにしてプラス側にバネ入れて長さを足している、これが一般的なスペーサーの構造です。
値段もこれくらいが普通の価格です。



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