2011年3月5日土曜日

4,000年前に漆喰が使われていた。古くて新しい日本人の知恵とは

NHKニュースによると大膳野南貝塚という千葉県にある4,000年前の遺跡から漆喰を使われたあとが出土したそうです。
住居の隙間などを埋めるために漆喰を使っていたと考えられるとのこと。


漆喰が日本で使われるようになったのはこれまで西暦800年頃と考えられていたのが、一気に縄文時代まで遡るとはものすごい発見です。


さてここからが面白いのですが材料は貝塚として大森などで有名な貝殻だそうです。
貝殻を細かく砕いて水で溶いて使う。
素晴らしい発想と発見です。


なんどもテストを重ねなければ雨の多い日本で使える材料は見つからなかったし使い方もこれが最適と分かるまでは失敗を積み重ねたことでしょう。


ところで、4,000も前の人々がやったことを、ようやくつい最近の日本人もできるようになったばかりです。
たとえば、大量に養殖しているホタテ貝。
食べるのは貝柱の部分で、貝殻はごみになるばかり。
建築資材としての再利用が始まったのはつい最近のことです。


また、蟹の殻もゴミとして捨てられてきましたが、キトサンという抗菌フィルターその他今では生活の様々な場面で使われる資源へと生まれ変わっています。


古いところでは、カルビーの食べはじめたらやめられないかっぱえびせんも、捨てられていたエビからひらめいたとか。


ecoとかリサイクルとか海外から流入したことばに翻弄されている感もありますが、4,000年もの昔、縄文時代から息づいてきた伝統なんでしょう。
生活の中にこうした知恵が生かせるよう縄文人にばかにされないように工夫していかないといけませんね。


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