敗戦後のどさくさの中、国宝などを守ろうと、相当頑張られたのでしょうが、残念ながら夢のような部室は当時存在せず、万能と信じられた合成樹脂は経年変化に耐えられませんでした。
いまなら学生でも紫外線による劣化問題は知っているはずだし、なかでも樹脂類・ゴム類が紫外線に弱いのは有名です。
屋外に使っていなければ被害は顕在化せずにすんだのかもしれません。
リンク先のNHK「かぶん」ブログのページでは写真入りで状況がよくわかります。
染みこませた合成樹脂ポリビニルアルコールを溶剤で溶かして落とそうという方向で研究が進んでいるようです。
とりあえず、紫外線をカットするフィルムでカバーするか塗装したほうが良さそうですが様子を見ていて大丈夫なんでしょうか。
加速試験も温度・紫外線・酸素という経験上材質を劣化させるものについてしか行われないはずで、今後硫酸などの影響も新たに見つかるのではないかと不安です。
※自動車の排気ガスや工場の排煙の排出物が原因で酸性雨として降り注いでいます。
海外でも石造りの文化財が大きな被害を受けているのですが、日本は木造建築ばかりで意思はあまり使われていないため注目されていない。その分気づいたときには手遅れになるかもしれません。
関連記事:
0 件のコメント:
コメントを投稿