2011年2月23日水曜日

伝家の宝刀抜くドコモに他社は対抗出来るだろうか

ドコモがついに禁断の伝家の宝刀に手をかけました。

夏モデル全機種SIMロックフリー実施


総務省が言い出したSIMロックフリー化。
どのキャリアも無理だと言っていたものをドコモが率先して実施。
しかも一部モデルではなく全機種一斉導入。

インパクト大きいですね。

抜けそうでいて抜かないからこその武士の刀と一緒でなかなか抜けないものをここぞとばかりに抜いて見せました。
この荒業、他社に対抗策はあるのでしょうか。

まずはau
残念ながら逆立ちしても対抗策無し。
世界的に見ても今や少数派の通信方式を採用してしまい、日本ではauだけの特殊な通信方式。
SIM以前にど頑張っても使えません。
あのiPhoneでさえ、au類似の方式には販売から3年以上経過してやっと対応したばかりです。

携帯電話がキャリア無関係に使えるようになるとauだけ特殊というのは極めてふりな状態。
社長に就任されたばかりの田中さんもさぞ頭の痛い問題でしょう。

無理に対応するとすれば二種類の通信方式に対応するしかありませんがコストの問題が大きいのと、一歩的にauから他社に乗り換えていかれるだけで、auへの乗り換えはないというのでは何重にも痛すぎて取り組めないでしょうし、auがしないのに他社にそのコスト負担を求めても、さすがにau方式まで対応してはくれません。

一人負けになりそうな気配で心配です。


つづいてソフトバンク
10万円以上の大金投じても、わざわざドコモ回線でiPhoneを使いたいという人達がいて海外からSIMロックフリー端末を輸入して使っているほど。
ソフトバンクが経営的に安定できたのもiPhoneとiPadのおかけで、それをSIMロック解除すると収益源を自ら手放すことになりかねません。

一部機種から試してみよう
孫正義さんの言葉が虚しく響くような、いつにない強烈なストレートパンチがドコモから直撃してしまいました。
2年間使ってきたiPhone3Gがあまりにもっさりしているのと回線の悪さからドコモのGALAXY Tabに乗り換えました。使い勝手の良さに驚く毎日です。

これでは、よほどの孫正義さんファンでなければドコモに行ってしまうかもしれません。

何より気になるのが、ソフトバンクから乗り換えないひとはソフトバンク同士だと通話が似中無料だからという理由。しかし、iPhoneやiPadを電話用に使う人は少なくてガラケーと2台持ちしています。

携帯のメールアドレスがつ明けるという、あまり意味が分からない強みがあったんですがドコモもspモードメールを開始してドコモ携帯と同じアドレスが使えるようになりました。

もはや、ソフトバンクに引き止めるだけの魅力が残っていません。

1兆円の借金借り換えができ、毎年200億円以上の金利負担軽減。
つまり何もしなくても向こう5年くらいは毎年200億円以上が黙って利益として発生するソフトバンクですが、光の道に固執しすぎてカウンターパンチどころかヘビーキューのストレートパンチをもろに受けてしまった感があります。

このまま倒れてほしくないですね。
きしくも、あしたのジョー放映中ですね。
ソフトバンクは矢吹ジョー側でしょう。

3キャリアともそれぞれに思い入れがあるので、どこにも消えて欲しきないものです。


伝家の宝刀SIMロックフリーを自ら抜き放ったドコモですが、リスクはもはや無いでしょう。
他社に行きたいひとはひとしきり移動してしまった。
その結果、少々割高であっても回線の良さが見直された。
雨降って地固まるという、ちょうどお日様が照り始める頃に、みずから肥料をあげているようです。

タネはといえば、スマートフォンへの舵取り。
iモードで携帯電話というものを創り上げたドコモが、みずからAndroidという世界標準へと大きく舵を切り替えて見事な種まきをして見せました。

テレビコマーシャルで光の道というボディーブローでせめてみたソフトバンクも、真正面からのストレートを受けてしまったのは気の毒としか言えません。

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