2011年2月17日木曜日

アメリカ第二位の書店が破産法申請

電子書籍の台頭でいよいよ書店の破綻が顕在化しましたね。

※アメリカの破産法は日本のそれとは大きく異なって、日本の倒産のかなり前段階です。

本が売れず頼みのDVDなどもアップルTVなどでネット経由で見られてしまうと商売にならない。
別に本屋さんが特別なわけではなくて時代の変化にあわせいままでおいしかった商売が歴史の中だけのものになることは珍しくありません。
また歴史の中に埋もれたようでいて形を変えて再生することも多いです。

たとえば、江戸時代大活躍した飛脚や両替商、かご屋。
明治へと変わり欧米から最新技術が入るとあっという間に時代に取り残され消えるしかありませんでした。

しかし、外を見ると飛脚マークのトラックが日夜走りまわり大量の荷物を扱っています。
両替商は、銀行など金融機関が新たに出ましたが再び倒れる時代を迎えつつあるように見えます。
かご屋は消え、映画にもなった人力車が一時一世を風靡しますが円タクの登場であっという間に消えます。
※円タクとは、タクシーのことです。(1円でどこまでも走ってくれたので円タク)

そのタクシーは曲がり角を超えそうな状況ですが、京都だけでなく鎌倉、そして都内でもそのままの人力車が復活し人気を博しています。

工夫のないまま商売ができてしまった本屋さんがゲゲゲの女房の中で貸本屋が消えたように消え、代わりに印刷しない電子出版へと変わっていく。
しかし、それだけでは所有欲を満たすことはできません。
電子書籍では読んだ実感は味わいにくいです。

フレーバーだけでは食欲を満たせないように知識や情報だけでは満足感は得られない部分があります。
電子化が進み書店が消え出版社が消える中で、電子書籍を紙の印刷物化し立派な装丁を自由に選べるようなサービスが台頭してくるだろうと楽しみにしています。


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